
骨盤とダイエットって関係ある?まずは筋肉のバランスを整えることから始めてみませんか
「骨盤矯正」という言葉は雑誌やSNSでもよく見かけますが、実際には何を指しているのか、正しく理解している人は少ないかもしれません。
産後ケアやダイエットとも結びつけて語られることが多い骨盤について、健康運動指導士・ヨガインストラクターの岡部えりか様にお話を伺いました。
骨盤ゆがみ矯正って?
「骨盤が歪む」とよくいわれますが、実際には骨そのものが大きく変形するわけではありません。
長時間のデスクワークや抱っこ姿勢、運動不足などによって、骨盤まわりの筋肉がアンバランスになり、前後や左右に傾いたり、ねじれが起きたりすることがあります。
これがいわゆる「骨盤が歪んでいる」と表現される状態です。
腰痛や肩こり、下半身太りの原因になることもあります。
「骨盤はそもそも歪まない」ともいわれているとおり、確かに、骨の形そのものが変わるわけではないので「骨盤は歪まない」という意見も間違いではありません。
ただし、筋肉や靭帯の使い方によって骨盤の位置や動きが変わるため、見た目や体感として「歪み」を感じることはあります。
大切なのは「歪んでいるから矯正する」という発想よりも、「筋肉のバランスを整えて正しい位置に戻す」という考え方です。
出産後は骨盤ベルトが必要?
妊娠・出産ではホルモンの影響で靭帯が緩み、骨盤が不安定になりやすくなります。
そのため産後しばらくは、骨盤ベルトが補助的に役立つケースもあります。
ただし、ベルトだけで骨盤が整うわけではありません。
装着方法を誤ると逆効果になる場合もあります。
ベルトはあくまで一時的なサポートであり、最終的には筋肉を使えるようになることが重要です。
骨盤を締めれば痩せる?!
「骨盤矯正で痩せる」という言葉もよく耳にしますが、残念ながら骨盤を締めただけで脂肪が落ちることはありません。
痩せやすい体をつくるには、骨盤を支えるインナーマッスルや骨盤底筋を正しく働かせ、姿勢や代謝を整えることが大切です。
ヨガやピラティスでは、お腹まわりやお尻の筋肉を使う動きが多く取り入れられており、結果的に「ぽっこりお腹がスッキリした」「腰回りが引き締まった」といった効果につながるのです。
骨盤の形が変わったように感じられるかもしれませんが、筋肉を正しく使うことで、姿勢や代謝が整った結果によるものです。
トレーニングで骨盤の形は変えられる?
骨そのものの形は変えられません。
しかし、姿勢改善や筋肉の強化によって「見た目」や「不調」は大きく変わります。
股関節の動きがスムーズになったり、腰や膝への負担が減ったりするのもその一例です。骨盤まわりの筋肉をバランスよく整えるトレーニングやヨガは、日常生活での体の使い方そのものを変えてくれます。
まとめ
骨盤は大きく歪んだり、ベルトひとつで劇的に変わったりするものではありません。
ですが、正しい知識を持ち、筋肉のバランスを整えることで、姿勢や不調は大きく改善されます。
産後のサポートアイテムを上手に使いつつ、ヨガやストレッチなどで日常的に骨盤まわりをケアすることが、快適な体づくりへの近道です。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
[著者]
岡部えりか
親子ヨガ講師/健康運動指導士、3児のママ。
出産・育児を経験し、ママたちの心と体のケアの大切さを実感。
オンライン・対面レッスンを通じて、産後ママや子どもたちに寄り添いながら「自分を大切にすることが家族の笑顔につながる」をテーマに活動。
Instagram(oka.eri__yoga)にて、親子ヨガや子育てアドバイス等を配信中。
ママニティヨガ
https://mamanity.yoga/