疲れたときこそゆったりお風呂!入浴の3つの効果でリラックス。

出会いと別れの季節である春は、わくわくすることもたくさんありますが、緊張したり張り切り過ぎたりして、心身ともに疲労気味。

温かくなったと思えば寒さが戻り、気温も不安定で、なんだか調子が出ない…。

そんな時は、ぬるめのお風呂にのんびりつかって、ストレスにさよならしちゃいましょう!

シャワー派ではもったいない! こんなにスゴイ、お風呂の効果

入浴には、3つの作用があるといわれています。
1つめは、「水圧作用」
お風呂で水圧といわれても、あまりピンとこないかもしれません。実はお風呂の水圧は浴槽の形にもよりますが、肩までつかるとだいたい520kgにもなるのです。この水圧によって、ウエストも3センチ程度細くなるといわれています。ちょっとうれしくなるような内容ですが、残念ながら、水圧によるものなのでお風呂から上がると元に戻ってしまいます。
ですが、全方向からの等しい圧力を全身に受けることで、血液やリンパの流れを改善し、体の疲れやむくみに大きな効果があるのです。
更に、水圧が横隔膜を押し上げて肺の容量が減少するため、呼吸の回数が増え、心肺機能を高めてくれます。
2つ目は「浮力作用」
プールや海のように、お風呂で浮かぶのは温泉や銭湯ぐらいの大きさがないとなかなか難しいと思いますが、家のお風呂でも体が軽くなるというのは実感できますよね。
浴槽につかると浮力により体重が1/9程度になります。
普段体を支えてくれている関節や筋肉が解放され、ホッと一息。
体重からの解放は、水中以外ではなかなかできない貴重なリラックス法なのです。
3つ目は「温熱作用」
お風呂で体が温まることで血管が広がり、循環がよくなることで老廃物や疲労物質を押し流してくれます。
ただし、温まる際の温度が重要です。
熱いお湯(42℃以上)と、ぬるいお湯(38℃前後)では、体の反応は正反対になるので気を付けましょう。
熱いお湯は交感神経を刺激してアドレナリンを分泌させ、心身を活発化します。
反対にぬるいお湯は鎮静を司る副交感神経に働きかけアセチルコリンというリラックスさせるホルモンを分泌させ、心身を休ませてくれます。
20~30分、ゆったりした気分で入浴しましょう。
のぼせやすい方や、さらに長時間入浴する際は、半身浴もおすすめ。
冬場は肩が冷えてチャレンジしづらかったという方も、ぜひお試しくださいね。

バスタイムをより快適にするためにできること

のんびりゆったり過ごすバスタイムにかんたんなアレンジを加えて、さらに快適なリラックスタイムにしちゃいましょう!
●入浴剤を楽しむ
スキンケア効果の高いもの、温浴効果を高めるもの、アロマでリラックス効果の高いもの…など、自分に合った入浴剤を使用しましょう。
●照明を見直す
蛍光灯よりも白熱灯の方が、光の刺激が少なく穏やかな気持ちで入浴できます。
また、思い切って浴室の電気を消してみるのもおすすめ。
間接照明やアロマキャンドルなどをうまく使って、自分だけのリラックスタイムを演出してみましょう。
●好きな音楽やビデオ、読書を楽しむ
おしゃべりを楽しみながら入れる温泉などとは違い、家での入浴中はどうしても手持ち無沙汰になりがち。
防水のプレイヤーを使ったり、スマホをビニールバッグなどに入れたり、本にビニールカバーをかけたりして、その日の気分に合わせて過ごしましょう。
脳がリラックスすると記憶力がアップするとの報告もあるので、単語帳や参考書を持ち込んでもいいかもしれません。
●気分はプリンセス!この時期だけの桜風呂
桜が咲く、この時期だけのお楽しみは、花びらを浮かべた春色のお風呂。桜の花や花びらを拾ってきて、軽く洗って湯船に浮かべるだけで、かわいい桜風呂に大変身!
鳥が蜜を吸うときに花を落とすことが多いので、木の下に行くと花びらが5枚付いたままの花も、意外とかんたんに集めることができますよ。
美しい花に囲まれて入るお風呂に、テンションもアップ!
乳白色になる入浴剤を入れた後に浮かべるのもかわいくておすすめです。
お姫さま気分で優雅に楽しんじゃいましょう。
バラの花びらをたくさん入手するのはなかなかコストがかかってしまい大変ですが、桜なら手に入れやすいのでぜひお試しくださいね。

気温や環境の変化で、春は心も体もストレスを抱えがち。
のんびり入浴タイムを楽しみながら、心身ともに癒されちゃいましょう!

[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

関連記事一覧