
睡眠不足は美容の大敵?暑い夜でも心地よく眠る方法をクリニック院長寺井先生に伺いました
暑くて寝苦しいと、翌日の体調やお肌の調子など、いろいろなところに影響しますよね。
しっかり休んで、すっきり目覚めるにはどうしたらいいのでしょうか?
ミサクリニック六本木本院院長の寺井美佐栄先生の解説です。

睡眠不足は美容の大敵
毎年のように「熱帯夜が続いています」というニュースを耳にする夏。
寝苦しさから夜中に何度も目が覚めたり、朝起きても疲れが取れていなかったりする方も多いのではないでしょうか。
実は、熱帯夜による睡眠不足は単なる疲労感だけでなく、肌荒れやくすみ、自律神経の乱れなど美容面にも大きな影響を及ぼします。
美容皮膚科の診療でも、「最近肌の調子が悪い」「なんとなく老けて見える気がする」というご相談を受けることがありますが、その背景に睡眠の質の低下が隠れているケースは少なくありません。
睡眠中、私たちの体では成長ホルモンが分泌されています。
成長ホルモンは子どもの成長だけでなく、大人にとっても肌の修復や細胞の再生に欠かせないホルモンです。
睡眠不足が続くと、
・肌のターンオーバー(生まれ変わり)が乱れる
・肌の乾燥が進む
・くすみやクマが目立つ
・ニキビや肌荒れが起こりやすくなる
といった変化が現れやすくなります。
さらに、自律神経のバランスが崩れることでストレスホルモンが増加し、皮脂分泌の増加や炎症を引き起こすこともあります。
つまり、健やかな肌を維持するためには、日々のスキンケアだけでなく、質の高い睡眠を確保することが重要なのです。
エアコンは我慢しない
「冷房をつけたまま寝ると体に悪い」
「体が冷えて風邪をひく」
などと考える方もいますが、熱帯夜ではむしろエアコンを適切に使用することが重要です。
寝室の温度は一般的に26~28℃程度が目安とされています。
冷たい風が直接体に当たると冷えやだるさの原因になるため、風向きは上向きまたは壁方向に設定しましょう。
眠っている間に熱中症となることもあります。
熱帯夜は、弱めの冷房や除湿運転を活用し、室温を一定に保つことをおすすめします。
冷感寝具は上手に活用する
寝具選びも睡眠の質に大きく関わります。
接触冷感素材のシーツや枕カバーは寝入りを快適にしてくれるため、熱帯夜の寝苦しさ対策として有効です。
ただし、冷感寝具だけで室温の問題を解決することは難しいため、エアコンなどによる室温調整と併用することが大切です。
また、暑いからといって何もかけずに寝るのはおすすめできません。
明け方に体が冷えすぎると自律神経が刺激され、睡眠の質が低下することがあります。
薄手の肌掛けを1枚使用し、冷えすぎを防ぐようにしましょう。
入浴はシャワーだけで済ませない
暑い日はシャワーだけで済ませたくなりますが、睡眠の質を考えるなら入浴がおすすめです。
人は体温が下がるタイミングで眠気を感じます。
就寝の1~2時間前に38~40℃程度のお湯にゆっくり浸かることで、その後自然に体温が下がり、寝つきが良くなります。
逆に寝る直前の熱いお風呂は体温を上げすぎてしまい、かえって寝つきが悪くなることがあります。
寝る前の飲み物や昼寝にも注意
熱帯夜は睡眠中にも多くの汗をかくため、知らないうちに脱水状態になることがあります。
就寝前にはコップ1杯程度の水を飲み、水分を補給しておくとよいでしょう。
一方で、アルコールやエナジードリンク、カフェインを多く含むコーヒーやお茶などは、睡眠の質を低下させる可能性があります。
特にアルコールは寝つきを良くしたように感じることがありますが、実際には眠りを浅くし、夜中に目が覚めやすくなることが知られています。
また、夜の睡眠不足を補うために昼寝をすること自体は問題ありませんが、長時間眠ってしまうと体内リズムが乱れ、夜の寝つきが悪くなることがあります。
昼寝をする場合は15~30分程度を目安とし、夕方以降の昼寝は避けるのがおすすめです。
適切な水分補給と生活リズムの維持を心がけることも、暑い時期の快適な睡眠につながります。
睡眠時間よりも「睡眠の質」
「何時間寝れば良いですか?」という質問をよく受けます。
個人差はありますが、多くの成人では6~8時間程度の睡眠が推奨されています。
ただし、時間だけでなく質も重要です。
朝まで眠れていても、
・起きたときに疲れが残る
・日中眠気が強い
・集中力が続かない
といった症状がある場合は睡眠の質が低下している可能性があります。
美容のためにも、まずは質の良い睡眠を
美容医療にはさまざまな施術がありますが、肌の土台を作るのは日々の生活習慣です。
その中でも睡眠は最も重要な要素の一つです。
熱帯夜は避けられませんが、室温管理や寝具選び、入浴方法を少し工夫するだけでも睡眠の質は大きく変わります。
夏の肌荒れや疲労感に悩んでいる方は、まず睡眠環境を見直してみてください。
質の高い睡眠は、美容と健康への何よりの投資になるはずです。
※本記事の作成にあたり、一部生成AIを使用しています。
[執筆者]

寺井美佐栄先生
ミサクリニック六本木本院院長
産業医科大学医学部卒業後、医療機関にて経験を積み、美容皮膚科へ転身。
10年にわたり複数の大手美容皮膚科クリニックで院長を歴任し、豊富な症例経験と技術力を培う。
2022年にミサクリニック六本木本院を開院し、メスを使わず“ナチュラルな美しさ”を引き出す施術に定評があり、特に切らないたるみ治療やクマ取りなどのエイジングケアを得意とする。
YouTubeなどでの情報発信にも力を入れ、患者目線に立った分かりやすい解説にも定評。患者一人ひとりに寄り添った美容医療を提供している。
MiSA Clinic六本木本院
https://misa.clinic/



