
フェイスラインをスッキリしたい!表情筋エクササイズについてきみえ歯科院長中村先生にお伺いしました。
スッキリしたフェイスラインって憧れますよね。
口周りの筋肉のトレーニングで、キレイなフェイスラインを目指しませんか?
今回は、きみえ歯科院長の中村喜美恵先生に、今すぐできるトレーニングについてお話を伺いました。
まずは深呼吸から!
頭蓋骨の萎縮をとどめフェイスラインを保つには、姿勢・咀嚼位置・咀嚼の仕方が重要です。
一方、ずれ落ちてくる筋肉に血流とハリを与えるのが表情筋(顔筋)エクササイズ です。
エクササイズを開始する前に、深呼吸で姿勢を正しく整えましょう。
・椅子に腰かけ、もたれないで足裏を床にしっかりつけましょう。
・肺一杯に大きく息を吸い込みます(体が起きて顔(目線)が上がり、肩甲骨が寄ります)
・目線はそのまま(上がったまま)、肩甲骨を寄せたまま、ゆっくり息を吐いていきましょう
・肩甲骨は寄せたまま、へそ下をへこませながら、肩を真下に落としながら吐きます
この深呼吸を3回繰り返したら、そのまま鼻呼吸へ移行し、リラックスしましょう
※この時、歯と歯が少し離れ、舌が上顎に付いているのがお口の正しいポジションになります
まずは深呼吸をして、正しい姿勢、正しいお口のポジションから表情筋(顔筋)エクササイズを行いましょう。
表情筋エクササイズのポイント
表情筋エクササイズを実践する重要なポイントは次のとおり
1)必ず保湿された状態で行う
2)全身の血流を上げる
血流が上がっていない状態でいきなり顔の皮膚を動かすと、かえってしわを作ってしまう結果となります。
開始前のウォーミングアップとして、全身の血流を上げましょう。
全身の7割以上の筋肉があるといわれる下半身の血流を上げると、早く全身の血流を上げることができます。
例えば、ふくらはぎをもむ、ストレッチをする、体操をするなど、ご自身の馴染みの深いエクササイズでウォーミングアップを行い全身の血流をアップさせましょう。
3)皮膚から指を離さない・皮膚をこすらない
指の腹で骨面をとらえる、皮膚の下にある筋肉を確実にとらえ、動かすことが大切です。指の腹を皮膚に少し押し付けて、骨の面を感じることがポイントです。
表情筋エクササイズにチャレンジ!
ウォーミングアップが済んだら、次は表情筋エクササイズを行なってみましょう。
しっかりと保湿をして、肌にダメージとならないようにすることも忘れずに。
筋肉を指先に感じ、やさしく揺らすように動かしましょう。
イラストの番号とリンクしていますので、確認しながらおこなってください。
また、顔筋のイラストを参考に、筋肉を意識して捉えて下さい。
表情筋エクササイズのやり方:
まずは深呼吸をおこない、姿勢とお口の中のポジションを整えましょう。
※歯と歯は合わせないように
1:口周りのエクササイズ
下口唇の下の片側を意識して、指の腹を少し皮膚に押し付け骨面をとらえます。
そして、皮膚から指を離さないように注意しながら、筋肉(皮膚)を矢印の方向に動かします。
動かし方は、横方向に指を滑らせるイメージです。
爪が長い方は、パフなどを利用しても良いでしょう。
2:頬のエクササイズー1
口を半開きにして指の腹を頬の中央部に少し強めに当てて、指を頬骨に下から上にぶつける感じで、縦方向(矢印の方向に)に、押し上げるように動かします。
3:下顎のエクササイズー1
指先をえらの部分に当て、ギュッとかみしめてみると、ピクピク動く筋肉に触れることができると思いますが、これが咬筋です。
その咬筋の前縁部に指先を当て、口を半開きにして強く押してみると、下顎の骨の斜面を感じることができます。この骨面を指先でとらえつつ、皮膚から指を離さないで、かつ、皮膚をこすらないようにして、耳のある方へ向かって動かします。
4:下顎のエクササイズー2
3で最初に触れた咬筋そのものをゆるめるエクササイズです。
太く長い骨格筋ですので、イラストを参考に、上中下と3か所に分けて矢印の方向へしっかり動かしましょう。
痛気持ちいい力加減で行います。
痛みを感じる部位は念入りに行うと良いでしょう。
5:頬のエクササイズー2
頬骨のトップを、鼻の横から耳の前にかけて、少しずつずらしながら何カ所に分けて、各箇所を動かします。
指の腹で皮膚を少し押す感じで骨の面をとらえ、イラストにならって外側横方向(矢印の方向)に、各箇所を1、2、3、と動かします。
6:首筋のエクササイズ
斜め下へ首を捻って胸鎖乳突筋を浮き立たせます。
耳の後ろ辺りの筋肉を後ろから前方向へ押すように3回動かします。
筋肉に沿って少し下方部位も同様に、そして更に下方部位(鎖骨近く)を同様に動かします(胸鎖乳突筋を3か所に分けて動かす)。
最後は筋肉の付け根(鎖骨辺り)をグーッと押して離し、リンパを流します。
ひとつの動きにつき、3×3回おこない、1~6を3セット繰り返します。
肌をこすらないように気をつけておこないましょう。
朝晩のスキンケアの際や、お風呂上りや入浴中におこなうなど、習慣にすることをおすすめします。
[執筆者]
中村喜美恵先生
きみえ歯科 院長
1988年京都大学薬学部卒業、大阪大学歯学部学士入学(専門課程編入)
1992年大阪大学歯学部卒業、大阪大学歯学部付属病院に勤務
2003年姫路市に「きみえ歯科」を開業
一般社団法人日本ホームヘルスコーチ協会認定ホームヘルスコーチ
アンチエイジング歯科学会認定医
糖尿病協会登録歯科医
お口と全身はひとつながり。口腔環境と全身の状態には密接な関係があります。
「健康に美しく!」をテーマに、予防を中心に歯科からの情報発信を続けています。