寒さのせいで、歯の痛みやトラブル!?冬に起こりがちなお口のトラブルについて櫻井先生に伺いました!

寒さのせいで、歯の痛みやトラブルを感じる方は多いのではないでしょうか?
今回は、冬に起こりがちなお口のトラブルについて、ネクスト・デンタル院長の櫻井先生にお話を伺いました。

冬に歯が痛む理由

冬場は気温が下がり、水道水なども夏場よりも冷たくなりますので、知覚過敏の症状は強く出る傾向にあります。
また、寒いと食いしばりがちになります。食いしばりが続くと歯の周りの血流が悪くなったり、神経を圧迫したりして知覚過敏を起こしやすくなります。刺激が繰り返されるとさらに知覚過敏が悪化することもあるので、悪循環となります。
温かくして過ごしたり、歯を磨く時もぬるま湯にするなどして、できるだけ刺激しないように心がけましょう。

どうする!?かかりつけの歯科医院がやってないときにトラブルが起こってしまったら

「歯が欠けた」「詰め物が取れた」などのトラブルは予期せずに起こってしまうものです。
痛みが無ければ丁寧にブラッシングをして口腔内を清潔に保ち、可能な限り早めに歯科医院を受診すれば大丈夫です。
しかし、痛みがある場合には休日診療を行っている医療機関を受診されることをお勧めします。
また、差し歯が取れた際に瞬間接着剤でくっつけるなど、自分の判断で対処してしまうと、かえって治療しにくくなりますので、絶対にしないで下さい。
なお、年末年始などの休日診療に関しては地域によって対応が異なります。
歯科医師会会員の歯科医院が持ち回りで対応してくれたり、歯科医師会所の診療所で診てくれたりしますので、長期の休日前は必ず、お住まいの地域の歯科医師会HPを確認しておきましょう。
また、この時期は帰省や旅行などで飛行機を利用される方も多いと思います。
実は、飛行機移動などで、気圧の変化が急激に起こると虫歯が痛むことがあります。
旅先で痛みを感じ、受診などの対応が難しいこともあるでしょう。
痛みがつらいときは、市販の解熱鎮痛剤で歯痛を抑えてくれるものがありますので、用法や用量を守って使用しましょう。
しかし、痛みが引いたからといって虫歯が治ったわけではありませんので、なるべく早めに歯科医院を受診しましょう。
基本的にお口のトラブルは「自分でできる事」は残念ながらほとんどありません。
痛みなどのトラブルが発生してからセルフケアによって一時的に症状が緩和したとしても、治ったわけではありません。
痛みを抱えて過ごすよりも、休日診療の医療機関を受診するのが一番です。

年始はお餅など、粘着性の高い食べ物を食べる機会が増えますよね。詰め物や入れ歯などにトラブルが出やすくなるので、ご心配であれば、年内に歯医者さんで一度チェックしてもらう事をお勧めします。
いずれにしても定期的に歯科医院を受診されていれば「トラブルが出そうな場所」はチェックしてくれますので、日頃からメインテナンスを受けることをお勧めします。

執筆者

櫻井 善明先生
ネクスト・デンタル ソレイユメインテナンスクリニック院長

[経歴]
東京歯科大学卒業
顕微鏡歯科ネットワークジャパンメンバー
日本顕微鏡歯科学会認定指導医
顕微鏡歯科治療に邁進する v-Super Dentist

顕微鏡歯科ネットワークジャパン(MDNJ)櫻井 善明
https://microdentist.net/dentist/yoshiaki-sakurai/

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