[前編]大人の歯列矯正って手軽にできる?子どもの矯正と大人の矯正の違いについて千葉センシティ矯正歯科石川先生に伺いました!

大人になってからの歯列矯正は子どもの頃にするより大変って聞いたけど、本当?手軽にできる矯正ってあるの?
今回は、2回に渡り、大人の歯列矯正について、千葉センシティ矯正歯科の石川宗理先生にお話を伺いました。
前編は「子どもの矯正と大人の矯正の違いについて」です。

どこが違う? 子どもの矯正と大人の矯正

子どもの矯正との大きな違いは
1:顎の成長がない。
2:生え替わりが終わっている。
という2点が挙げられます。
 

1:顎の成長がない。

子どもの治療の場合、顔全体の成長が12~15歳程度まで大きく起こります。
そのため、顎の成長を促進・抑制をして、出っ歯や受け口の対策をしたり、顎の歯の生えている部分の骨(歯槽骨)を横方向に広げて凸凹を改善したりと言ったことがメインの治療方法になります。
しかし大人の矯正の場合、骨の成長が止まっているため、出っ歯や受け口の治療に、顎自体の長さなどを変えるようなことはできません。
逆に、顎の位置が大きく変わることはないため、歯の位置を細かく移動させることによって噛み込みを作ることができます。
また、歯槽骨を横方向に広げることも特殊な方法を取らない限り難しくなるため、歯の大きさと顎の大きさのバランスが取れない場合、歯を抜いて並びを整える必要が出てきます。
 

2:生え替わりが終わっている。

子どもの治療の場合、大人の歯が生え変わるのを適切に処置する必要があり、噛み込みを作ることより、生えてくる予定の歯のためにスペースのコントロールをすることに、大半の時間を割きます。
生え替わりが終わるのは大体12~15歳前後であり、生え替わった歯全てが緊密に噛み込んでこないこともあるので、大人の治療が必要になることが多いです。
 
また、子どもの治療は6歳頃から12~15歳前後までおこなうことが多く、費用は大人の矯正より安価であることが多いです(各医院の設定によります)。
それに対し大人の治療は12歳以降に生え替わりが終わった段階でおこない、治療期間は人によって異なりますが大体2年程度となります。
費用は方法や治す度合いによっても異なることがあります。

いかがでしたでしょうか?
次回は、大人の歯列矯正のポイントについてお話します。

[執筆者]

石川宗理先生
千葉センシティ矯正歯科 院長
2020.2021年度 invisalign プラチナエリートプロバイダー
2021.2022年度 invisalign ダイヤモンドプロバイダー
北原学院千葉歯科衛生士専門学校非常勤講師

[プロフィール]
歯学部卒業後、矯正専門のドクターとして、多数の歯科医院、医療法人でさまざまな患者と向き合ってきました。
今年の6月には千葉で自身の医院である千葉センシティ矯正歯科を開業。
歯並びは口元の美しさに直結します。矯正治療を通じて皆様の素敵な笑顔と、健康にご協力できることを心より願っております。

千葉センシティ矯正歯科ホームページ
https://chiba-kyousei.jp/

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