[前編]投資に挑戦してみたいけど、失敗するのがちょっと怖い。早ければ早いほどいい?投資について社会保険労務士の視点からお伝えします!
インフレやデフレって、ニュースでは耳にするけど、お金の話しって難しい。
投資もした方がいいと聞くけど、失敗することもあるみたいだし、ちょっと怖い。
今回は、投資について社会保険労務士でファイナンシャルプランナーの田形正広さまにお話を伺いました。
今はインフレの時代…そもそもインフレって?
知識なしに焦ってはじめるというのが一番危険ですが、最低限必要な知識を学んだ上で、できるだけ早くはじめることをおすすめしています。
最近「電気代やガス代が上がって大変」と感じている方も多いはず。
スーパーで買う食料品や日用品も値上げラッシュ。
ディズニーランドも今年の10月から値上げが決まっています。物価が上がるということは、自分の持っているお金の価値が下がるということ。
今年の10月から9,400円になることが決まっているディズニーランドのワンデーパスポートも1983年の開園当時は3,900円でした。
この40年間で約2.5倍になるということです。
モノやサービスの値段が上がることをインフレ(インフレーション)といいますが、日本は長く物価の上がらないデフレ(デフレーション)という時代が続いていたので、インフレには慣れていない人が多いと思います。
モノの値段が2倍になったということは、つまりお金の価値が半分になったということです。
そう考えるとインフレって怖いですよね?
早ければ早いほどいい? 投資を早く始めた方がいい理由
株式投資はインフレに強いと言われており、物価が上がれば株価も上がるので、正しい投資を行うことでインフレに上手に対応することができます。
投資には「複利効果」というものがあり、毎年の利息を引き出さずに再度投資することで雪だるま式に利息が利息を生むのですが、期間を長くとればとるほどこの効果を最大限活用できます。
早く投資をはじめれば、それだけ投資期間を長くすることができる。
そうなると複利効果のメリットもその分長く活用できる。
これが「投資は若いうちからはじめるべき」理由です。
私には7歳と4歳の娘がいますが、ジュニアNISAという娘達専用の口座を作って投資をはじめています。
もしタイムマシンに乗って若い頃の自分に会いに行けるなら、お年玉やバイト代の半分は使わずに投資に回すようアドバイスします(笑)
日本人は投資に慣れていない人が多いですが、投資は詐欺やギャンブルとは違います。
自分で働いて得たお金は大切ですよね?
詐欺には決して引っかかってほしくはないですし、私はギャンブルもおすすめしません。
世の中に「ラクして儲かるうまい話」もありません。
一方で、国は正しく投資をはじめる人を応援する制度を次々と整えています。
高校では家庭科で投資を含むお金の授業が始まっています。
最低限必要な知識をつけて、詐欺でもギャンブルでもない「投資」をはじめてほしいと思います。
今後のインフレの見通しや、来年からはじまる新NISAの非課税枠の大幅拡大など、「投資はやらなきゃ損」の時代が到来しているのです。
投資に興味を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
次回は、初めて投資をするという方にもおすすめの、iDeCoとNISAについて、それぞれの特徴やメリット・デメリットについてお話ししたいと思います。
執筆者
田形正広
Life Ship株式会社代表取締役。
社会保険労務士・キャリアコンサルタント・CFPファイナンシャルプランナー。
人材ビジネス業界にて20年、働く女性のキャリアやライフプランの相談に従事。
「知識がないと正しいアドバイスはできない」との考えから各種の資格を取得。
キャリアの土台としてマネーリテラシーを捉え、
自分も働いて、お金にも働かせる。お金の問題に悩まずに生きる
「Financial Well-being」を広める。
「マンガで語るキャリア論」や「キャリアとマネーをセット語るマネーセミナー」講師。
Life Ship株式会社
https://life-ship.jp/