お正月の過ごし方ひとつで寿命が縮む?!セデンタリー・デス・シンドロームについて

寝正月

寝正月、だらだらすごす正月休み…心当たりがある人は要注意!その行動があなたの健康を阻害するかも!?

色とりどりのお節料理などのご馳走に、お屠蘇をはじめとしたお酒。
お正月は、たくさん食べて、目一杯飲むのが楽しみという方も多いのではないでしょうか?
そんな時、つい見続けてしまうお正月の特番や、撮りためておいたドラマなど、テレビと一緒にのんびりと楽しむのは、最高ですよね!
ですが、実はお正月のご馳走の山よりも、だらだらテレビを見ていることの方が、美容にも体にも悪いのです!
更には、お正月休みボケの原因になることも…?

椅子やソファが凶器に! セデンタリー・デス・シンドロームとは?

以前も少しお話ししましたが、セデンタリーとは「体をほとんど動かさずにじっとしている状態」のことを指します。
つまり、パソコンやスマホをいじっていたり、テレビを見たりしていたとしても、体は動かさずに座っている状態のこと。
お正月は数時間にわたる番組も多く、ついつい座りっぱなしになってしまいがち。
ですが、2002年に米国大統領の諮問委員会が「sedentary death syndrome(セデンタリー・デス・シンドローム):座り続けることが死につながる症候群」と命名したとおり、座りっぱなし=セデンタリーな状態でいることは、確実にあなたの健康を奪っているのです。
オーストラリアにあるクイーンズランド大学のLennert Veerman博士らは、英国のスポーツ医学紙である「British Journal of Sports Medicine」に、セデンタリーな時間を1時間過ごすことは、その人の寿命を22分も縮める可能性がある、との報告をしています。
実際に22分の寿命が縮まるかどうかは分かりかねますが、座ったままだらだらしてしまうことは、私たちが思うよりもずっと健康に悪い影響があるようです。
体を動かさないと、免疫力が下がる・太りやすく痩せにくくなるなど、健康にも美容にも百害あって一利なし!
こたつに入ってテレビを見ていたとしても、飲み物を取りに行くときやトイレに立つときなどを利用して、1時間に1回、2分程度でよいので、軽くストレッチをしたり、わざと余分に歩き回ったりして座りっぱなしの状態が続かないように工夫しましょう。
最近では、オフィスから椅子をなくしたり、代わりにバランスボールを置いたりすることで、従業員のセデンタリーな時間を減らそうとしている企業も増えてきています。
これを参考に、単純にテレビを見る時間を減らすというのもいいですが、立ったまま見る・バランスボールやストレッチポールを使いながら見る・ストレッチなどの軽い体操をしながら見るなどの工夫をするのもおすすめです。
せっかくのお正月休み、なるべくのんびり過ごしたい…という人は、過ごし方を見直してみましょう!

セデンタリーは頭の回転も悪くする! 頭を鍛えるには、〇〇がいちばん?!

セデンタリーに関する研究でとても興味深いのが、PCなどの作業をしていてセデンタリーな状態にある時と、テレビを見ているだけの時には、健康に与える影響に大きな差があるということ。
ぼんやりと受動的にテレビを見ているだけの状態は、ある意味脳もセデンタリーのような状態になっており、PC操作や運転など、作業をしながらセデンタリーな状態になっているときよりも病気や死亡のリスクが上がると報告されているのです。
このような状態の時には後頭葉の視覚中枢は動いているそうですが、意思の決定や思考といった「考える」働きを持つ前頭葉は全く活性してないとのデータもあります。
お正月休みの後は、毎年頭がボーっとして仕事モードになかなか切り替わらない、という人は、休み中の脳がセデンタリー状態になっていなかったか思い返してみましょう。
また、定期的に運動をすることによって脳が鍛えられるということもわかってきています。
米国ハーバード大学のジョン・J・レイティ准教授は、運動をすることで脳内に脳細胞の増加に不可欠な「脳由来神経栄養因子(BDNF: Brain-derived neurotrophic factor)」という物質の分泌が増加され、脳の神経細胞(ニューロン)や、脳に栄養を送る血管の形成促進に効果があると述べています。
更には、運動をすることによって記憶力を司る海馬が大きくなる、脳の認知能力が強化されるとの報告もあります。
ちなみに、運動が脳を鍛えることは、米国のイリノイ州ネイパーヴィルにある高校(特別なエリート校などではない普通の高校です)でおこなわれた「0時限体育(1限目の前に体を動かすこと)」の驚くべき成果からも汲み取ることができます。
0時限体育を取り入れた同校では、成績が17%アップし、「TIMSS」(国際数学・理科教育動向調査)において、数学では6位、そしてなんと理科では1位を獲得しました。
運動をすることで脳を鍛え、普通の高校生が世界一の成績を残すことができたのです。
私たちは進化して巨大な文明を築くことにより、あまり体を動かさなくても生活できるようになりましたが、体を動かさないことによる弊害を考えると、やはり、人間の体はもともと動かすようにできているんだなぁと感じますね。

一年の計は元旦にあり!
今年は、お正月休みの間から積極的に体を動かし、休みの間に運動する習慣を身に着けてはいかがでしょうか?
凧揚げ、羽根つきなどお正月らしい運動もありますし、愛犬とのお散歩、ジョギングなど、楽しく続けられれば種類は何でもOKです。
きっと、健康にも美容にも、そして仕事や勉強にも、いい影響をもたらしてくれるはずです!

(キレイ研究室研究員:船木)

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