口の役割で最も大切なのは「咀嚼(そしゃく)」オーラルケアについてN.S.デンタルクリニック院長の長里先生に伺いました!

オーラルケアは口腔のためだけのものではなく、全身の健康や美容を考える上でも重要なのです。
N.S.デンタルクリニック院長の長里康史先生に杭や歯の大きな役割のひとつ、咀嚼についてお話を伺いました。

口の役割で最も大切なのは「咀嚼(そしゃく)」

口の役割としては食べる、話し伝える(発音を含む)、表情を作る、表すなどがあるかと思いますが、最も重要となるのが「咀嚼」です。
咀嚼とは、食べ物を噛むことです。
咀嚼をすることで、咀嚼筋と呼ばれる筋肉が唾液腺という腺組織を刺激し、お口の中に唾液が沢山分泌され自浄作用(食べかすを胃に洗い流す働き)を促します。
これにより食べ物は胃や小腸で組織に吸収されやすくなります。
きちんと咀嚼され細かく細分化されていると、無駄なエネルギー(胃であれば胃酸で溶かす訳で)を使わずに役割を果たせるのです。
また、咀嚼には、脳に対しての刺激(味覚や旨味を感じとり満足感、幸福感を得られる)という役割もあるでしょう。
これまでに、『食べ物は30回噛みなさい』というフレーズを聞いたことがあるかと思います。
短文で終わっていますが、上記の様な機能を全うさせる為に伝えやすく簡略化され、この様なフレーズになったのだと思います。

噛むことの大切さ。咀嚼効率と嚙み合わせについて

咀嚼効率という言葉があります。どのくらい効率よく咀嚼できるかを示す指標です。
噛み合わせが悪いと、咀嚼効率が低下して物を食べるにも時間が掛かります。
また、咀嚼効率が低下すると、満腹中枢の刺激が低下し、沢山食べてしまうこととなり、肥満の原因になる可能性があります。
噛み合わせも咀嚼効率に大きな影響を与えます。
咬み合わせが悪いと、当然、歯の接触面積が減少しますので、理想に近い噛み合わせと比べると、沢山噛まないと同じ効率になりません。
歯を失ってしまった状態でも咀嚼効率は低下します。
また上下の歯の接触面積が少ないということは、当たらない部分も多くあるということになります。
そのため、きちんと噛めている場所は、そうでない部分に掛かるはずだった咀嚼筋の『力』も吸収しなくてはなりません。
この過大な力の負担がかかることにより虫歯ができたり、歯を支えてる顎の骨を減少させて歯周病の進行を招いたりすることが考えられます。
ですから、バランス良く噛めるということが重要であり、『噛み合わせを正す=歯列矯正が必要』と考えます。
歯列矯正と言うと歯並び(凸凹)を治す、見た目をキレイにするものと思っていらっしゃる方も多いかと思います。
歯列矯正をおこなうと、結果として見映えが良くなりますが、最も大切なことは噛み合わせを修正することなのです。

今回は、口の役割で最も大切な咀嚼と、嚙み合わせの重要性についてお話ししました。
次回は、虫歯が発生するメカニズムと歯ぎしりが全身に与える影響についてお話ししたいと思います。

[執筆者]

長里康史先生
N.S. デンタルクリニック 院長
私は自分の厄介な歯ぎしりの癖(これにより知覚過敏が酷くなってきてしまったため)が動機付けとなり、自分で人体実験をしてオリジナルのマウスピース(特許出願中)を産み出せました。
これが無かったら、この様な説明は出来ませんでした。
気になる事など、御座いましたら御気軽に御相談下さい。
略歴
平成23年 奥羽大学歯学部卒業 奥羽大学附属病院 臨床研修
平成24年 都内歯科医院勤務
平成29年 N.S. デンタルクリニック 開院

N.S. デンタルクリニック
https://www.ns-dental-cl-smile.com/

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