
髪や肌にも夏バテが影響するって本当?原因と対策についてAPOLLO BEAUTY CLINIC院長鬼沢先生にお伺いしました
残暑が厳しい今年・・・。
9月半ばを過ぎても、30度を超える暑い日が続き、なんだか夏バテが・・・という方も多いのではないでしょうか。
今回は、この時季の体のケアについて、POLLO BEAUTY CLINIC院長の鬼沢正道先生にお話を伺いました。
夏バテとは具体的にどのような症状?
「夏バテ」とは医学的な正式名称ではなく、主に暑い夏に見られる体調不良の総称です。
代表的な症状としては、全身のだるさ(倦怠感)、食思不振、胃もたれ、下痢・便秘、頭痛、めまい、不眠などが挙げられます。
体力や集中力が落ち、仕事や勉強の効率が低下することも特徴です。
特定の病原体が原因ではないため、明確な診断基準はありませんが、多くの人が夏に経験する「不調のパターン」が夏バテなのです。
夏バテとは具体的にどのような症状?
「夏バテ」とは医学的な正式名称ではなく、主に暑い夏に見られる体調不良の総称です。
代表的な症状としては、全身のだるさ(倦怠感)、食思不振、胃もたれ、下痢・便秘、頭痛、めまい、不眠などが挙げられます。
体力や集中力が落ち、仕事や勉強の効率が低下することも特徴です。
特定の病原体が原因ではないため、明確な診断基準はありませんが、多くの人が夏に経験する「不調のパターン」が夏バテなのです。
夏バテになりやすい人の特徴は?
夏バテは誰にでも起こり得ますが、特に次のような人はリスクが高いといわれます。
・冷房が効いた室内に長時間いる人(自律神経が乱れやすい)
・外回りやスポーツで大量に汗をかく人(脱水・ミネラル不足になりやすい)
・普段から冷たい物を多く摂る人(胃腸が弱りやすい)
・不規則な生活や睡眠不足が続いている人
・高齢者や小児(自律神経、体温調整機能が未熟または低下している)
複数当てはまる人は気を付けましょう。
夏バテは、身体的だけでなく精神的にも影響する?
夏バテは身体だけでなく、心にも影響を及ぼします。
自律神経は感情の安定にも関わっているため、夏バテによって自律神経が乱れると、普段からイライラや気分が落ち込みが激しくなるなど、情緒の不安定に直結します。
ここに睡眠不足が重なることでストレス耐性も低下し、抑うつ傾向に陥ることもあります。
つまり、夏バテは単なる「体の疲れ」のみではなく、心身の両面に作用する状態といえます。
髪の毛や肌にも夏バテは影響する?
実は、夏バテは髪や肌の健康にも深く関与しています。
・肌への影響
栄養不足や睡眠不足が続くと肌のターンオーバーが乱れ、乾燥やくすみ、ニキビ、シミの原因になりえます。
・髪への影響
食思不振によるタンパク質の摂取不足や、ビタミン・ミネラルの喪失が進行すると、髪が細くなったり抜け毛が増えたりします。
さらに頭皮の血流が滞ることで髪のツヤも失われます。
ここに挙げたのはほんの一例ですが、夏バテは美容という観点からも大きな影響を及ぼします。
夏バテの予防方法は?
規則正しい生活
→できるだけ同じ時間に寝起きし、自律神経を安定させましょう。
室内外の温度差を小さくする
→冷房は外気との差を5℃程度に抑えるのが理想です。冷風が直接体に当たらないように工夫するのも良いでしょう。
適度な運動
→軽いストレッチや有酸素運動は身体全体の血流を促し、自律神経の乱れを改善させたり、弱った胃腸の働きを改善させます。
また精神衛生的にも適度な運動は良いとされています。
十分な水分とミネラル補給
→水分は「こまめに少しずつ」が基本。
スポーツドリンクや経口補水液も効果的ですが、糖質の取りすぎには注意が必要です。
質の良い睡眠
→寝室を快適な温度(26~28℃)に保ち、扇風機や除湿機も活用しましょう。
汗で湿った寝具も寝心地の悪さを助長するため、こまめな洗濯・乾燥を心がけるのが良いでしょう。
夏バテの時に食べた方がいいもの、食べない方がいいもの
夏バテ予防や疲れた体に効果的な栄養素を含む食材をご紹介します。
日々の食事に取り入れてみましょう。
1)食べた方がいいもの
・豚肉、うなぎ、枝豆など→ビタミンB群を豊富に含む:疲労回復効果
・レモン、梅干し、酢など→クエン酸を多く含む:疲労回復、代謝を助ける
・バナナ、キュウリ、トマトなど→カリウムやマグネシウムを豊富に含む:失われたミネラルを補う(腎臓が悪い方は摂りすぎに注意)
・魚、大豆製品、卵などのたんぱく質:筋肉や髪・肌の材料になる
・納豆、ヨーグルト、キムチなどの発酵食品:腸内環境を整え、免疫力を維持する
2)避けた方がいいもの
・冷たい飲み物やアイスの過剰摂取(胃腸の機能低下)
・脂っこい食べ物(消化に負担がかかり、胃もたれを悪化させる)
・甘い清涼飲料の飲みすぎ(血糖値の急上昇・急下降で疲労感が増し、集中力も低下する)
ゼロにするのは難しいかもしれませんが、食べ過ぎ・飲み過ぎには気を付ましょう。
まとめ
夏バテは単なる「夏の疲れ」ではなく、自律神経や胃腸、心のバランス、美容面にまで影響を及ぼす全身の不調です。
しかし、生活習慣の工夫や食事の改善で予防・改善が可能です。
特に美容や健康を意識する方にとって、夏バテ対策は日々のセルフケアの一環といえるでしょう。
9月半ばを過ぎましたが、まだまだ残暑は続いています。
季節の変わり目を健やかに楽しむために、自分の体のサインに耳を傾け、バランスの取れた規則ただしい生活を心がけることが大切です。
[執筆者]
鬼沢正道(おにざわ まさみち)先生
医師
1984年9月19日生
茨城県出身
経歴
2012年 日本大学医学部を卒業
同年 慶應義塾大学病院にて初期臨床研修を行う
2014年 慶應義塾大学整形外科学教室に入職
2016年 大手美容外科クリニックに勤務
2020年 APOLLO BEAUTY CLINICを開業
2023年 医療法人社団賢叡会設立、同法人理事長に就任
現在に至る
APOLLO BEAUTY CLINIC
https://apolloclinic.jp/