口腔内のうるおいがトラブル回避?乾燥ケアについてヨコデンタルクリニック院長の横引先生にお伺いしました。

ふとした時に、口腔内の乾燥が気になることがありますよね。
口の中がねばついて不快・・・というだけではなく、口腔内の乾燥はさまざまなトラブルの原因にもなるのです。
今回は、ヨコデンタルクリニック院長の横引良評先生に、口腔内をうるおし乾燥から守るためのケアについてお話を伺いました。

口腔内の乾燥を防ぐためにできることとは?

私たちの口腔内の健康は、体全体の健康にも大きく影響します。
口腔内が乾燥していると、食事を楽しむことが難しくなったり、虫歯や歯周病のリスクが高まったりします。
そこで、口腔内をうるおわすためにできることを紹介します。

1.こまめな水分補給を心がける
口腔内の乾燥を防ぐために最も基本的な方法は、こまめに水分を摂り、唾液の分泌を増やすことです。
唾液は口の中をうるおすだけでなく、消化や口腔内の細菌を洗い流す役割も持っています。
お茶やジュースではなく、水を少しずつこまめに摂るようにしましょう。

2.唾液を増やすための食事を意識する
唾液をしっかり分泌させるためには、食事内容も工夫が必要です。
唾液の分泌を促進する食材として、かんきつ類や酢の物などの酸味のある食べ物や、ナッツやガムなどの噛むことを必要とする食材があります。
噛むことで唾液の分泌が促進されますので、普段からよく噛んで食べることを意識しましょう。

3.口腔ケアをしっかり行う
口腔内の乾燥を予防するためには、毎日の口腔ケアが欠かせません。
歯磨きはもちろんですが、デンタルフロス、マウスウォッシュなども使用すると良いです。
口腔内が清潔だと唾液の分泌が活発になりやすいため、乾燥を防げますよ。

4.空気の湿度も管理する
口腔内の乾燥は、空気の乾燥も大きな原因となります。特に冬の時期やエアコンの効いた部屋では空気が乾燥しがち。
室内に加湿器を使ったり、濡れたタオルを部屋に干したりして、空気の湿度を保ちましょう。

5.ストレス管理とリラックスを意識する
実はストレスを感じると唾液の分泌が減少し、口腔内が乾燥する原因となることが知られています。
ストレスが溜まっていると、無意識に口を開けたまま過ごしたり、噛みしめることが多くなったりするため、口腔内の乾燥が進行しやすくなります。
お風呂にゆっくり浸かったり、深呼吸や軽いストレッチをしたりすると良いですね。

口腔内をうるおわして健康的に

忙しい日々の中で、口腔内のケアを意識することはなかなか難しいかもしれません。
しかし、少しの心掛けで口腔内の乾燥を防げますので、ぜひこれらの方法を実践して、健康的でうるおいのある口腔環境を保ちましょう。

[執筆者]

横引良評先生
ヨコデンタルクリニック院長
歯科医師・社会福祉士・介護支援専門員

1988年生まれ、広島県出身。
2023年に千葉県佐倉市ユーカリが丘・四街道地区にヨコデンタルクリニックを開院。
保険治療からホワイトニング・マウスピース矯正・ワイヤー矯正・審美歯科・インプラント・義歯(入れ歯)・摂食嚥下リハビリテーションなど幅広い治療を提供している。
趣味は、サッカー・フットサル・ラーメン屋めぐり・温泉めぐりなど。

ヨコデンタルクリニック
https://yoko-dental.jp/

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