
寝てないと肌がくすむって本当?睡眠環境と肌状態の関係についてクリニック院長の寺井先生にお伺いしました
寝つきが悪かったり、睡眠が途切れ途切れになってしまったり、睡眠に関する悩みを持たれる方は多いもの。
どうやったらよい睡眠をとれるようになるの?
日常生活で取り入れやすいポイントと睡眠と肌状態の関係について、ミサクリニック六本木本院院長の寺井美佐栄先生の解説です。

睡眠を改善するために重要なこととは?
「なかなか寝つけない」
「夜中に何度も目が覚めてしまう」
といった睡眠の悩みは、日々の生活の中に原因が潜んでいることが少なくありません。
特別な対策を取らなくても、習慣を少し見直すだけで改善のきっかけになる場合もあります。
1)就寝前のスマートフォン使用と睡眠の質
就寝直前までスマートフォンを使用している方は多いですが、これは睡眠の質に影響を与える要因の一つです。
画面から発せられる光は脳を覚醒状態に導きやすく、自然な眠気を妨げる可能性があります。
理想的には、就寝の30分〜1時間前にはスマートフォンの使用を控え、照明もやや暗めに調整することが望ましいでしょう。
完全にやめるのが難しい場合は、通知をオフにするなど、段階的な見直しでも効果が期待できます。
2)入浴のタイミングと体温のリズム
入浴の時間帯も重要なポイントです。
人は体温がゆるやかに下がるタイミングで眠気を感じやすくなるため、就寝直前の入浴よりも、就寝の1〜2時間前に入浴を済ませることが推奨されます。
熱すぎるお湯は体を活動的な状態にしてしまうため、ややぬるめの温度でリラックスすることが大切です。
入浴後に自然と体温が下がっていく流れを作ることで、よりスムーズな入眠につながります。
3)寝室環境の整え方
寝室の環境も睡眠の質に大きく関わります。
以下の点を意識するとよいでしょう。
・照明は暗めにし、間接照明などを活用する
・室温・湿度を快適な範囲に保つ
・寝具は清潔で肌触りのよいものを選ぶ
・音や光の刺激をできるだけ減らす
特に現代では、エアコンや加湿器などを適切に使うことで環境調整がしやすくなっています。
無理のない範囲で整えていくことが重要です。
睡眠と肌状態の関係
美容皮膚科の診療において、「最近肌の調子が悪い」と感じている方の中には、睡眠の質が低下しているケースが少なくありません。
睡眠中は肌の修復や再生が進む時間帯であり、これが不十分になると以下のような変化が現れやすくなります。
・くすみやすくなる
・乾燥が進みやすい
・肌の回復が遅くなる
・ハリやツヤが低下する
つまり、スキンケアだけでなく「しっかり眠ること」自体が美容の土台となります。
逆に言えば、睡眠の質を整えることで肌状態の改善につながる可能性もあるのです。
無理なく続けるための工夫
生活習慣の改善は、「完璧にやろう」とすると負担になり長続きしません。
まずは以下のような取り組みから始めてみてください。
・就寝時間を毎日大きく変えない
・朝起きたら日光を浴びる
・カフェインの摂取時間を意識する
・寝る前のルーティンを決める(読書やストレッチなど)
小さな積み重ねが、結果として睡眠の質を底上げします。
受診を検討する目安
生活習慣を見直しても改善が見られない場合や、日中の強い眠気、慢性的な疲労感が続く場合は、医療機関への相談も一つの選択肢です。
睡眠の問題は、ストレスや生活リズムの乱れだけでなく、体調やホルモンバランスなどが関係している場合もあります。
無理に我慢せず、早めに専門的な視点を取り入れることも大切です。
まとめ
睡眠は、健康だけでなく美容にも深く関わる重要な要素です。
特別なことを始める前に、まずは日常の習慣を丁寧に見直すことが、改善への第一歩となります。
「寝る前の過ごし方」
「体温のリズム」
「寝室環境」
といった基本的なポイントを整えることで、無理なく睡眠の質を高めることが可能です。
毎日の積み重ねが、肌と体のコンディションを支えていきます。
ご自身のライフスタイルに合わせながら、できることから取り入れてみてください。
[執筆者]

寺井美佐栄先生
ミサクリニック六本木本院院長
産業医科大学医学部卒業後、医療機関にて経験を積み、美容皮膚科へ転身。
10年にわたり複数の大手美容皮膚科クリニックで院長を歴任し、豊富な症例経験と技術力を培う。
2022年にミサクリニック六本木本院を開院し、メスを使わず“ナチュラルな美しさ”を引き出す施術に定評があり、特に切らないたるみ治療やクマ取りなどのエイジングケアを得意とする。
YouTubeなどでの情報発信にも力を入れ、患者目線に立った分かりやすい解説にも定評。患者一人ひとりに寄り添った美容医療を提供している。
MiSA Clinic六本木本院
https://misa.clinic/



