若い時は平気だったのに肌って変わるの?乾燥肌の原因を知ってスキンケアと生活習慣を見直すのがおすすめです。
気温や湿度の低下に伴い、肌の乾燥に悩む方も増えているのではないでしょうか。
一生懸命お手入れしてても、なかなか改善しない冬の乾燥肌。
今回は冬の乾燥肌について、株式会社フェイスプラスNIMUの代表で全日本エステ指導育成協会講師の梅原美里さまにお話を伺いました。
どうして冬場は乾燥するの?
冬は肌トラブルが増える季節です。
20代の頃は気にならなかった肌のカサつきや敏感さに、30代以降から悩む方も多いのではないでしょうか。
この時季は湿度が下がり、空気中の水分量が減少します。
その結果、肌の水分が奪われやすくなります。
また、暖房の使用も湿度をさらに下げ、肌環境を悪化させる一因です。
加えて、冬の冷たい風は肌の角質層にダメージを与え、バリア機能を弱めます。
その結果、肌が水分を保持する力が低下し、乾燥が進行するのです。
さらに、冬は寒さで血行が悪くなり、肌への栄養供給やターンオーバーのサイクルが乱れることも乾燥を招く要因です。
たとえば、ある30代の女性のお客様は、毎年冬になると頬が粉を吹いたようになり、メイクのノリが悪くなることに悩んでいました。
原因は職場での暖房による乾燥と、乾燥肌に合わない化粧品の使用でした。
適切な対策をした結果、肌の調子が改善しました。
若い時は平気だったのに・・・肌って変わる?
20代の頃は、皮脂の分泌が活発で、肌のバリア機能が強いため、乾燥しにくい状態です。
しかし、30代以降になると、肌内部のセラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が減少し、肌が水分を保持する力が低下します。
これにより、冬場の乾燥や外的刺激に弱くなり、カサつきや粉吹きといったトラブルが目立つようになります。
例えば、ある40代の女性のお客様は「若い頃は何もしなくてもツヤ肌だったのに、最近は化粧水を塗ってもすぐ乾く」と悩んでいました。
原因は加齢による肌の水分保持力の低下と、不適切なスキンケアの方法でした。
保湿力の高いアイテムを取り入れることで、肌の状態が安定しました。
スキンケアを変えるべき?変えるとしたらどのアイテム??
冬の乾燥肌対策には、スキンケアを季節の合わせて見直すことが重要です。
3つのポイントを押さえてみてください。
●クレンジング:洗浄力の強いものから保湿成分配合のミルクやクリームタイプへ変更
冬は皮脂が減少するため、洗浄力の強いクレンジングや洗顔料は避けましょう。
また、洗顔後はタオルでこすらず、優しく押さえるように水分を取るのがポイントです。
●化粧水:ヒアルロン酸やセラミドなど保湿成分を豊富に含むものを
適量を顔全体になじませた後、手のひらで顔全体を押さえてしっかりなじませます。
また、乾燥した肌には保湿タイプの美容液をプラスするのもおすすめです。
●乳液・クリーム:バリア機能をサポートするアイテムでしっかり蓋をする
最後の仕上げに油分を含む乳液やクリームで肌にフタをするのが重要です。
空気が乾燥する季節は軽い乳液よりも、コクのあるクリームタイプを選ぶと良いでしょう。
また、週に1~2回の保湿パックで集中ケアを行うのも効果的です。
肌が乾燥しているときにおすすめor改善してほしい生活習慣
スキンケアと同時に、生活習慣を見直すことも重要です。
1:入浴の見直し
冬は熱いお湯に長時間浸かる方も多いですが、これは乾燥を悪化させます。
適切な温度は38~40度、時間は10~15分程度がベスト。
入浴後はなるべく早めにに保湿ケアを行いましょう。
髪や頭皮の乾燥にも注意が必要です。
髪が濡れた状態は一番デリケート。濡れたままの髪は痛みやすく、頭皮が冷えて血行が悪くなり、乾燥が進む原因になります。
自然乾燥ではなく、ドライヤーで乾かしましょう。
また、頭皮マッサージは、血行を促進し、乾燥対策に加えて健康な髪を育てる効果が期待できます。
シャンプーの際や、プラッシングの際に耳の上や後頭部、頭上部を中心に円を描くようにマッサージすると効果的です。
2:湿度管理
室内の湿度を40~60%に保つことが理想です。
加湿器を使用するほか、濡れタオルを干すなどの簡易的な対策もおすすめです。
3: 運動
適度な運動は血行を促進し、肌に必要な栄養や酸素を届けます。
ヨガやウォーキング、水泳、ストレッチなど、続けられそうなものを選びましょう。
4:栄養バランスの改善
乾燥肌を防ぐ栄養素を積極的に摂取しましょう。
・ビタミンA(例:にんじん、ほうれん草など)・・・肌のターンオーバーを促進
・ビタミンE(アーモンド、アボカドなど)・・・肌荒れ予防
・オメガ3脂肪酸(サーモン、くるみなど)・・・肌の水分保持
などがおすすめです。
バランスよく栄養を摂り、美肌を目指しましょう。
5:睡眠の質を高める
十分な睡眠は肌の修復に欠かせません。
夜更かしや寝不足は肌の乾燥を悪化させる原因になるため、毎日7〜8時間の質の良い睡眠を確保しましょう。
まとめ
冬場の乾燥肌は、空気の乾燥や年齢による肌変化が主な原因ですが、適切なスキンケアと生活習慣の見直しで改善ができます。
スキンケアアイテムを季節に合わせて選び、生活習慣も整えることで、冬の寒さに負けないうるおい肌を手に入れましょう。
乾燥肌が改善されると、化粧ノリが良くなるだけでなく、肌そのものが健康的な印象になります。
ぜひ、この冬から取り組んでみてください!
[執筆者]
梅原美里
2008年より山野愛子直営店でフェイシャルケアの技術を学び、多くの経験を積む。
2019年に独立し、現在は『FACE+(中野店、表参道店)』、そして『山野愛子どろんこ美容KOHANKU代々木店』の3店舗を運営。
これまでに1万人以上のお客様の肌と向き合い、10年以上通い続けてくださる方も多く、信頼をいただけることに日々感謝しています。
私が目指すのは、「すっぴんでも輝ける美肌」をお客様一人ひとりに実感していただくことです。
また、これまでの経験を基にした著書『いくつになっても「すっぴん美肌」になれるコツ サロンオーナーが全部教える』を出版し、多くの方に美肌づくりのコツをお伝えしています。
「肌は心を映す鏡」。美肌ケアを通じて、お客様の毎日がもっと自信に満ちたものになるようにサポートしております。
FACE+ by yamano
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