疲れやだるさで爪が薄くなったり割れやすくなるって本当?栄養不足と紫外線に気をつけましょう

やっと暑さが和らいできましたが、夏に受けたダメージは、これから出てくるって本当?
肌や髪だけでなく、爪にも影響が・・・!
夏ダメージの爪への影響とケア方法について、ネイリストの寺木智子さまにお話を伺いました。

季節の変化が爪にあらわれる?!

最近、お肌の調子がいまひとつ!
髪がパサついてまとまらない!
なんだか爪が割れやすい!
そんなお悩み、もしかしたら夏バテが関係しているかもしれません。
夏バテというと「体がだるい」「食欲がない」というイメージがありますが、実は美容面にも大きな影響があります。
ネイリストとしてお客様の爪を拝見していると、季節の変化が爪や手肌に表れていることを実感します。

爪に不調が現れる原因とは

爪が薄くなったり、割れやすくなったり・・・爪に不調が現れる原因について解説します。
1)栄養不足
まず大きな原因が 栄養不足です。
暑さで食欲が落ちると、冷たい素麺や飲み物など、口当たりの良いものに偏りがちになってしまいます。
でもそれだけでは体に必要なタンパク質やビタミン、ミネラル、鉄分が不足してしまいます。
夏は汗と一緒に鉄分も失われやすく不足すると隠れ貧血の原因や疲労感、めまいなどが出やすくなります。
隠れ貧血の影響で爪はスプーンネイルという反り爪になることがあります。
爪に白い斑点が現れた場合は、ミネラルの一種の亜鉛不足の原因が考えられます。
爪や髪はタンパク質の一種であるケラチンでできているため、栄養が足りなくなると爪は薄く割れやすくなり、髪もパサつきやすくなります。
たんぱく質をきちん摂れていると爪母という爪の根元で新しい細胞が元気に作られ、ハリやしなやかなさのある健康的な爪に成長していきます。
肌も同じで、ビタミン不足はハリや透明感を失わせ、くすみや乾燥の原因にもなります。
2)紫外線
次に大きな影響を与えるのが 紫外線です。
夏の強い日差しは肌の老化を早めるだけでなく、爪や髪にもダメージを与えます。
爪は乾燥して縦筋や色のくすみが出たり、髪はツヤを失いパサつきやすくなったりします。
3)冷房の使い過ぎによる冷え
さらに見落としがちなのが 冷房の効いた部屋は快適ですが、長時間過ごすと肌や爪が乾燥してシワや二枚爪の原因になりやすくなります。
体が冷えることで血流も悪くなり、爪や髪に栄養が隅々まで届きにくくもなります。
冷えた体を温めるには、入浴がおすすめ。
夏場はシャワーだけで済ませるという人もいるかもしれませんが、浴槽に浸かって体を温めましょう。

このように、夏バテは「体のだるさ」だけでなく、爪や肌、髪の美しさにも影響を及ぼします。
美容のためにも、
・食事からしっかり栄養をとること
・冷たいものばかりに頼らないこと
・紫外線対策をすること
・冷房の影響で冷えた体を湯船につかって血流を促すこと
・乾燥したら保湿を心がけること
が大切です。

肌や髪、爪は体の健康を映し出す鏡のような存在です。
夏バテの影響から、肌、髪、爪の美しさを守るのは毎日の小さな積み重ねが大事になります。
体の中からも外からも整えていきましょう。

執筆者

寺木智子

ネイルサロンローズローズ、ネイルスクールを自由が丘で開業中。
NPO法人日本ネイリスト協会本部認定講師
JAPAN地爪ソムリエネイリスト協会代表理事
爪本来の美しさと健康を引き出す「地爪育成」に特化したケアを提供。
プロ育成を目的としたケアスクールも主宰(現在約1500人のケアネイリストを育成、輩出)。

株式会社ローズローズ
https://saikyou-nailcaremethod.com/

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