【あなたの肌は何タイプ?】自分のスキンタイプを知って、自分に合った紫外線対策を!タイプ別対策お伝えします!

紫外線対策が重要なのはご周知のとおりですが、実はスキンタイプによっては、一般的な人よりも、紫外線対策を重視した方がいい方もいます。
「私は紫外線対策を徹底すべき?」効果的なケアのために、ご自身のスキンタイプを知りましょう!

あなたの肌は何タイプ?

スキンタイプは、1975年に近代皮膚科学の父と呼ばれる米国人の皮膚科医であるトーマス・B・フィッツパトリックによってつくられた尺度です。
春から夏にかけて30~45分日光浴した後の皮膚の反応をもとに判断されます。

紫外線感受性が高い
サンバーン(日焼けによって起こる皮膚の紅斑)が起こりやすい人

紫外線感受性が低い
サンバーンは起こさずにサンタン(日焼けによって起こる皮膚の黒化)を起こす人

とし、その程度をもとに、肌の色によってⅠ~Ⅵまでの6タイプに分けられています(出典:J. Méd. Esthét.(2):33-34,1975)。

日本人の肌はⅢ~Ⅳに該当する人が多いと考えられています。
実は、このフィッツパトリックのスケールはみなさんおなじみの絵文字にも活用されています。
最近の顔文字には、ⅠとⅡを併せたもの(light skin tone)と、Ⅲ(medium-light skin tone)、Ⅳ(medium skin tone)、Ⅴ(medium-dark skin tone)、Ⅵ(dark skin tone)の5種類の肌の色が用意されているものが多いそうです。
機種によってはハンドサインの絵文字の肌の色も変えられるとのこと。
自分の肌色に合わせて選べるのは面白いですね。

また、フィッツパトリックによるフォトスキンタイプは日本人の肌に完全に合致しないとして、日本人固有のスキンタイプ(Japanese Skin Type)として、JSTⅠ~Ⅲが定義されています。
平均的な日本人のタイプはJST-Ⅱとなります(出典:Brown Melanoderma. Biology and Disease of Epidermal Pigmentation 87-95, 1986)

確かにスキンフォトタイプのⅢ~ⅣよりJSTⅠ~Ⅲの方が、自分の肌にしっくりくるように感じます。
あなたの肌は、どのタイプでしたか?

日焼したとき赤くなって黒くならない人(JSTⅠ)は紫外線ケアを重視して!

メラニンは、美容的には嫌われてしまいますが、実は紫外線からお肌を防御するという重要な働きを担っているのです。
そのため紫外線の影響を受けやすい、スキンタイプJST-Ⅰに該当する人は、JST-Ⅲの人よりも紫外線によるDNAの損傷が3~5倍も多いといわれています。
皮膚がん、日焼けによるシミ(老人性色素斑)・ソバカス、しわ…といった紫外線ダメージによる肌への影響も受けやすいので、スキンタイプJST-Ⅰに該当する人は紫外線ケアに気を付けましょう。
JST-Ⅰの人は色白で、昨今の美白ブームもあり、うらやましがられることも多いかと思いますが、自分の肌は紫外線に弱いということを熟知して、日焼け止め・帽子・長袖・サングラス・日傘…などでしっかりカバーしてくださいね。
サンバーンはUV-Bによるものなので、若干高めのSPF(日常では30以上程度)のものを使用するといいでしょう。
日焼けしても小麦色の肌にはなれないので、海で焼くといった行為や日焼けマシンの使用は避けた方が無難です。

日焼したとき赤くならないで黒くなる人(JSTⅢ)は、色素沈着に注意

では、JST-Ⅲの人は何に気を付ければよいのでしょうか。
JST-Ⅲの人は、紫外線ダメージには強いのですが、炎症性色素沈着が起こりやすい傾向があるといわれています。
ニキビ、怪我、虫刺されの跡などに紫外線があたると色素沈着を起こしやすいので、気を付けてくださいね。
お肌を黒くするのはUV-Aによるものなので、防ぎたいときはPA値が高いもの(日常では++以上程度)のものを選ぶようにしましょう。
また、サンバーンで赤くなりにくく、黒化するため、小麦色の肌になることも可能です。
その際は、一気に焼くのではなく、ある程度メラニンをつくって紫外線へのお肌の防御力を高めてから、少しずつ黒くする方が良いでしょう。
しかし、サンバーンを起こしにくいというだけで、紫外線によるダメージを全く受けないわけではないため、あまり浴びると将来的にシワなどの原因となります。
やはり、日焼けはほどほどにした方がよいかもしれませんね。

日焼した時に、少し赤くなってその後黒くなる人(JSTⅡ)はどっちにも気をつけて

JST-Ⅱの方は、両方の性質を持っていると考えられます。
そのため、UV-AにもUV-Bにもある程度気を配りましょう
現在販売されている日焼け止めの多くは、UV-Bに対する効果(SPF)も、UV-Aに対する効果(PA)も、バランスよく設計されているものが多く、どちらかに偏った製品はあまりないと思うので、困ることはないと思います。
TPOに合わせて選びましょう。

いかがでしたか?
同じように太陽光を浴びているからといって、同じようなダメージがお肌に現れるわけではない…なんて、少し意外だったのではないでしょうか?
自分のスキンタイプを知って、自分の肌に合った紫外線対策をすることが重要なのです。
今年の夏は、自分のスキンタイプを意識した紫外線対策で、ワンランク上の肌を目指しましょう!

[執筆者]
船木 彩夏
化粧品メーカー研究員

<資格>
・サプリメントアドバイザー
・健康管理士一般指導員
・健康管理能力検定1級

[監修]キレイ研究室編集部

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