新しい生活を迎えるにあたり、美容医療はチャレンジしてみたいもののひとつと考えられている方もいるのではないでしょうか？
今回は、美容医療について、どんなことをするところなのか、普通の皮膚科とどう異なるのか、なかざわ腎泌尿器科クリニックの自由診療担当看護師である、中出愛莉さまにお話を伺いました。
普通の皮膚科とは目的が違う？美容医療とは？？
はじめに、美容医療は一般的な皮膚科とは異なり、美容に特化した医療をおこないます。
皮膚科は「病気の治癒」を目的としており、美容皮膚科は「さらなる美しさ」を目的としています。
具体的には、美容皮膚科は皮膚病や皮膚疾患を保険診療で治療するのではなく美しい肌をつくることを目的としています。
この点が皮膚科と、美容皮膚科の決定的な違いといえます。
基本的に皮膚科は症状の治癒を目的としているのに対して、美容皮膚科は症状の改善に加えて美しくなることを目的にしています。
そのため、美容皮膚科では個人のお悩みに対して様々なアプローチをすることができ、美容の観点からキレイな肌を目指すことが可能です。
皮膚科では炎症や痛み、かゆみなどのひどい症状を伴う皮膚疾患が適していることが多く、病名としてはアトピー性皮膚炎・かぶれ・じんましんなどがこれに当たります。
一方で美容皮膚科はしみやニキビ、毛穴の開きなど肌の悩みに関すること全般を解決できることが多く、美肌やアンチエイジングを目指すことが可能です。
費用の違いは？保険適用ってどういうこと？？
皮膚科と美容皮膚科の違いとして、保険適用の可否も重要なポイントになります。
そもそも健康保険とは病気やケガなど、日常生活に支障が出る場合の治療に対して費用を補填することです。
皮膚科では皮膚疾患の治療を行うため保険が適用されますが、美容皮膚科では美しくすることが目的になるため保険適用外の場合が多くなっています。
ただし、裏を返すと皮膚科では保険の範囲内での施術となりますが、美容皮膚科は自由診療となるため、費用次第で好きな治療を受けることが可能です。
デメリットとしては先述したように、治療内容や費用が均一ではない点(クリニックにより異なる)が考えられます。
肌のお悩みを抱えている際、皮膚科と美容皮膚科のどちらに行けば良いのか迷った経験がある方も多いと思います。
肌悩みの治療をおこないたいのか、ご自身の肌をより美しくしたいのか、上記のポイントをもとに受診を考えていただければいいかと思います。
気になった点はどんどん医院やクリニックにご質問やご相談をして、ご自身の希望に合った治療をおこなってくださいね。
［執筆者］
中出 愛莉
なかざわ腎泌尿器科クリニック所属。
自由診療担当看護師、カウンセラー業務を担当。
2023年6月に金沢駅前で開院予定のメンズクリニックで勤務予定。
患者さんに寄り添い、根拠に基づいた医療の提供を心掛け診療をおこなっています。
なかざわ腎泌尿器科クリニックHP
https://www.nakazawa-cl.jp/
