悩んでいる方が非常に多い問題、口臭。
「素敵だな」と思った人と話したとき、その人にキツイ口臭があってがっかり…といった経験や、家族や恋人、友人など、身近な人にでもなかなか「口、ちょっと臭うよ」と言えずに困った経験がある方も多いのではないでしょうか?
また、自分自身の口臭というのはなかなかわかりづらいもの。
自分の口臭が気になって、近い距離で人と話すのが苦手という方もいるのでは?
今回は、そんな多くの人が悩む口臭と、その悩みを解決するパワーを秘めた唾液についてお話ししたいと思います。

口臭の原因は、ガス!?

口臭の原因には、胃から発するもの、病的なものなど様々ですが、お口に棲む細菌が原因となるものが大きい割合を占めています。
わたしたちの口腔内には通常300~400種類の菌がいます。
菌は、抗菌成分などの外敵から身を守るため、バイオフィルムという被膜を形成し、口腔内に含まれるたんぱく質や糖(食べカスや血液、剥離した上皮細胞など)を分解します。
この分解されるときに発生するガスはおよそ20種類ほどあるのですが、特に揮発性硫黄化合物(VSC)は強い臭いを発します。
VSCの中でも、特に悪臭を放つものがこの3つです!

1:硫化水素:卵が腐ったような臭い
2:メチルメルカプタン:玉ねぎが腐ったような臭い
3:ジメチルサルファイド:生ごみのような臭い

3つとも強烈な臭いですが、中でもメチルメルカプタン(閾値…その存在を検知できる最低濃度のこと:0.00007ppm)は、悪臭の代表格ともいえるアンモニア(閾値:1.5ppm)のわずか20,000分の1の量で臭いを検知することができるほど、強い臭気を放つ成分です。
そんな臭いが、呼吸をするたびに自分の口から漏れていたら…なんて考えると、とても怖いですよね!

原因を根本的に解決して、息に自信を持とう!

口臭をケアしようと思ったとき、あなたはどんなことをしますか?
ミント臭の強いガムや飴を食べる、マウスウォッシュやマウススプレーを使う…など、いろいろなケア方法があると思います。これらは上から強い香りをかぶせてマスキングしたり、強い殺菌成分を使ったりする方法ですが、本当に問題を根本的に解決してくれているのでしょうか。
殺菌成分に頼らなくても、唾液には、もともと以下のような抗菌成分が含まれています。
ラクトフェリン(LF) 初乳に含まれる成分としても有名で、血液や涙などに含まれ、全身に存在。抗菌作用があり、バイオフィルムの形成を抑制する。
リゾチーム 涙や汗、リンパ線、鼻水、肝臓など、わたしたちの体内に広く分布。いろいろな最近から体を守ってくれる、生命維持に欠かせない成分。
ムチン 粘度のある成分で、口腔内をうるおすだけでなく、菌を凝集させ、口内からの排出される働きも持っている。
ラクトパーオキシダーゼ(LPO) 唾液に含まれる酵素で抗菌作用を持つが、さらに抗菌力の高いイオンである次亜地オシアン酸イオン(OSCN-)の生成に関わる。
唾液にはわたしたちの口腔内の環境を整えるためのシステムが備わっているのです。
しかし、唾液の分泌量は、加齢とともに減少すること、またラクトフェリンやムチンなどの濃度も減少することで唾液組成のバランスが変化し、細菌等に対する防御機能が低下してしまうことも分かっています。
唾液分泌量を増やすためには、食事をするときは良く噛む、酸味のあるレモンや梅干しなどを食べることなどが有効だといわれています。
お口の乾きを感じるときは、即効性のあるサプリメントなどを試してみるのもおススメです。
唾液分泌量をアップさせることで、口腔内の環境が改善し、口臭の悩みも解決できてしまうかもしれません!
口臭が気になる方は、唾液に着目してみてはいかがでしょうか?

口腔内の環境と美容は、実は密接な関係があります。
唾液にはパロチンという若返りホルモンとも呼ばれる成分が含まれており、唾液と美肌の関わりが注目されるほど!

唾液のケアでお口のビューティを保ち、息や歯のみならず、全身のビューティに磨きをかけましょう!
[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

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