
甘くとろけるチョコレートで魅力UP!恋人同士にはダークかハイカカオがおすすめです。
もうすぐバレンタイン。
チョコレートを用意している方も多いと思いますが、なぜバレンタインにチョコレートを贈るのでしょうか?
『おいしい』以外にメリットはある?
今回は、チョコレートが恋に与える影響についてお話ししたいと思います。
バレンタインにチョコレートを贈るようになったのは、お菓子会社の陰謀?!
「バレンタインデーにチョコレートを贈る習慣は、とあるお菓子会社の考えたもので、1970年代に日本に定着した独自のもの」
と聞いたことがある方もいるかもしれません。
ですが、諸外国でもバレンタインにチョコレートを贈ることは珍しいものではありません。
日本のように、『女性から男性にチョコレートを渡す』という文化ではありませんが、恋人同士が花やチョコレート、ジュエリー、カードなどを贈る(日本とは異なり、男性から女性へプレゼントするスタイルが一般的)ことが定番となっています。
特に真っ赤なバラの花束が人気で、2015年の調査によると、バレンタインデーは米国のすべてのイベントの中で、花が売れる日の1位なんだそう。
(ちなみに日本で花が売れる日は母の日にあたることが多いそうで、文化の違いを感じますね。)
実は、贈り物にチョコレートが一般的になったのは、イギリスのチョコレート会社によるものだといわれています。
1868年にイギリスのチョコレート会社が販売したハート型のチョコレートギフトが恋人同士のプレゼントとして人気になったのだとか。
どうやら、このブームを日本に持ち込んだお菓子会社が日本のバレンタイン文化のきっかけになったようですね。
チョコレートには媚薬効果があるって本当??
とろりと口の中で蕩けるチョコレートを、恋人同士が一緒に食べる・・・というのは、そもそもとても官能的な感じがしますよね。
実際に、チョコレートには2人のムードを高める効果があると考えられます。
チョコレートにはカカオポリフェノールやテオブロミン、GABAなどが含まれ、心身へさまざまなの健康効果が研究報告されていることは皆さまもご存じだと思います。
さらに、チョコレートを食べることで、フェネチルアミン(PEA)やセロトニンが放出されることが報告されています(出典:South African Journal of Clinical Nutrition, 21(3), 107–113.(2008))。
フェネチルアミン(PEA)はヒトの脳において神経修飾物質や神経伝達物質として働く、恋愛ホルモンなどとも呼ばれる物質です。
異性に好意を抱いたときに脳下垂体から分泌され、トキメキ感やドキドキ感をもたらします。
セロトニンは、しあわせホルモンと呼ばれており、幸福感や満足感をもたらします。
チョコレートを食べることで、恋愛時のトキメキ感やドキドキ感と幸福感を感じさせてくれる可能性があります。
もしかしたらあなたと恋人ロマチックなムードを高めてくれるかもしれません。
(事実、歴史的には、チョコレートはその希少性などから媚薬のように扱われていたこともありますが、残念ながらホルモンへの影響としては微量であり、劇的な効果が期待できるかというと、ちょっと難しそうではあります・・・)
ですが、甘くとろけるチョコレートを2人っきりで食べることは、恋人たちにとっていいこと間違いなし!
バレンタインにチョコレートを準備している方は「家で食べてね」と渡してしまうのではなく、「一緒に食べよう」と、意中の相手とそのおいしさや高揚感を一緒に味わうと良いかも?
チョコレートに期待されるさまざまな健康効果は、カカオに含まれる成分によるものがほとんど。
そのため、カカオが含まれていないホワイトチョコレートは美味しいですが、健康効果は期待できません。
一般的なカカオの含有量は、ミルクチョコレート:20~40%、ダークチョコレート:50%前後、ハイカカオチョコレートが70%以上となっています。
ですので、バレンタインでムードを高めたい場合は、ダークチョコレートやハイカカオチョコレートを選びましょう。
今年はほろ苦い大人のチョコレートを準備して、バレンタインを迎えてみませんか?
Happy Valentine’s Day!!
[執筆者]
船木 彩夏
化粧品メーカー研究員
[出演情報]
2023.12.2 TBSラジオ:井上貴博 土曜日の「あ」
<資格>
・サプリメントアドバイザー
・健康管理士上級指導員
・健康管理能力検定1級
・日本化粧品検定1級
[監修]キレイ研究室編集部