[前編]自信をもって素肌と向き合えますか?マスクを外す時期に向けたスキンケアについて、みずほ台サンクリニックの理事長石橋先生に伺いました!

長く続いたマスク生活ですが5月以降マスク解禁となりマスクなしで過ごす時間が多くなりそうです。
マスクに慣れてしまった肌・・・自信をもって素肌と向き合えますか?
今回は、マスクを外す時期に向けたスキンケアについて、みずほ台サンクリニックの理事長である石橋彩里先生にお話を伺いました。

マスク生活で一番多いお悩み№1は肌荒れ・ニキビ

長いマスク生活で多かった肌の悩みについて原因とその対策についてお話ししたいと思います。
まず一番多い相談はマスクによる肌荒れです。
マスクをずっとつけているとその中は高温多湿となり皮脂や汗の分泌が盛んになり、角層、角栓のつまりやアクネ菌が繁殖しやすい環境となりニキビが増加します。
またマスクをしてからなんだかシミやくすみが気になる・・といったご相談も次いで多く、そのほとんどはマスクによる摩擦が刺激となり肝斑の増悪によるものでした。
ではどのように改善していけばよいでしょうか?

スキンケアを見直しましょう

自宅に帰ったらすぐに洗顔し日中の汚れを洗いましょう。
泡で包み込むようにやさしく丁寧に洗顔し、保湿中心のスキンケアを行いましょう。
ニキビがひどい場合は自己判断せずクリニックを受診することも重要です。
普段のスキンケアを医師に推薦してもらったアイテムに変更する、プロのアドバイスを取り入れ、必要に応じて毛穴の洗浄やピーリングを受けることも改善への近道です。

マスクの落とし穴!紫外線対策はできていますか?

マスクでシミやくすみが増える原因として摩擦と紫外線が考えられます。
マスクの装着で肌に摩擦が生じ肝斑の悪化が起こります。
マスクの種類を肌に刺激の少ない素材や形のものに変える、柔らかいガーゼを挟むなどで摩擦を少なくすることができます。
スキンケアではこすらない、低刺激のものに変更するとよいでしょう。
もうひとつの原因の紫外線です。
マスクをしていても紫外線を防ぐことはできません。
マスクをしていることで紫外線対策を怠ったり、化粧をしなかったりする方が増えシミ、肝斑の増悪につながっています。
マスクの下もしっかり日焼け止めを塗ることで予防できます。
また、肝斑とシミ(老人性色素斑)ではケア方法が異なります。
肝斑やシミは素人では見分けがつきにくいので、正しいケアをするために、皮膚科や美容皮膚科に足を運んでみるのもおすすめです。
マスク生活中だからこそダウンタイムを気にせずできる治療を、この機会に受けてみるのもよいでしょう。

リップなど口周りのトラブルも

さて次にお悩み多いのがリップの乾燥や口腔ケアフェイスラインのたるみなど口周りのトラブルやご相談です。
マスクをしていると、呼気により湿気がたまり潤っていると勘違いされる方がいます。
しかし実は、この湿気が唇の潤いを奪ってしまうのです。
肌に対しても同じことが言えるのですが、湿気により水滴がたまり蒸発するとき、一緒に水分も奪ってしまうのです。
また、唇は外刺激にとても弱いため、マスクの摩擦で角層がダメージを受けてしまいます。
「マスクにつくのが不快だから」という理由で、リップクリームや口紅を使わない人も増えています。
そのため唇に直に摩擦が起こり皮むけ、乾燥につながっています。

リップの乾燥対策は?

唇もしっかり保湿することが大事です。
摩擦を避けるためにも、優しく唇の縦ジワに沿ってリップクリームなどを塗ります。
スペシャルケアとして、スクラブを使ったケアをご紹介したいと思います。
入浴の際に唇にスクラブ剤を使用し余分な角層を除去した後、たっぷりリップクリームやワセリンを塗りラップで3分間パックします。
その際ホットタオルをのせるとより効果的です。
その他美容皮膚科などではリップ専門のケアを行っているところもありますので一度相談に行くのもよいでしょう。
またリップアートメイクも選択肢のひとつです。
マスクに口紅がついてしまったり、マスクをつけたり外したりしてもきれいなリップの状態を保つためにマスク生活になってからリップアートメイクの需要が高まっています。
唇も顔の大切なパーツのひとつです。
この機会に挑戦してみるのも良いかもしれません。
いかがでしたでしょうか?後編ではたるみ対策や口腔関連のケアについてお話したいと思います。

執筆者

石橋彩里先生
みずほ台サンクリニック理事長

[経歴]
日本歯科大学卒業後、同大学研修医を終え歯科麻酔学講座にて歯科麻酔を学ぶ。
杏林大学医学部麻酔科の専攻医として医科麻酔を学ぶ。
2018年医療法人社団光陽会 みずほ台サンクリニックの理事長に就任。
美容医療をもっと身近にというモットーで地域に少ない美容皮膚科を設立。
また自身の麻酔科医としての経験を活かし、全国でも数が少ない障がい者のための全身麻酔下での歯科治療ができる、障がい者歯科の設立など先代の時とは違う新しいスタイルを作る。
より一層患者様の人生に寄り添ったクリニックを目指している

サンクリニック 
https://sunclinic.or.jp/

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