かかりつけの歯医者さんがお休みなのに急に痛みが!!こんな時どうすればいい?藤本先生に伺いました!
かかりつけの歯医者さんがお休みなのに急に痛みが・・・!!
年末年始やお盆など、長期の休みに起こりがちなお口のトラブル。
今回は株式会社ToothTooth歯科医師である藤本侑里先生にこんな時どうすればいいか、お話を伺いました。
かかりつけが休みでも、とにかく受診すべき場合
かかりつけの先生に診てもらいたいので、休みが明けるのを待つという方もいらっしゃると思いますが、救急や休日診療に対応している歯科医院を受診すべきときもあります。
転倒、打撲して歯が折れたり抜けたりした場合や、怪我により、全身に特に問題がなく歯のみ折れてしまった場合は、早急に歯科を受診するべきです。
その際、折れた歯や抜けてしまった歯に汚れが付いている場合は、軽く水道水で洗い、牛乳に浸して受診しましょう。
ポイントは、「歯をゴシゴシ洗わない」「牛乳に浸す」という点です。
歯の神経が生きている場合に限りますが、抜けてしまった歯を元に戻すためには、歯根膜という歯の周りの組織をキレイに保存できるかどうかが、治療がうまくいくかのポイントになります。
牛乳がすぐ手に入らない場合、誤飲誤嚥の危険がない大人に限り、口の中で折れた歯を保管するという方法でも大丈夫です。
『年末年始、自宅でできるトラブル対策』
続いて、どうしてもつらいときに自宅でできる対策についてお話しします。
(1)歯が痛い
市販の痛み止めを服用される方も多いと思います。
夜間に痛みのピークがくることが多いので、寝る前に痛み止めを服用することをお勧めします。
また、血行が良くなると痛みが増加する場合もあるので、湯船に長時間浸かることはやめておきましょう。
(2)歯茎の腫れも伴う痛み
痛みだけでなく、歯茎の腫れも伴っている場合は患部を冷やしましょう。こちらの場合も夜間に痛みが増すことが多いです。
寝る前に痛み止めを服用しておきましょう。
また、長時間湯船に浸かったり血行が良くなることは避けましょう。
痛み止めで痛みを抑えても、一時的に痛みを緩和しているだけで、歯のトラブルそのものが治ったわけではありません。
受診できるタイミングで、なるべく早く受診してくださいね。
休日でも受け入れてくれる歯科医院を探すには?
歯科医師会という自治体ごとに区分されている歯科医師の会があります。
そこでは年末年始、当番の歯科医師が応急処置にはなりますが、処置をしてくれます。
「自分の住んでいる場所 歯科医師」で検索すると出てくるかと思いますので、どうしても痛みが取れないときは、連絡してみてくださいね。
執筆者
藤本侑里先生
歯科医師
[経歴]
岡山大学歯学部卒
日本歯科保存学会所属 認定医
日本小児歯科学会所属
株式会社ToothTooth
関西の歯科医療法人にて勤務
現在は2児の母でありながら歯科医師として、臨床現場と歯科医療の啓発活動を行っています。
Instagramで子育てや歯に関するお役立ち情報を発信しています。
Instagram:子育て真っ最中!歯科医師2児ママ
@mama_haishasan