パジャマの色を変えたらで安眠できるって本当!?より良い眠りのためにできること
「さあ、眠ろう」こんな気持ちを後押ししてくれるものは多々ありますが、
尽力してくれるもののひとつがパジャマやネグリジェという人も多いのでは?
そこで今回は、眠りとパジャマの色の関係について詳しくご紹介。
眠る際、定番にしたいパジャマの色から、ちょっとしんどい思いをしている時に使える色までご紹介します。
加えて、パジャマの色以外の部分にもフォーカス。良い眠りを招くちょっとした工夫を、ご紹介しましょう。
1.色は人間にさまざまな影響を与える?
東洋大学の故・野村順一教授は目隠しをした状態の被験者に、青い部屋と赤い部屋に入ってもらい、研究をしたことがあります。
その結果、青い部屋に入った時には人の心拍数は減り、血圧や体温も低下してリラックス状態に入ったというのです。
赤い部屋に入った時には、真逆の結果に。臨戦態勢に入ったともいえます。(出典:「色の秘密 色彩学入門(文春文庫)」野村順一(著)2015)。
つまり、色が人間に影響を与えているということ。身に着ける色、目に入れる色に気を使えば、さまざまな恩恵に預かれる可能性があるのです。
実験を体験している方は少ないにしても、色にまつわる体験をしている方は多いはず。
例えば真っ赤なワンピースを着ている人を見れば、元気な人という印象を受ける。
緑を多用したカフェに入れば、なんとなくホッとする感覚を受ける。
これも、色の影響を受けている体験といえるでしょう。
2. パジャマの色にするなら定番はこれ!青・紫
勘のいい方ならば、もうお分かりでしょう。そう、眠る時間に欠かせないのは「リラックス」。
そのリラックス状態に導いてくれる色の代表格がブルー系の色なのです。
多忙で、いつも頭がフル回転しているような状態をクールダウンさせてくれる色といわれます。
ただ、ブルーといってもさまざまなブルーがありますね。
基本的には、好きだと思えるブルーを選べばいいのですが、秋冬に特におすすめするのは、ネイビー系。
体や心がひんやりとするほどに、クールダウンさせず、ちょうどいいところに調整してくれる色といわれるからです。
また、ネイビー系よりも赤が多めになる、紫を使うのもアリ。あまりに濃いと、自分の世界に閉じこもってしまいがちになるので、薄めの色を選びましょう。
一押しは、パステル系の薄いラベンダー。なんとなく癒し系の色と感じられる方も多いのではないでしょうか。
3.温かさ優先にしたい!ベージュ・ブラウン
「青は、クールダウンする色といわれると冷えそうで心配」
「見るからに寒々しい感じがするから、夏はまだしも秋冬に身に着けるのは苦手」
こんな方におすすめなのが、ベージュやブラウン。実は赤が混ざっている色なのですが、黒や白も混ざっているので、過度に元気になりすぎることを抑えてくれるでしょう。
そのかわり、少しだけ温かみを与えてくれる色といえます。
気持ちがぎすぎすしている時、ゆるぎない豊穣の地に抱えられているような、ほっとする心持ちも味わいやすい色です。
濃い色だと、目から入る刺激も強くなるので、淡い色を選ぶのがおすすめ。
ミルク多めのカプチーノっぽい色など、ほっこりできる色を選びましょう。
なお、物は試しに青系のパジャマを採用したいという場合でも、腹巻や下着をベージュ系にすれば、ベージュも取り入れられることになります。
4.結構ストレス多めなら!ピンク
多忙なのになお、手伝いを頼んでくる上司がいる。
友達の中に、会うたびにねちねちと嫌味をぶつけてくる人がいる。
こんな状況でストレスをためていたり、ママでもないのに至れり尽くせりで他人の世話を焼くことに疲れることもあるもの。
そんな時に使いたい色がピンクです。
少し話がそれますが、ヨガやアーユルヴェーダに触れている方は「チャクラ」という言葉をご存じでしょう。
これは、体にエネルギーを取り入れてくれる場所のこと。
その中でも、子宮やハートに属する部分のチャクラに対応する色がピンクといわれています。
度重なるストレスがある時には、ピンクのパジャマを身に着けて眠ることで、気力ややさしさを養うことを期待できるのです。
これもショッキングピンクは避け、ベビーピンクやパステルピンクなどの柔らかくて、温かい色を選びましょう。
5.パジャマを買い替えたばっかり!どうしよう・・。
最近、パジャマを新調したばかりという方もいるでしょう。
また、お気に入りのパジャマを手放せないという方も、少なくはないはずです。
そんな方にとっては、パジャマを買い替えることはハードルの高いこと。
でもご安心ください。さまざまな代替策があります。
小さなところでは、腹巻やショーツのバリエーションを増やすこと。その日の気分で身に着けやすくなるので、活用もしやすいでしょう。
また、タンブル(磨いただけの天然石)を使うのもアリ。目に入るところに置いて、癒しグッズにしましょう。
ひとつ数百円程度で手に入るものがあるので、何色か取り揃えておくのもおすすめです。
大きなところでは、枕や布団のカバー、シーツ、寝室のカーテン等を取り替えることが挙げられます。
手間のかかる部分なので、他の部分で試してから、変更を検討すると良いでしょう。
6.眠る前に習慣づけたいこともチェック
まずは極力デバイスに触れる時間は減らしましょう。
暗闇でもスマホやPCの画面は難なく見えるという体験をしている方は多いはず。それだけ、光が強いということで、脳が興奮状態をキープしやすくなってしまうからです。
かわりに、軽く体を動かす時間をつくりましょう。固まりがちな首や肩を回すことは定番です。
また、座った状態でいいので、膝を痛くない程度に限界まで曲げたり、ピンと伸ばしたりする運動もおすすめ。
汗をかくほどの運動は、眠る前にはやりすぎなので、あくまで軽くを心がけましょう。
この時間に、アロマセラピーを楽しむのもおすすめです。素焼きのアロマストーンに1滴、好きなオイルを落とすだけでOK。
アロマセラピーが難しい場合は、お風呂に好きな色や香りの入浴剤を入れるのがおすすめです。
※アロマセラピーは、持病がある場合や妊娠中には使えないことがあります。ペットがいても避けたほうがよいでしょう。詳細は、販売店や病院にご相談ください。
おわりに
満足な睡眠が取れないのは、つらいもの。お肌など、思わぬ部分の不調を招くこともあります。
色は、楽しみながら生活に取り入れやすい存在。ぜひ、ご自身の状態や好みに応じた色をパジャマに取り入れ、楽しい気持ちで眠りについてみてください。
また、眠る前のちょっとした習慣を変えることで、眠りやすくなるもの。いろいろ試して、理想の睡眠に1歩でも2歩でも近付いてくださいね。
祥月庵 fuu(しょうげつあん ふうう)
リラクゼーション祥月庵店長
[資格] 養護教諭2種免許状・からだゆるめセラピスト・公益社団法人 日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー
・日本総合カウンセリング付属 日本心理カウンセラー養成学院 心理カウンセラー養成講座修了・TCカラーセラピスト
もともと虚弱体質、また人間関係にも悩むことが多かった私。
健康にかかわる仕事を志し、経験する中で「もっと自分らしく健康を育てる仕事をしたい!」と思っていたとき、ちょうど母親からサロンを立ち上げたいという話があり、転身を決意。
サロンではカラーセラピーや、美しい立ち姿を作るセミナー、心を育てるセミナーをメインに活動しています。
[リラクゼーション祥月庵]
長野県飯田市中村の「したい時にしたいことができる体と心」を作るサロン。
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