日焼け止めの効果的な使い方とは?ポイントは「使用量」とこまめな「塗り直し」!

日差しが強くなるにつれ、日焼け対策は必須。

女性の日焼けに対する意識はかなり高くなっており、全く紫外線対策なしで長時間外出するという方は、かなり少ないのではないでしょうか。

白い肌を保ちたい、シミをつくりたくない、シワを防ぎたい。

紫外線対策をおこなう理由はさまざまだと思いますが、意外ときちんと使えていないのが日焼け止め。

今回は、効果をきちんと発揮するための日焼け止め化粧品の使い方についてお話ししたいと思います。

とっても大切! 日焼け止めの適切な使用量とは??

日焼け止めを大切に使うあまり、または伸びがいいからといって、少量の日焼け止めをうすーくのばして使用していませんか?

実は、日焼け止めは使用量を守らないと、効果が激減してしまうのです!

使用量が半分になってしまうと……

・SPF4の日焼け止めの場合→SPF2へ
・SPF15の日焼け止めの場合→SPF4へ
・SPF50の日焼け止めの場合→SPF7へ
と、大幅に下がってしまったという日本化粧品工業連合会によるデータがあります。

これでは、せっかく日焼け止めを塗ったとしても、SPFの数字どおりの紫外線防御効果が期待できません!

使用量の目安としては、顔1回分で0.8g程度。

だいたい1円玉程度の大きさです。

製品箱などに記載されている使用量をもう一度確認してみましょう。

一度にたくさん塗るとムラになりやすいので、薄く均一に伸ばす×2~3回繰り返すというのがキレイに塗るコツです。

また、せっかく塗った日やけ止めも時間が経つにつれ、汗や皮脂による不均一化、手やタオルなどが触れたりこすれたりすることによって取れてしまいます。

こまめに塗り直すのは、なかなか難しいですが、できれば2~3時間に1度、少なくとも朝塗った場合は、昼休みに1度ぐらいは塗り直しましょう。

最近は化粧直しにも使える、白粉のようなパウダータイプの日焼け止めもあるので、TPOに合ったもの・使いやすいものを選ぶと塗り直し忘れもしにくくなりますね。

勘違いしてない? SPF25+SPF15=SPF40……ではない!

SPF25の日焼け止めを塗って、SPF15の下地を使った場合、SPF40の効果があると思っている方はいませんか?

実は、重ねて使用してもSPFの効果は加算されません!

SPFというのはUV-Bによって起こる紅斑をどの程度防止できるかを表した数値で、私たち日本人の場合、何も塗らないと約20分で紅斑ができると考えられています。

そのため、SPFが25のものは何も塗らないときに比べると、25倍、すなわち20×25=500分の間紅斑を防ぐことができるといえますが、そこに15倍の時間を防ぐものを塗ったとしても、単純に数字が加算されるわけではないのです。

複数重ねる場合は、使ったものの中でもっとも強いSPF値が効果を得られる値だと考えるようにしましょう。

しかし、数値が上がらないから紫外線防御効果に変化がないのかといわれると、そうではありません。

日焼け止めは、先ほど述べたとおり汗や皮脂による不均一化、摩擦などの物理的な力によってどうしても取れやすいもの。

薄く均一に重ね塗りをすることで、取れにくくなると考えられるので、紫外線から肌を守るためには有効です。

また、日焼け止めと化粧下地は塗る目的が違いますよね?

紫外線から肌をしっかり守るために日焼け止めを、メイクをよりきれいにするために下地を使い、その時に下地にもSPFやPAの表示があるものを選べば、単品だけの時よりも効果が得られやすくなる、と考えましょう。

仕上げにさらっとしたパウダータイプのアイテムを上手に使うことで、メイク崩れと同時に日焼け止めが取れてしまうのも防いでくれる効果があるのでおすすめです。

日焼け止めは、『1.使用量を守る』『2.こまめに塗り直す』といった使用法をきちんと守ることで、しっかりとした紫外線から肌を守る効果が期待できるもの。

せっかく日焼け止めを買ったのに、使用方法がいい加減だったため効果が半減してしまった……なんてことになったら、もったいないですよね!

また、最近はお子さんに日焼け止めを使用させている方も多いと思いますがが、特に子どもは塗り方が雑になってしまいがちなので、大人がきちんと塗れているか確認してあげるといいでしょう。

紫外線が気になる季節。

しっかり対策をして、太陽の下でも思いっきりレジャーを楽しみましょう!

[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

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