マスクを外したら気になるフェイスライン。たるみが気になる。何かいいケア方法はない?

そろそろマスクを外した生活をしたいと思いながらも、フェイスラインのたるみが気になってなかなかマスクが手放せない、そんなお悩みをお持ちの方に。
今回は株式会社Transparenceの澤口さまにお話を伺いました。

フェイスラインをたるませる原因・・コラーゲンの減少

フェイスラインのたるみ、肌のハリ低下の原因の1つにコラーゲンが減少していることがあげられます。
コラーゲンが減少している主な原因の1つが「加齢」です。
年齢を重ねるごとに肌のみずみずしさの素であるコラーゲンを作り出す力が弱くなり、肌のハリが低下し、フェイスラインのたるみにつながります。
このコラーゲンを回復させるために保湿美容液で補うといった外からのアプローチもありますが、食事に気を付ける以外の自分の内側にある保湿の元を活性化させる手法をご紹介します。

マイクロニードリングという提案

マイクロニードリングとは、皮膚の再生を促すためにマイクロニードルと呼ばれる極小の針で皮膚に小さな傷を作る方法です。
マイクロニードリングの作用は、主に4つ報告されています(出典:特定非営利活動法人 日本美容皮膚研究会監修『医学的知識に基づく美容鍼実践ガイドブック』日本メディカル美容鍼協会、2022 P105~P108)。

[1]コラーゲンを誘発する
マイクロニードリングの主作用はコラーゲン誘発療法(CIT)と呼ばれています。皮膚の外層である表皮と真皮に極小の傷をつけ、傷の修復プロセスを活性化させます。皮膚の真皮層に存在する線維芽細胞が活性化し、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった美容成分を大量に生成します。また、筋線維芽細胞が収縮しますので引き締め効果も高まります。

[2]皮膚細胞が増殖する
表皮と真皮の間にある基底層を刺激することで細胞分裂が活性化され、ターンオーバーを促進します。

[3]血管新生が起こる
微細な創傷治癒の過程で組織が再生されると、血管内皮細胞分裂の促進(血管新生)が起こります。血管新生は、血液循環の改善や積極的な創傷治癒を促します。

[4]経皮吸収率が上がる
通常、肌に何かを塗布しても、角層にはバリア機能があるため、分子量が500程度の物質しか透過させることはできないと考えられます。
しかし、マイクロニードリングは、微細な針が付いたローラーを肌の上で転がすことで、角層に無数の小さな穴を一時的に開けることで、外用薬の浸透を促す作用があります。
通常、外用剤の浸透を高めるために使用されるローラーの針は130µmと短いため、痛みもほとんど感じないことが報告されています(出典:Indian Dermatology Online Journal 7(4):p 244-254, Jul–Aug 2016.)。

マイクロニードリングをする前に知っておいてほしいこと

ただし、マイクロニードリングを取り入れる際に、気を付けてほしい点がいくつかあります。
〇皮膚のターンオーバーを繰り返すことで肌質変化を実感できますので、1回の施術ではなく数か月の施術が必要です。
〇施術後の肌は乾燥しますので、保湿ケアを十分に行ってください。
〇間違った使用方法は色素沈着する可能性があります。
〇目元や口周りなど、皮膚のうすい箇所での使用は皮下組織を傷つける恐れがあります。

マイクロニードリングは、メディカルケアとセルフケア、両方でおこなうことができます。
メディカルケアの場合、美容クリニックや皮膚科などで施術を受けることができます。
特に長期に渡るマスク着用によって肌荒れが顕著になった方は、セルフケアでも問題ないかどうかを判断していただくためにも、一度医療機関を受診いただくことをおすすめします。
セルフケアをおこなう方法もありますが、正しい施術方法や使用時間などを守ることはもちろん、信頼できるメーカーのローラを用いること、浸透させる美容成分の管理や使用前後のローラーの消毒などに気を配ることが重要です。
また、使用後のお肌はしっかりと保湿ケアをおこないましょう。
マイクロニードリングをおこなった直後にメイクや日焼けをすることは止めてください。

たるみやお肌の悩みをケアして、より自信を持てる素顔を目指しましょう。

[執筆者]

澤口美恵
株式会社Transparence ・高度管理医療機器等営業所管理者
臨床検査技師
体質管理士(未病体質研究会認定)
アカデミーきもの教育協会師範
自分の内側に備わっているもので、内面からの美しさを手に入れる方法を研究中。私たちと関わる全ての方が幸せになることを心より願っております。

株式会社Transparence Dermaroller Japan
https://dermaroller-japan.com/

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