しわのできる場所と原因はそれぞれ違う!?しわの種類についてお話しします。
シワ・・・それは、女性にとっては疎ましい言葉です。
「この一本の線さえなかったら・・・」
鏡を見ながら、ついため息が・・・そんな方もいるのではないでしょうか。
もちろん、男性にも好かれるものではないですが、男性の場合は「渋い」「苦み走った」などと表現され、男性の魅力として捉えられることもしばしば。
しかし、女性のシワをほめる言葉というのは、あまり聞くことがありません。
(美しい女性のシワもあると思うので、個人的には女性のシワをほめる言葉ってあってもいいと思うのですが・・・)
また、老人の絵を描こうとするとき、みなさんは顔にシワを描かれると思います。
目元のシワ、目尻のシワ、ほうれい線・・・。
顔だけでなく、手や首筋など、あらゆるところに描く方もいるでしょう。
シワは、白髪と並び、外観的な老化の象徴とも言えるのかもしれません。
女性には、蛇蝎のごとく嫌われるシワ・・・。
今回は、「シワ」についてお話ししようと思います。
シワの種類
皮膚科学の世界的権威であるKligman博士によると、シワは主に3種類に分けることが出来ます。
1)線状ジワ(Liner Wrinkle)
直線的で深い、明確なシワ。目尻から放射状に走るシワ(カラスの足跡と呼ばれていますね)や、額に水平に走るシワなどがこれに当たります。
表情の変化に伴って、目尻などで皮膚が折りたたまれることによって生じる一過性のシワを表情ジワと言いますが、皮膚の弾力が失われると、表情ジワが戻りにくくなり、線状ジワが形成されると考えられています。
笑いジワなどがこれに当たります。
2)図形ジワ(Glyphic Wrinkle)
溝が交差して、三角形やひし形、長方形などの模様が現れたシワのこと。頬や首、うなじなどでよく見られます。
3)縮緬(ちりめん)ジワ(Crinkle Wrinkle)
細かなひだ状のシワ。高齢者の太ももや腹部など、非露光部位(日光にあたらない場所)に生じます。
縮緬ジワは、加齢により皮膚が緩み、表皮と真皮の密着がしにくくなった結果発生します。
この分類は、シワの形状や発生部位によって分けられたものになります。
続いて、皮膚の層(表皮・真皮)の観点から考えてみたいと思います。
A:表皮性のシワ 表皮の表面に生じる浅く細かいシワ。
お肌の表面には、皮溝と皮丘が存在し、この二つが規則的に並んだ状態であることを肌理(キメ)が細かいといいます。
加齢により、肌理が粗く不均一になり、皮溝に一定の方向性がついてくると肉眼で見えるシワになります。
いわゆる小ジワと呼ばれているものですね。お肌の乾燥も、小ジワが発生する原因の一つになります。
B:真皮性のシワ 真皮中に存在するコラーゲン線維やエラスチン線維の変質によって起こる深いシワ。
加齢や紫外線などが原因で発生します。
今回は、シワの種類についてお話ししました。
自分にあるシワがどのシワなのか、気になった方もいるのではないでしょうか?
次回は、なぜシワができてしまうのか、シワのできる仕組みについてお話ししたいと思います、お楽しみに!
[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]