夏の寝苦しさはムレが原因って本当?快適な眠りを整える寝具の選び方を解説します

気温や湿度のせいで寝苦しい夜。
つい寝具や環境には「涼しさ」や「ひんやり感」を求めがちですが、実は快適に眠るために、もっと優先すべきものがあるんです。
フランスベッドスリープアドバイザーの若田部雄一さまによる解説です。

肌掛けは必要?夏でも『何もかけない』より『軽くかける』がおすすめ

蒸し暑い夜、「なかなか寝つけない」「夜中に何度も目が覚める」と感じることはありませんか?
夏の睡眠トラブルは、暑さだけでなく『寝具の中の環境』にも原因があります。
実際に、睡眠時の寝苦しさの理由として約43%の人が「寝具のムレ」を挙げているというデータもあります(フランスベッド『夏の睡眠に関するアンケート調査』)。
エアコンの設定温度を下げるだけでなく、寝具を見直すことで、眠りの質は大きく変わります。
暑いとつい「何もかけずに寝たほうが涼しい」と思いがちですが、エアコンを使うことが増える夏の夜は、寝ている間に体が冷えすぎてしまうことがあります。
そのため、寝ている間の環境を整えることが快適な眠りにつながります。
快適に眠るには、ふとんの中の温度は約33℃、湿度は約50%に保たれている状態が理想とされています。
肌掛けを使わないと、汗がそのまま蒸発して体を冷やしすぎてしまい、結果的に「途中で寒くなって目が覚める」原因になることも。
●ポイント
夏でも「軽くかける」のが正解
薄手の軽い肌掛けで温湿度を調整する

夏向きの寝具というと、キルトケットやタオルケットをイメージしますが、実は軽量タイプの羽毛布団も夏の肌掛けとしても活用できる寝具。
通気性がよく、寝床内の温度や湿度を安定させやすいため、季節を問わず心地よい眠りをサポートしてくれます。
最近は、羽毛布団でも厚みの異なるものを重ねて使用するタイプもあり、室温や体質に合わせて柔軟に使い分けることができます。

冷感寝具は意味ある?ポイントは「冷たさ」より「ムレ対策」

触るとひんやりする『冷感寝具』。実際に取り入れている方も多いのではないでしょうか。
ただし、ここで知っておきたいのが「冷たい=ずっと快適」ではないということ。
重要なのは、「寝ている間ずっと熱がこもらないこと」です。
たとえば最近は、寝具自体が熱を逃がす『放熱機能』を備えたものも登場しています。
こうしたタイプは、寝具表面の温度を低い状態に保つことで、ムレや不快感を軽減します。
●冷感寝具の選び方のコツ
ひんやりする『瞬間的な冷たさ』だけで選ばない
通気性や放熱性に注目する

つまり、快適な夏の睡眠に必要なのは「冷やすこと」より「熱をこもらせないこと」なのです。

失敗しない寝具の選び方、3つのポイント

では、実際にどう選べばいいのでしょうか?
ポイントはシンプルに3つです。
1)通気性(ムレを防ぐ)
寝苦しさの大きな原因は『蒸れ』。
・通気性のよい素材
・空気が抜ける構造
・放熱機能のある寝具
こうした要素があると、寝ている間の不快感が軽減されます。

2)重さとフィット感(冷えすぎ防止)
軽くて扱いやすい寝具でも、エアコンを使用している寝室ではフィットしていないと、寝ている間にすき間ができて冷えを感じやすくなることがあります。
肩まわりにすき間ができない設計などは、冷気の侵入を防ぎ、快適な状態を保ちやすくなります。

3)体圧分散(実は夏も大事)
意外と見落としがちなのがここ。
体と寝具がピッタリ密着しすぎると熱がこもりやすくなります。
逆に、適度に体圧を分散しながら身体を支える構造は、寝具との間に空気層を生みやすく、熱や湿気を逃がしやすくします。

夏の眠りは「冷やす」より「整える」

夏の睡眠というと、「いかに冷やすか」に目が向きがちですが、実は大切なのは『寝ている環境を整えること』。
●今日からできる3つ
・肌掛けで温度と湿度を安定させる
・冷感寝具は「ムレ対策」で選ぶ
・自分に合った寝具構造を意識する

少しの工夫で、夏の眠りはぐっと変わります。
暑さに悩まされる季節こそ、寝具から「眠りの質」を見直してみませんか?

執筆者

若田部雄一
フランスベッド株式会社
スリープアドバイザー

1999年にフランスベッド入社。
営業職を経て、現在は羽毛ふとんやマットレスなどの企画開発を担当。
お客様に快適な睡眠環境を提供出来る商品の企画に取り組む。

フランスベッド
https://interior.francebed.co.jp/

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