砂糖の摂り過ぎで歯が黄ばむ?ホワイトニングの原理について歯科医師に聞いてみました!

気になる歯のホワイトニング。
一般社団法人日本口育協会理事長で歯科医師の安部秀弘先生に教えていただきました。

歯が黄ばむ原因とホワイトニングの原理


歯そのものが黄ばむ原因は糖とたんぱく質が結合して生じるAGEs(最終糖化物質)によるものです。皮膚のシミも同じ原理で生じます。
一度できたAGEsは分解しにくく体内に蓄積していきます。
よって年齢と共に歯が黄ばんでいきます。
糖質を取りすぎないことは歯の黄ばみ予防になります。
歯をホワイトニングで白くする原理は過酸化水素や過酸化尿素によって活性酸素を生じさせAGEsなどの糖化たんぱくを分解することによって漂白します。

ホワイトニングには2種類ある!

実際のホワイトニングの施術は歯科医院でおこなうオフィスホワイトニング(オフィスブリーチ)と、自分でおこなうホームホワイトニング(ホームブリーチ)があります。
オフィスブリーチは作用の強い過酸化水素を使用し、更に光を当てて温度を上げ活性酸素を大量に発生させ30~60分程度で歯を白くします。
短時間で白くするので仕上がりに自然さがなかったり、術後知覚過敏を強く生じる場合があります。
ホームホワイトニングは自分専用のマウスピースを作成し自宅で行います。
作用の穏やかな過酸化尿素を使い5~8時間(一般的には寝てる間)2週間程かけて白くしていきます。
ゆっくりホワイトニングをかけるので色ムラがなく仕上がりが自然です。
また途中で歯がしみるようになった時点で、自身の判断で中止する事ができるので極端な知覚過敏にならないようにコントロールできます。

2種類のホワイトニング、それぞれのメリットとデメリット。しっかり知ったうえで選びたい


オフィスブリーチは短時間で白くなれますが、金額が高い、知覚過敏を起こしやすい、色ムラや不自然な仕上がりになる可能性などのデメリットがあります。
ホームブリーチングは安く、知覚過敏をコントロールでき、色ムラがなく自然な仕上がりにできるだけでなく、どこまで白くするか自分で判断できます。
しかしながら、歯科医院の指示に従わず極端に白くしようとして極度の知覚過敏に陥る方もいるので気を付ける必要があります。
ホワイトニングに時間がかかるのが難点です。
オフィスブリーチング、ホームブリーチング共にホワイトニング効果と持続時間には個人差があり、一概にはいえませんが一年に2~3回はホワイトニングを行って白さを維持する必要があります。

[執筆者]

安部秀弘先生
一般社団法人日本口育協会理事長 歯科医師

[プロフィール]
国立新潟大学歯学部卒
JODA(日本口育協会理事)
AAMS(アメリカ応用筋機能学会講演者)
AAPMD(アメリカ医科歯科生理学学会講演者)
IPOS(国際小児矯正学会ボードメンバー)
日本口育協会では0歳からの口腔機能の発達に関する歯科関連のセミナーや資格制度を行っています。口腔領域の正常な発達は全身の健康に繋がっていきます。
口育協会には0歳からの虫歯や歯並びに関する管理ができる全国の歯科医院が加入しています。
お子様の口からの健康管理に興味のある方は下記HPアドレスよりお近くの歯科医院を探し相談をされてみてください。

一般社団法人日本口育協会ホームページ
https://www.oral-development-association.org/

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