
電気代を節約してエアコン効率UP!整理収納アドバイザーが教える空間を活かす片づけ術
猛暑が続く今日この頃、エアコンはフル稼働という方も多いと思います。
エアコンを止めることはできないけど、電気代が気にかかる・・・という方に、株式会社ストレージ王経営企画室課長で整理収納アドバイザーの坂上正洋さまにお話を伺いました。
エアコン効率をアップさせ、電気代を節約するには?
エアコンの効率を上げ、電気代を節約するには「空気の巡り」を意識した片づけが大切。
最近は家具も進化し、省エネながらも快適に過ごせるよう工夫されたエアコンも増えていますが、家具やモノの配置でその力を活かせていない場合もあるのです。
整理収納アドバイザーの視点から、見落としがちな改善ポイントをご紹介します。
1)エアコンの送風口をふさがない
室内機の下や前に背の高い家具や収納棚を置いていませんか?
それではせっかくの送風が遮られ、空気が部屋中に行き渡らなくなってしまいます。
エアコンの送風口は「風の通り道」であり、「動線の確保」が重要です。
・家具はエアコンから最低30cm以上離して配置
・収納は壁に沿わせて高さを抑える
この2点を意識するだけで、空気が流れる「見えない通路」をつくれます。
2)床にあるモノを片づける
冷気は下にたまりやすく、床にモノがあると冷気が滞留してしまいます。
カーペットの下やソファの足元など、無意識に置いているモノも風の流れを妨げていることがあります。
「床は収納スペースではなく“空気の通り道”」と考えましょう。
・床置きの収納ケースはできるだけ壁面収納に切り替える
・季節外のモノや一時的な荷物は“見せない収納”でまとめる
このような点を意識して片付けると、視覚的にもスッキリして、気持ちよく暮らせます。
物を片付けたいけど、スペースが・・・という方は、季節家電や普段は使用しない趣味の道具などを、トランクルームに預けるというのもおすすめです。
収納場所を“家の外”に設けることで、住まいを今必要なモノだけで整え、空間にゆとりを持たせられます。
特に都市部の住宅では、保管空間の確保に苦労されている方が見受けられます。
居住空間と保管空間を分離することで、快適ですっきりした生活を送れるように。
モノが減ると、普段の掃除がぐっと楽になり、「スぺパ」だけでなく「タイパ」も得られます。
スペースに悩まれている方は、一度ご検討してみてください。
3)エアコン設定の見直しと空気の循環
風量は「自動設定」にすると効率よく室温調整ができ、余分な電力消費を抑えられます。
また、30分程度の外出ではエアコンはつけっぱなしの方が省エネというデータも。
さらに、サーキュレーターや扇風機を活用して、エアコンからの冷たい空気を部屋全体に循環させれば、設定温度を下げずに快適さをアップさせることにつながります。
「モノの配置」と「空気の動き」は連動しています。
しかし、サーキュレーターの前に、モノがたくさんあると、せっかく置いても空気が滞ってしまいます。
サーキュレーターは壁際に設置して空気の流れを作るアシスト役です。
2)でもお話ししましたが、モノの配置を見直してみてくださいね。
整理収納はただ片づけるだけではなく、「暮らしを快適にする工夫」でもあります。
まとめ
エアコン効率を上げる整理収納3ステップ
1.送風口をふさがないレイアウトへ見直し
2.床にモノを置かず、風が通る空間づくり
3.エアコン設定の工夫+空気の流れをつくる収納配置
片づけによって空間を整えれば、自然とエアコンの効率もUPします。
整理収納の基本は、「今の自分に必要なモノだけを、必要な場所に置く」ことです。
モノが減ることで空気が巡り、エアコン効率が上がり、体もラクになる。
収納と節電の好循環を目指しつつ、エコで快適な暮らしを叶えましょう。
[著者]
坂上正洋
株式会社ストレージ王 経営企画室 課長
大学卒業後、会員制リゾートホテル営業やメーカー数社での商品企画を含めたエンタープライズへの営業およびマネージメントを中心に約20年従事し、基幹システムの立ち上げや物流も経験。
退職後、現在のストレージ王の経営企画へ入社し、DX推進をしながら全社マネージメントを行う。
現在は新規事業、広報、システム、マーケティング面などを含めて担当。
休日は地元の野球チームの監督として子供たちを指導する、4人の息子の父。
<資格>
簿記実務検定1級(全商簿記工業)
全商コンピュータ利用技術検定2級
整理収納アドバイザー2級
全商英語検定2級
株式会社ストレージ王
サービスサイト
https://www.storageoh.jp/