花粉症じゃない人も対策は必要?花粉症対策についてクリニック院長の高木先生にお伺いしました。

今年は花粉症の飛散時期が例年よりも早いといわれ、症状に悩まされている方も多いのではないでしょうか。
有効な花粉症対策とは?
花粉症じゃない人にも対策は必要??
今回は、四谷内科・内視鏡クリニック院長の高木謙太郎先生に花粉症についてお話を伺いました。

今年の花粉飛散量と対策開始時期

今年の花粉飛散量は、気象庁や環境省などの発表をもとに予測できます。
例年、スギ花粉は2月頃から飛び始め、3月がピークとなります。
ヒノキ花粉は、スギ花粉のピーク後に飛び始め、4月頃まで続きます。
花粉症対策は、花粉が飛び始める前から始めることが重要です。
花粉飛散予測が出始めたら、早めに医療機関を受診したり、市販薬を服用したりするなどの対策を始めましょう。

花粉症じゃない人も花粉は避けるべき?

花粉症ではない人も、花粉を避けることは大切です。
花粉は鼻や喉の粘膜を刺激し、炎症を引き起こす可能性があるからです。
特に、アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー疾患を持っている人は、花粉によって症状が悪化する可能性があります。

暮らし方のコツ

花粉シーズンを快適に過ごすためには、暮らし方の工夫も大切です。
花粉の飛散量が多い時間帯は窓を閉めておく、こまめに掃除機をかけて花粉を室内に持ち込まないようにする、洗濯物は室内干しにするか花粉が少ない時間帯に干す、花粉の飛散量が多い時間帯は外出を控える、マスクを着用するなど、さまざまな工夫をすることで、花粉症の症状を軽減することができます。
これらの工夫は、花粉症じゃない方にもおすすめです。
花粉を避けるためにも、取り入れてみましょう。

受診のタイミングとセルフケア

花粉症の症状が出始めたら、早めに医療機関を受診しましょう。
特に、症状が強い場合や、日常生活に支障をきたす場合は、早めの受診が必要です。
医療機関では、アレルギー検査や適切な治療を受けることができます。
また、花粉症の症状は、鼻水やくしゃみだけではありません。
目のかゆみや涙目、喉の痛みや咳、肌荒れやかゆみ、さらには発熱や倦怠感、頭痛なども花粉症によって引き起こされる可能性があります。
この時期の不調は、もしかしたら花粉症が原因かもしれません。
何か気になる症状があるときは、医師にご相談ください。
また、最近はドラッグストアなどでもさまざまな薬が売られています。
花粉症の市販薬には、鼻炎薬や抗ヒスタミン薬などがあります。
症状が軽い場合は、市販薬でも症状を緩和することができます。
受診せずに薬を購入できることは、なかなか通院の時間が取れない方にとってはとても便利ですよね。
しかし、症状が改善しない場合や、悪化する場合は、医療機関を受診しましょう。

花粉症の人が避けるべき食べ物・とった方が良い食べ物

花粉症の人は、特定の食べ物を避けることで、症状を緩和することができます。
例えば、乳製品、小麦製品、大豆製品などは、アレルギー反応を引き起こす可能性があるため、摂取を控えることが望ましいです。
一方、野菜や果物、魚には、免疫力を高める効果があるため、積極的に摂取しましょう。

新しい治療方法

花粉症の治療法は、年々進化しています。
注射療法や舌下療法などのアレルゲン免疫療法は、従来の治療法よりも効果が高いと期待されています。
これらの治療法は、アレルゲンを少量ずつ投与することで、体を慣れさせる治療法です。
治療に時間がかかったり、開始する時期が限定されていたりするものもあります。
興味のある方は、医師にご相談ください。

[執筆者]

高木謙太郎先生
四谷内科・内視鏡クリニック院長
2022年5月、東京都四谷で「予防医学を世の中に広め、健康寿命を伸ばし社会に貢献する」を理念に、消化器内科(内視鏡)と糖尿病内科の専門医2名体制で新規開業。
約15年間消化器内科医として、胃がんや大腸がんで苦しむ人々をたくさん診てきた中で、内視鏡検査を若い頃から定期的に受けて頂き、胃がんや大腸がんを早期発見ができれば、内視鏡で切除し根治が可能だったのではとの多くの悔しい経験を持つ。
「痛い」「怖い」というイメージを持たれがちな内視鏡検査の正しい知識を啓蒙し、高水準で苦痛の少ない内視鏡検査を提供することで、それらの病気で苦しむ人を限りなくゼロに近づけることが可能である考え、「胃がん・大腸がんをゼロに」をミッションに、日々患者と向き合っている。

日本内科学会 総合内科専門医
日本消化器内視鏡学会  消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本ヘリコバクター学会  ピロリ菌感染症認定医
日本医師会認定産業医
難病指定医

四谷内科・内視鏡クリニック
https://www.yotsuya-naishikyo.com/

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