実践!デンタルフロスはこう使おう!フロスの正しい使い方についてヨコデンタルクリニック院長の横引先生にお伺いしました。
歯科医院などで「デンタルフロスを使用しましょう」と指導されたことのある方は多いのではないでしょうか。
ですが、意外とコツがいるフロス、いざ使おうとしたときに、手間取ってしまうことも。
今回は、型ごとのフロスの使い方について、ヨコデンタルクリニック院長の横引良評先生にお話をお伺いしました。
糸巻型の使い方
1:デンタルフロスを箱から引き出し、40cmくらいに切り取ります。
両手の中指(または人差し指)に2~3回巻き付け、15cmくらいの長さになるようにして、ピンと張ります。
2:両手の親指と人差し指でぴんと張ったフロスをつかみます。
※つかんだ間のフロスを歯間に入れて使用します。
3:使う部位に合わせ、歯と歯の間にゆっくり、小さくのこぎりを引くように前後に動かしながら挿入します。
●ポイント
コンタクトポイント(歯と歯が接しているところ)を通すときは少しきつい感じがしますので、ゆっくり通してください。
歯と歯の間に隙間があるときなど、勢いよく挿入すると、歯肉を傷つけてしまうことがありますので気を付けましょう。
4:コンタクトポイントを通過したら、歯肉の少し中まで(軽い力でスッと入るところまで)、フロスを挿入します。
5:歯にひっかけるようにして、歯の面を2~3回上下にこするようにしてプラークを取り除きます。
●ポイント
隣接する歯の両方の面のプラークを取り除くように動かしましょう。
次の歯間に使うときには、糸をずらし、新しいフロスを使うようにします。
6:取り出すときも、ゆっくり小さく前後に動かしながら取り出します。
●ポイント
詰め物に引っ掛かるなどして上手くフロスを取り出せないときは、片方の手からフロスを外し、外側に引き抜くようにしましょう。
ホルダー型の使い方
1:片手で柄の部分を持ち、鏡で確認しながら歯と歯の間にフロス部分を当てます。
2:ゆっくりとのこぎりを引くように前後に動かしながら歯間に入れていきます。
3:前の歯の面は中まで入ったら、歯の面に沿わせ、上下に動かしながら隣接する歯の両方の面のプラークを取り除きます。
4:奥の歯の面はゆっくりと小さく動かしながら取り出します。
歯磨きだけでなく、フロスを使用すると、虫歯や歯周病になるリスクが軽減されます。
フロスに徐々に慣れ、フロスを使う習慣を身につけ、お口の中を清潔に保てるようになるといいですね。
フロスを上手に使えるようになりたい方は、歯科医院へ相談してみてください。
[執筆者]
横引良評先生
ヨコデンタルクリニック院長
歯科医師・社会福祉士・介護支援専門員
1988年生まれ、広島県出身。
2023年に千葉県佐倉市ユーカリが丘・四街道地区にヨコデンタルクリニックを開院。
保険治療からホワイトニング・マウスピース矯正・ワイヤー矯正・審美歯科・インプラント・義歯(入れ歯)・摂食嚥下リハビリテーションなど幅広い治療を提供している。
趣味は、サッカー・フットサル・ラーメン屋めぐり・温泉めぐりなど。
ヨコデンタルクリニック
https://yoko-dental.jp/