[後編]最近話題の「マスク老け」みんなは大丈夫?たるみ対策や口腔関連のケアについてみずほ台サンクリニックの理事長石橋先生に伺いました!
マスク生活も終わりが見えてきました。
マスク内で油断していたせいか、いざ外すと顔がたるんでいてびっくり!なんてことも。
今回は、たるみ対策や口腔関連のケアについて、みずほ台サンクリニックの理事長である石橋彩里先生にお話を伺いました。
マスクがはずせない!フェイスラインのたるみ
長いマスク生活に慣れすぎてしまいマスクをはずした自分の顔を見てびっくり!
なんだか老けた気がする…口元のしわが増えたし頬やフェイスラインも垂れ下がりさらに二重顎で顔が膨張して見える…。
これらが、最近話題となっているいわゆる『マスク老け』です。
その原因は、マスクで顔の半分以上が覆われていることにより、以前より表情筋が使われなくなっていることが考えられます。
マスクのない生活の時は人に見られているという意識から口角を上げたり、笑顔を心掛けたりしていた習慣が、マスクをしてから緊張感がなくなり、表情筋をあまり動かさなくなってしまいました。
そのため、その部分の筋肉は衰え凝り固まってしまい、垂れ下がったりほうれい線ができてしまったと考えられてます。
筋肉の凝りをほぐす・引き上げる:自宅ケアのすすめ
自宅で簡単にできるケアとしてマッサージが一番に思い浮かぶと思いますが、注意していただきたい点も。
マッサージによる摩擦で肝斑の増悪や間違ったマッサージによってさらなるたるみを引き起こしてしまうこともあります。
自己流のマッサージには要注意です。
おすすめなのは、表情筋エクササイズをおこなうことです。
口角をきゅっと挙げ笑顔をキープする、口でイーとオーの形をつくり、これを繰り返すことで口周りの表情筋の凝りがほぐれます。
気がついたときにマスクの中でもこれを繰り返すようにするなど習慣づけをして、日課にしましょう。
マスクで虫歯や歯周病が多くなる?!
マスクをしていると口元が覆われていることから、ついお口の中のケアを怠っていませんか?
実はマスクを着用するようになってから虫歯や歯周病に悩む方が増加傾向にあります。
マスクをつけていることで息苦しさを感じ無意識に口呼吸になっていることも、虫歯を増やす原因のひとつとして考えられます。
口呼吸が増えると、は唾液の分泌が低下し、唾液による抗菌効果や自浄作用が不十分になり、虫歯や歯周病の増悪につながります。
また人との会話が減ることも唾液の分泌低下の原因となっています。
もうひとつの原因はマスクをしていることで、他人に気づかれにくくなるためか「ま、いいか・・・」と歯磨きをさぼっている人も増えています。
在宅勤務や自宅にいる時間が増えたことで、ながら食べをしたり、だらだらと食べてしまったりしている人も多いです。
食事を摂る時間が乱れると、食後の歯磨きをしなくなり、常に口腔内に雑菌が繁殖しやすい環境になってしまうのです。
虫歯や歯周病を増やさないためのケアとは?
マスクをしていたとしても、口腔ケアは重要です。
食後はもちろん就寝前、起床時は必ず歯磨きをすること。
マスクをしていてなんだか口が乾いているなと感じたときは、口をすすぐだけでも効果的です。
また、口腔周囲にある筋肉を動かすように意識しましょう。
たるみの予防でも述べた通り唇や舌を動かすことで筋力低下を予防でき、虫歯や歯周病になるリスクも減らすことができます。
マスク生活の間にできること
長いマスク生活もそろそろ終わりの兆しが見えてきました。
マスクに慣れすぎてしまった私たちはいざ外すとなるとさまざまな問題が起こっていることに気がつきましたね。
さて最後にマスク生活の間にできることをご紹介します。
最近では歯の矯正治療をする方が増えています。歯並びが悪いと虫歯や歯周病のリスクも上がります。
マスクで口元が見えない間にコンプレックスだった歯並びを直し自信をもってマスクを外す準備として、矯正治療に踏み切る方が増えています。
またダウンタイムを要する肌治療なども同じです。
まずは今日から始める自分でできるケアから。
そしてこの機会にクリニックに足を運び専門家の力を借りることも自分に自信が持てる近道になると思います。
執筆者
石橋彩里先生
みずほ台サンクリニック理事長
[経歴]
日本歯科大学卒業後、同大学研修医を終え歯科麻酔学講座にて歯科麻酔を学ぶ。
杏林大学医学部麻酔科の専攻医として医科麻酔を学ぶ。
2018年医療法人社団光陽会 みずほ台サンクリニックの理事長に就任。
美容医療をもっと身近にというモットーで地域に少ない美容皮膚科を設立。
また自身の麻酔科医としての経験を活かし、全国でも数が少ない障がい者のための全身麻酔下での歯科治療ができる、障がい者歯科の設立など先代の時とは違う新しいスタイルを作る。
より一層患者様の人生に寄り添ったクリニックを目指している
サンクリニック
https://sunclinic.or.jp/