
【形成・レーザーなど4つの専門医】「飲む日焼け止め」だけで防げる?人気商品で肌荒れする理由と応急処置
日焼け止めを使った方がいいとは思うけど、肌が弱いから心配・・・どうやって選ぶべき?
飲む日焼け止めで代用してもいい??
この時季気になる日焼け対策。
よしクリニック院長の中野貴光先生による解説です。

肌が弱くても大丈夫!敏感肌向けUVケアの選び方と気になる疑問を専門医が解説
日焼けはしたくないけど、どの様な日焼け止めを使ったら良いかで悩んでいる人は大勢いらっしゃいます。
某サイトでお薦めされていた売上NO.1の物を使用したけれど、肌が赤くなってしまう、痒くなってしまうなどのトラブルは実はとても多いのです。
日焼け止めクリームの主成分には『紫外線吸収剤』と『紫外線散乱剤』というものがあります。
例えていうと、『紫外線吸収剤』は黒いカーテンの様な物です。
紫外線を吸収して肌に届かなくさせます。
『紫外線散乱剤』は鏡の様な物です。紫外線を反射して肌に届かなくさせます。
紫外線吸収剤は製剤に使用しやすく、高いSPFやPAの製品を作りやすいため、多くの製品に含まれていますが、化学反応を起こすので、かぶれることがあり、成分が肌に吸収されることも問題と言われています。
紫外線散乱剤は「酸化チタン」や「酸化亜鉛」という金属であり、かぶれるリスクがとても少ないと言われています。
以前は紫外線散乱剤のみの製品は白浮きしやすくて使いにくいものが多かったのですが、技術革新により使いやすい製品も多くなっています。
肌が弱い方や敏感な方は、敏感肌用などとされている、紫外線吸収剤不使用の日焼け止めクリームの中から自分にあった日焼け止めを選ぶと良いでしょう。
飲む日焼け止めで塗る日焼け止めの代用はできる?期待できる効果と正しい飲用タイミング
肌に合う日焼け止めがない場合に、『飲む日焼け止め』だけ使用するというのはどうでしょうか?という質問も多くあります。
日焼け止めという言われるぐらいですから、日焼け止めクリームの代わりになるかと思われがちですが、実は全く別物です。
飲む日焼け止めには紫外線カットの効果はありません。
しかし、紫外線による肌のダメージを軽減させる効果は期待できます。
ですから、あくまで日焼け止めクリームや日傘などで『防御しきれなかった紫外線』による『肌のダメージを軽減』させる目的ですので、併用することが大事です。
もうひとつの注意点としては、すぐ効くわけではないという事です。
急なお出かけの際に直前に飲んだら良いかというと、それでは効果が限定されます。
効果をしっかり出すには数日前から飲んだ方が良いので、「夏の間はずっと飲む」「旅行の数日前から旅行が終わるまで飲み続ける」などが推奨されるのです。
【日焼け後の緊急アフターケア】赤み・ヒリヒリを抑える処置と将来のシミ・シワ予防
色々な対策をしたつもりでも、日焼けしてしまうことはあります。
その場合には、日焼けによる肌のダメージを軽減させる事が重要です。
特に色が白い人は肌を紫外線のダメージから守ってくれるメラニン色素が少ないためヤケドの様な状態になることがあります。
まずは、日焼けしてしまった当日には早く炎症を落ち着かせる事が重要です。
ヒリヒリした痛みに関しては、ステロイドの軟膏やローションなどを使用するのが良いでしょう。
日焼け後の赤みがある間は、更なる日焼けは厳禁です。
色素沈着を起こしやすい状態ですので、なるべく日焼けをしないように心掛けて下さい。
色素沈着を予防するには、ビタミンCの内服や外用、炎症による色素沈着を抑えるトラネキサム酸の内服や外用が良いでしょう。
それでも色素沈着が出てしまったときには、ハイドロキノンやアルブチンなどの美白化粧品を使用すると早期の回復が期待できます。
一回の日焼けでシミやシワが出来るわけではありませんが、ダメージの蓄積により将来的にシミやシワが出来やすくなります。
10年後、20年後の美肌のために、なるべく日焼けはしないように気を付けて下さい。
執筆者

中野貴光先生
よしクリニック院長
練馬駅徒歩2分、形成外科・皮膚科・美容皮膚科「よしクリニック」院長。
幼児期に重度の熱傷を受傷し、皮膚移植手術を受けて一命を取りとめた経験から形成外科医を志す。
筑波大学医学専門学群卒業。東京女子医科大学の形成外科学教室に入局。
東京大学医学部形成外科への国内留学、日本大学医学部形成外科でのオープニングスタッフとしての赴任等を経て、2年間アメリカのテキサス大学に留学。
帰国後、医学博士を取得。令和元年6月に練馬で「よしクリニック」を開業。
患者の立場に立ったわかりやすい説明と丁寧な治療で信頼を集めている。
【資格】
・日本形成外科学会形成外科専門医
・日本熱傷学会熱傷専門医
・日本レーザー医学会レーザー専門医
・日本手外科学会手外科専門医
・日本形成外科学会小児形成外科分野指導医
・医学博士
よしクリニック
https://yoshi-clinic.com/



