抗酸化のはなし⑦~ 活性酸素に対抗するために3 ~

抗酸化のはなし ~ 活性酸素に対抗するために③ ~

今回は、活性酸素によりダメージを受けたDNAの修復についてお話しします。
少し難しい話になりますが、私たちの体に備わる、様々な仕組みのひとつに触れるような気持ちで読んでいただけたらと思います。

活性酸素やフリーラジカルによって起きた損傷からの修復と再生

活性酸素などにより、DNAは1日に最大50万回もの損傷が発生するといわれています。
単純計算で、1秒間に5~6ヶ所のDNAが傷ついていることになり…なんだか考えだすと怖くなってしまいますね。ですが、心配には及びません。

私たちの体には、DNAの損傷を見つける器官と、それを修復する酵素がきちんと備わっており、損傷が起こると速やかに修復されます。
しかし、加齢に伴い酵素の修復力が低下したり、損傷の個所があまりに多かったりすると、修復しきれなくなってしまいます。
そんな時のため、私たちの体には、アポトーシス(細胞のプログラム(された)死)と呼ばれる機能が備わっています。
アポトーシスとは、ウィルスなどに感染した細胞が、それらを拡散させないために自ら消滅するいわば細胞の自殺のような機能です。これは私たちの体を守るための大切なプログラムの1つです。活性酸素により傷つき、修復できなくなった細胞は、体からの指令によりアポトーシスが起こると、小さく縮んでバラバラになり、やがてマクロファージと呼ばれる免疫細胞に捕食され、跡形もなくキレイになくなります。
オタマジャクシのしっぽの部分がカエルになるときに無なくなるのもその働きによるものです。

アポトーシスがうまくいかない場合はネクローシス(細胞の壊死)を起こします。ネクローシスとはアポトーシスとは逆に細胞が膨潤し、破裂するような形で死滅します。これが原因で、周囲の細胞に炎症を起こすなど、悪影響を与えてしまいます。私たちの体がダメージを受け、そこから速やかに再生する際には、アポトーシスがいかに重要であるか分かりますね。
このように、私たちの体には、活性酸素から体を守る仕組みが何重にも備わっています。
それでも修復しきれず、DNAの損傷が蓄積すると、細胞のガン化に結び付いてしまいます。
とても興味深いことに、このようにして発生したガン細胞を攻撃するときには、免疫細胞から放出される活性酸素の持つ激しい酸化力が強力な武器になるので、いろいろと怖い面もありますが、「活性酸素=悪」とはいえないのです。

DNA修復酵素の働きをアップさせるためには?!

体内の酵素の働きを活性化させるには、規則正しい生活を送ることがとても大切です。
●質・量ともにバランスのとれた食事を摂ること
●適度な運動を定期的におこなうこと
などが有効であるといわれています。

酵素は体温が下がると働きが悪くなることが分かっています。
体温が1℃下がるだけで体内酵素活性力は50%低下し、免疫力は37%低下、基礎代謝力は12%低下するといわれています。
理想とされる体温は、36.5℃前後です。
平均体温が36℃に満たない方は、ご注意ください!
冷たいものを摂り過ぎない、お風呂でゆっくり温まる、きちんとバランスのとれた食事を摂る(ダイエットのし過ぎには注意!)…などを心がけてくださいね。

また、CAEs(カルボキシアルキルエステル)という物質が、DNA損傷の修復を促進するという作用を持つことが米国のFDA(Food and Drug Administration。日本の厚労省に相当)で認められています。 CAEsは、南米原産のキャッツクローと言う植物の樹皮に含まれており、熱水抽出を用いた特殊製法により抽出することが出来ます。
こうして得られたエキスは、DNA修復作用を持つ唯一の成分として注目されています。キャッツクロー以上、今回は活性酸素により受けたDNAの損傷についてお話ししました。
長くにわたってお話しした活性酸素ですが、次回はいよいよ最終回です。
これまでの総まとめ編をお送りしたいと思いますので、よろしくお願いいたします!

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