
脱毛したら本当に生えないの?脱毛についてPRIDE CLINIC院長の久野先生にお話を伺いました。
暖かくなる前にクリニックなどで脱毛を検討している方でも、効果の持続や施術時の痛みが心配で…という方もいるのではないでしょうか。
今回は、医療脱毛やセルフケアなど気になる脱毛について、PRIDE CLINIC院長の久野賀子先生にお話を伺いました。
医療脱毛って本当に永久に生えないの?
医療脱毛は、レーザーによって毛根を破壊する施術です。
永久的に生やさないことを目的にしています。
ただ、10代や20代前半の若い方は成長に合わせて、また、女性の方は妊娠や出産、更年期のタイミングで新しく生えることがあります。
もう二度と生やしたくない、という方は脱毛するタイミングを検討してください。
医療脱毛は1回では終了しません。
毛には周期があり、つねに生えているわけではありません。
レーザーは生えている状態の毛だけに反応するため、毛周期(毛の生えかわる周期)にあわせて10回程度かけてつるつるにしていきます。
部位によってもかかる回数は異なります。最も回数がかかるのはお顔で15回程度、回数がかからないのは下腿で10回程度です。
良いタイミングでしっかり回数をかけて行えば、医療脱毛は永久に生えないといえます。
肌が弱くてもできる?色素沈着しない??
医療脱毛にはいくつかの種類の機械があります。
肌が弱い方には蓄熱式の機械(ダイオードレーザーなど)が向いています。
蓄熱式の機械は「ポロポロ抜ける」というような効果はありませんが、生えるスピードが遅くなったり、生えにくくなったりすることで効果をご実感いただけます。
また、万が一肌荒れや火傷が起きてしまった場合でも、適切に治療することで跡が残るのを防げます。
医療脱毛はリスクが全くないわけではありませんが、副反応が起きた場合に適切に対応できる医療従事者がいることで、安心して治療を行えます。
家でできるセルフの脱毛器とエステや医院のケアは違う?
それぞれのメリットやデメリットについてお話しします。
医療機関で使用する脱毛の機械は、医療機関専売品と呼ばれ、高い出力が出せて効果を出しやすいですが、その分リスクも伴います。
肌トラブルなどの副作用が起きた場合に適切な処置を施せる医療従事者がいるところでしか扱えません。
一方、エステやご自宅でできる機械は、効果はマイルドですが、トラブルが起こりにくいといえますほとんど起きません。
医院やエステなど、プロによる施術であっても、使用する機器により効果が異なるという点があるのです。
セルフケアはお肌に影響があるって本当?
自宅で手軽にできるケアとしては、カミソリで剃る・ワックスや脱毛クリームといった製品を使用するなどがあげられます。
毛を剃ったりワックスなどで剝がしたりすると、皮膚の表面(表皮)が削れ、さまざまな肌トラブルの原因となってしまいます。
表皮は外部からの異物の侵入や体の水分の蒸散を防ぐ働きがあり、内部を守る大切な組織です。
肌がダメージを受けると、肌荒れや色素沈着の原因になります。
できるだけ肌にダメージを与えないよう、プロのケアをおすすめします。
部位によるおすすめはある?
脱毛の施術を受けるにあたり、痛みが心配という方も多いと思います。
顔の、特にお鼻の下と顎の下が最も痛みを感じやすいです。
手足はあまり痛くありません。
ただ、効果をご実感いただくという面からは、普段シェービングする部分から始めるのがおすすめです。
初めての方は、脇・脚・腕などから始めてみてはいかがでしょうか。
ひげ脱毛について
以前は脱毛というと女性が行うイメージだったかもしれませんが、最近は男性でも施術を望まれる方が増えています。
色々な部位の脱毛がありますが、特に注目されているのがひげ脱毛です。
ひげの脱毛は、無精ひげなどの状態になるのを防ぎ、清潔感を保てるだけでなく、シェービングの刺激から肌を守ることができるので肌質の改善効果もあります。
長期的に綺麗な肌を保て、若々しくエイジングできます。
また、ここ数年は韓国系アイドルの人気が高まるのに伴い、睫毛より下の毛は無くしたいと考える男性が増えてきました。
すね毛だけでなく、全身の脱毛が流行しています。
将来に向けた、介護向けのVIO脱毛が流行しているって本当?
デリケートゾーンの毛は排泄物や血液などが付着し、不潔になりやすいです。
VIO脱毛をすることで、デリケートゾーンを清潔にして介護者がやりやすいように気を遣う方が増えています。
加齢により白髪になってしまうとレーザーでの脱毛は難しくなってしまいます。
介護を受ける直前では施術ができないことも考えられますので、頭に入れておくといいでしょう。
脱毛の目的は、審美や手間の軽減、美肌、介護などさまざま。
コストやメリットをしっかり考え、施術を検討しましょう。
悩みや質問などがありましたら、ぜひクリニックにご相談ください。
[著者]
久野賀子(くのよしこ)先生
2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
皆様に気軽に先進的な治療を受けていただき、自分らしさをもっと引き出せる、自由で明るい美容クリニックづくりを目指し、2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICをオープン。
PRIDE CLINIC
https://pride-clinic.com/