[紫外線対策]自分の影を見るだけで、紫外線の強度を確認できるシャドー・ルールについてお教えします。

紫外線対策が気になる季節です。
日焼け止め、帽子、日傘・・・たくさんある紫外線対策アイテム。
どれをどのくらい使うか、今は紫外線にどのくらい気を付けるべきか?
UVインデックスを確認するとわかるのですが、もっと簡単な方法も・・・。
今回は、紫外線の強さを判断できるルールについてお話しします。

UVインデックスを見れば紫外線の影響力が分かる!今日はどのくらい気をつければいいの?

UVインデックス(紫外線指数)とは、紫外線が人体に及ぼす影響の度合いをわかりやすく示すためにその強さを指標化したもので、世界共通の指標となっています。
実は、WHOはUVインデックス(UV指数)を活用した紫外線対策を推奨しています。
紫外線の影響が明らかになっている最近は、気象庁のサイトや天気予報サイトなどでもその日の最大UVインデックスや時間ごとのUVインデックスを見ることができます。

※出典:WHO Global solar UV index : a practical guideより改変

お出かけ前にUVインデックスをしっかり確認して、その日の紫外線対策を考えましょう。

もっと簡単に紫外線のレベルが分かる?!シャドールールとは?

紫外線の強さやその対策を確認する上で、UVインデックスはとても便利なのですが、、いちいちサイトなどで確認しないと数値が分からなかったり、数値から対策が分かりにくかったりと、ちょっと不便な点も。
実は、子どもであっても簡単にできるShadow Rule:シャドールールという方法があります(出典:Int J Environ Res Public Health. 2018 May 30;15(6):1112.)。
「影の法則」という名前のとおり、自分の影を見るだけで、紫外線の強度を確認できるのです。
これは、「自分の影の長さを確認するだけで、どの程度紫外線対策をすべきかを判断できる」というもの。
自分の影が、自分の身長より短いとき(地面と太陽の角度が45度以上あるとき、すなわち太陽が高い位置にあるとき)は、紫外線のレベルが高く、万全な紫外線対策が必要となります。
反対に、自分の影が自分の身長より長いとき(地面と太陽の角度が45度以下のとき、すなわち太陽が低い位置にあるとき)は、そこまで紫外線対策を意識しなくて大丈夫。
影での判断となるため、晴れの日のみしか使えないルールではありますが、子どもでも簡単に確認できるので、知っておくと便利です。
ちなみに、自分の影が身長より長いときは、UVインデックスに当てはめると4程度になり、半分以下しかないときは、UVインデックスでは11+になるとのこと。
『影の長さが身長の半分に満たない!』と思ったら、速やかに日陰を探したり屋内に入ったりして、肌や目を守ることをおすすめします。

今どのくらい紫外線に気をつけなければいけないか、自分の影で確認できるなんて、ちょっとおもしろいですよね。
外に出る前や、屋外のレジャーやスポーツを楽しむ前に、一度自分の影の長さを確認してみましょう。
短ければ短いほど、UVインデックスは高いということを忘れずに、影が短いと思ったら、そのときはしっかり紫外線対策をおこなってくださいね。
日焼け止めを塗るなら、こまめな塗り直しも必須ですよ。

[執筆者]

船木 彩夏
化粧品メーカー研究員

[出演情報]
2023.12.2 TBSラジオ:井上貴博 土曜日の「あ」

<資格>
・サプリメントアドバイザー
・健康管理士上級指導員
・健康管理能力検定1級
・日本化粧品検定 特級コスメコンシェルジュ

[監修]キレイ研究室編集部

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