この消毒ジェル、もしかして効果ない?見分けるポイントは?手指消毒用のアルコールジェルについて

最近は、どこかへ行くたびに手の消毒をするのにも慣れましたね。
アルコール消毒液不足にあえいだ昨年のはじめとは異なり、ドラッグストアなどでも、消毒液や消毒用ジェルなどは手に入りやすくなっています。
ですが。
あなたの使っている消毒ジェルは、本当にきちんと効果のあるものですか?

え? この消毒ジェル、もしかしたら効果ないの?!

そもそも、消毒とはどのようなことを指すのでしょうか。
消毒とは、私たちの体や物に付着している微生物やウイルスを、感染を起こさない程度に減らすことを意味します。
今問題となっている新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)以外にも、当然世の中にはたくさんの病気の原因となるような微生物やウイルスが存在するので、消毒液には幅広い効果が求められます。
そのため、薬機法により、「消毒用エタノール」と呼ばれるためには、エタノール(アルコール)の濃度が76.9~81.4vol%と定められています。
エタノール濃度は濃い方が良いというわけではなく、この濃度のときに最も消毒効果が高いためです。
「第3類医薬品」「指定医薬部外品」と表示のある消毒用エタノールは、定められたアルコール量が配合されていますので、安心して使用することが可能です。
ですが、文頭でもお話ししたとおり、昨年はコロナの影響で消毒用アルコールに対する需要が高まり、医薬品や医薬部外品としての認可を受けていない数多の製品が販売されました。
その中には含まれるエタノール濃度の記載がなく消毒効果が不明の製品も多く、海外製のものでは虚偽のアルコール濃度が記載された製品が販売されたことも話題に。
コロナウイルスに対する消毒効果を得たいのであれば、「第3類医薬品」「指定医薬部外品」のどちらかの記載がある消毒用エタノール製品を選びましょう。
ちなみに、液体タイプでも、ジェルタイプでも効果は同じ。
用途や目的に合わせてお好みで選びましょう。

どっちの記載もないけど・・・これなら安心!

「第3類医薬品」、「指定医薬部外品」、この2つの表示を意識してみると、消毒用アルコールは、意外とまだ市場で手に入りにくいこともありますよね。
実は、2つの表示がなくても消毒効果が期待できる製品もあるのです。
消毒用エタノールの供給が不足したことから、この状況を改善するため、厚生労働省により「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について(改定):令和2年4月10日付)」という事務連絡が出されました。下記がその内容(抜粋)になります。

(ア)製品にエタノールの濃度表示があり70~83vol%であること
(イ)メタノールが含まれないこと
※ただし、この取り扱いについては新型コロナウイルスの感染者が増加している状況にかんがみた臨時的・特例的な対応となり、取り扱いについては変更・廃止されることもあるとのこと。

これにより、消毒用エタノールとしての認可を受けていない製品であっても、以下の2つの要件を満たしていることが確認できた製品に関しては、手指消毒用エタノールの代替品として用いることが認められるようになりました。
例えば、酒造メーカーが製造した製品が話題になったこともありますね。
(酒造メーカーの製品であっても、消毒用のものは酒税のかからない飲用不可な商品となっているものが多いので注意してくださいね)

ここで、手指消毒用エタノールとして使用することができるかを見分ける、3つのポイントについてお話ししたいと思います。

①エタノールの配合量の記載があり、配合量が70~83vol%の範囲であること
②「本製品は医薬品や医薬部外品ではありませんが、消毒用エタノールの代替品として、手指消毒に使用することが可能です」との表示があること
③「火気厳禁」の表示があること
(消防法により、エタノール濃度が67.7vol%以上のものは危険物に該当するため表示が必要になります)

店頭で購入に悩んだときに確認してみてくださいね!

また、価格も高いので使用される方は少ないかもしれませんが、消毒用エタノールよりも濃度の高い無水エタノール(99.5vol%以上)やエタノール(95.1~96.9vol%)のものを消毒用に使用されるときは、希釈して使用します。
精製水や水道水を使い、水1:エタノール4を目安に薄めてください。

実はほとんどの人が正しく使えていない! 正しい消毒の仕方

効果の高い消毒用エタノールを選んでも、使い方が正しくないと効果も激減してしまいます。
一度、きちんとした使い方を確認しておきましょう。
3mLを手に取って、指先から。
もう、この時点でできていない方も多いのではないでしょうか?
液体タイプもジェルタイプも手順は同じです。

(出典:厚生労働省HP)

また、エタノールで消毒した後は、肌が乾燥しやすくなりますので、ハンドクリームなどでケアをするのがおすすめです。

コロナウイルスの流行が始まってから、1年になります。
最初の頃は、感染対策に細心の注意を払っていたとしても、だんだん気持ちも緩みがちに。
ワクチン接種のスケジュールも話題となっていますが、まだまだ時間がかかるようです。
三密を避け、手洗い・消毒・マスクの徹底をしっかり心がけましょう!

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