
一緒にいれば好きになるって本当?お見合い結婚全盛期の時代から読み解く愛の育ち方
なかなか出会いがない、ピンとくる人がいない・・・恋愛関連の悩みのひとつですよね。
しかし、電話やSNSなど、出会いに欠かせないアイテムが何もない時代から、人々は結婚し、家庭を持っていました。
昔は「お見合い」など、親や周囲の人が結婚相手を見つけてくることが多かったそうです。
相手との初顔合わせが結婚式当日だったなんて話も・・・それでも、夫婦としてうまくいってたのはなぜ?一緒にいれば、相手を好きになれるの?
撫子Plus株式会社代表鮎永麻琴さまによる解説です。

「好きになったから結婚」ではなかった時代
「昔はお見合い結婚が多かったし、一緒に暮らしていればそのうち好きになるんじゃない?」
そんな言葉を、一度は聞いたことがあるかもしれません。
たしかに、かつては恋愛結婚よりもお見合い結婚が主流の時代がありました。
最初から強い恋愛感情がなくても、結婚し、家族として時間を重ねていく。
では本当に、人は「後から好きになる」ものなのでしょうか。
今の私たちは、
・好きだから付き合う
・好きだから結婚する
という順番が当たり前になっています。
ですが昔は、
・家同士のつながり
・生活の安定
・社会的な役割
といった要素が強く、「まず一緒に生きることが決まり、その中で関係を築く」という順番でした。
つまり恋愛感情は、「スタート地点」ではなく「結果」だったのです。
一緒にいると本当に好きになるのか?
結論から言うと、
「好きになることもあるが、必ずではない」
これが現実です。
ただし、ここで重要なのは「好き」の定義が違うという点です。
今の私たちがイメージする「好き」は、
・ドキドキする
・会いたくてたまらない
・感情が揺さぶられる
といった恋愛的な「好き」です。
一方、お見合い結婚の中で育つ「好き」は、
・一緒にいると落ち着く
・信頼できる
・安心して任せられる
といった、「情や信頼に近い好き」です。
なぜ昔は「好きになれた」のか
ではなぜ、昔はその形でも関係が続いたのでしょうか。
大きな理由は3つあります。
1)比較対象が少なかった
今のようにSNSもマッチングアプリもない時代。
「他にもっといい人がいるかも」という選択肢が少なかった分、目の前の相手と向き合う「覚悟」が生まれやすかったのです。
2)「関係は育てるもの」という前提があった
昔は、結婚=ゴールではなくスタート。
不満があっても「どう良くするか」を考える文化がありました。
3)役割が明確だった
夫婦としての役割や責任がはっきりしていた(夫:仕事、妻:家事育児)ため、感情よりも「共同体としての機能」が優先されていました。
現代はなぜ難しくなったのか
一方で現代は、
・自由に選べる
・比較できる
・いつでもやり直せる
という時代です。
だからこそ、「最初から好きであること」や「感情的な満足」が求められるようになりました。
そして少しでも違和感があると、「この人じゃないのかも」と迷いが出たり、「もう一緒にいたくない」と別れる判断をしたりしやすくなっています。
「好きになる」は技術でもある
ここでお伝えしたいのは、好きになることは「自然に起こるもの」だけではなく、「育てることができるもの」だということです。
例えば、
・相手の良いところに意識を向ける
・感謝を言葉にする
・一緒に過ごす時間の質を高める
こうした積み重ねによって、関係性は確実に変わっていきます。
これは恋愛でも、結婚でも同じです。
ただし「我慢」とは違う
ここで一つ大切なことがあります。
それは、
「好きになろうとすること」と
「無理して我慢すること」は全く違うということです。
・尊重されていない
・安心できない
・自分らしくいられない
こうした状態で無理に関係を続けても、それは「愛を育てる」ことにはつながりません。
最後に
「一緒にいれば好きになるのか?」
その答えは、「関係の築き方次第で、好きは育つ」です。
ただしそれは、
・相手と向き合う姿勢
・関係を育てる意識
・お互いの尊重
があってこそ。
昔と今、どちらが正しいという話ではなく、
「愛は最初からあるものか、育てるものか」
この視点を持つことで、
私たちの人間関係はもっと柔らかく、自由になるはずです。
[執筆者]

鮎永麻琴
大学時代にはプロスノーボーダーとしてW杯に出場し、世界ランキング20位を記録。卒業後は国際線CAとして13年間勤務。
現在は、コミュニケーションスキルと統計学を融合させた「コミュニケーション帝王学®」を体系化し、自分らしく生きるためのコミュニケーションの在り方や、他者との関わり方を伝えるオンラインアカデミーを開校。
また、2020年にはTEDxFukuokaで「自由への切符」というテーマで登壇。
2022年には書籍『Philosophy of Success 〜成功者の名言』において、成功者35人の一人として選出される。
撫子Plus株式会社
https://makotoayunaga.com/



