ケアしていますか?キレイでいるためにも若いうちから考えたい歯科ケアについて歯科医師 藤本先生に伺いました!

自分の歯とは、できれば一生良い状態で付き合っていきたいもの。
口腔内の状態は、キレイでいるためにもとても重要です。
今回は、若いうちから考えたい歯科ケアについて、株式会社ToothToothの歯科医師 藤本侑里先生にお話を伺いました。

今のうちにやっておきたい歯科ケア1:親知らずについて

若いうちから取り組むべき歯科に関するケアとして、一つ目は親知らずの抜歯をあげたいと思います。
親知らずの抜歯と聞くと、痛い・怖い・腫れるというイメージを持たれる方も多いかもしれません。
しかし、機能していない親知らずは磨きにくく、虫歯になってしまったり、歯周病の原因となったりすることがあります。
更には親知らずだけでなく隣り合う歯までも虫歯になる可能性があります。
特に横向きに生えている親知らずは、その手前の歯の後ろ側が虫歯になることが多く、目視で確認することも難しい場所であるため、虫歯に気づいた頃にはかなり進行していて、その歯を抜歯しないといけなくなることもあります。
妊娠・出産を経験する女性の場合、妊娠中は治療中の体勢や服用できる薬に制限が出てきます。また、ホルモンバランスの変化により、虫歯や歯周病になりやすくなります。
産後も授乳中の場合、薬の制限があるばかりでなく、育児で自分のために歯科医院へ通院する時間や体力的な余裕がなくなる方も多いと聞きます。
親知らずの抜歯も必ず腫れるとは限りません。私も親知らずを4本抜歯していますが、上の2本は抜歯後痛み止めを飲むこともなく治癒しました。
親知らずが生えている方は、抜歯の必要性も含め、一度かかりつけの歯科医にご相談することをおすすめします。

今のうちにやっておきたい歯科ケア2:定期健診を受ける

若いうちから取り組むべきケアとして、二つ目は、歯科医院への定期健診をすることをご提案します。若い女性に限らず全ての人に取り組んでほしいことです。
学生の頃は歯科健診があり、その結果によっては歯科医院へ行くように指示がありましたが、大人になるといつどんな時に歯科医院を受診すべきか難しいですよね。
痛みを感じてから歯医者に行くというイメージを持たれている方も多いかと思いますが、歯周病は痛みを伴わずして進行していき、30歳以上の約80%が罹患しているともいわれています。
虫歯が原因で抜歯となったり、歯周病が原因で歯が抜けてしまったりした歯は、元に戻ることはありません。
虫歯や歯周病のない素敵なお口元でいることは、豊かな生活を送る為に必須です。
人生100年時代、今ある自分の歯とあとどのくらい共に過ごすでしょうか。
友人や恋人、家族と食事を囲むことは幸せな時間ですよね。
自身の健康な歯で美味しく食事を取れる。
この当たり前の幸せを、何十年も継続できるように今からケアをおこないましょう。

執筆者

藤本侑里先生
歯科医師

[経歴]
岡山大学歯学部卒
日本歯科保存学会所属 認定医
日本小児歯科学会所属
株式会社ToothTooth
関西の歯科医療法人にて勤務
現在は2児の母でありながら歯科医師として、臨床現場と歯科医療の啓発活動を行っています。
Instagramで子育てや歯に関するお役立ち情報を発信しています。

Instagram:子育て真っ最中!歯科医師2児ママ
@mama_haishasan

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