
ローズケアで疲れが癒されるって本当?ローズを使った美習慣はじめてみませんか
優雅で豊かな芳香、気品あふれる美しい花弁・・・バラを愛してやまない方は多いと思います。
実は、バラは美しく芳しいだけでなく、あなたの疲れを癒してくれるポテンシャルも秘めているのです。
今回はローズリンク株式会社代表の今井通子さまにお話を伺いました。
現代人の多くが感じている慢性的な疲労感とローズ
「だるい」「疲労感が抜けない」「やる気が出ない」・・・現代社会では、このような慢性的な疲労感にお悩みの方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
休日にたくさん寝てもかえってしんどい、若い頃のように一晩では回復しないと感じることもあるかもしれません。
疲労やだるさの背景には、ホルモンバランスの変化、自律神経の乱れ、水分や油分不足、新陳代謝の変化、体温の変動など、様々な要因が関わっています。
これら一つ一つに向き合うのは難しく、「もう年齢だから仕方ない」と感じてしまう方もいるでしょう。
しかし、私たちの体と心は密接に繋がっており、丁寧にケアすることで、心身のバランスを整え、より快適な毎日を過ごすことが期待できます。
今回は、疲労感やだるさのケアに役立つローズの活用方法について、お話しさせていただきます。
※本記事は、ローズの一般的な特性について述べたものであり、医療的な効果を保証するものではありません。体調に関するご不安がある場合は、専門医にご相談ください。
疲労感やだるさのケアに寄り添うローズの魅力
化学合成成分を含まないエッセンシャルオイルを用いたローズケアは、心身の深い癒しと日々の体調管理をサポートします。
「飲むローズ」:内側からの体調管理
疲労感やだるさには、体内のバランスの変化が大きく関わっています。
ローズウォーターやローズティーによる内側からのケアで、これらの課題に寄り添うことができます。
白湯にローズオイルを加えてゆっくり飲むことで、体温が上がり、新陳代謝が促進され、胃腸の調子も整うため、体全体が内側から元気になることが期待できます。
「塗るローズ」:身体の不調をケアし、活力をサポート
ローズオイルを直接肌に塗布することも、身体的な不調をケアし、結果として疲労感やだるさの軽減に役立ちます。
ローズオイルは肌の保湿に優れており、乾燥による不快感の緩和に役立ちます。
研究によると、ローズオイルには抗炎症作用があることが報告されています(1)。
また、ローズオイルの主要成分であるシトロネロールやゲラニオールには、皮膚の鎮静作用があることが示されています(2)。
さらに、ローズオイルのマッサージによる血行促進効果についても研究が行われており、皮膚温の上昇が確認されています(3)。
「香るローズ」:心の疲労に寄り添い、幸福感をサポート
疲労感やだるさには、精神的なストレスや不安が大きく関わっています。
ローズの香りが心に癒しをもたらすことは、多くの研究で示されています。
●幸せホルモンの分泌サポート
ローズの香りを楽しむことで、脳から「幸せホルモン」と呼ばれるβエンドルフィンや「やさしさホルモン」のオキシトシンの分泌がサポートされることが、研究によって示されています(4)。
これは精神的な不安やストレスを和らげる働きがあります。
また、ローズの香りによるリラクゼーション効果は、自律神経のバランスを整え、睡眠の質の向上にも寄与することが報告されています(5)。
エッセンシャルオイルを選ぶことの重要性
精油は植物の成分を濃縮したエキスであり、ローズ精油に至っては3000本からわずか1グラムしか抽出されません。とても希少な成分といえます。
そのため、化学合成成分を含まない、ナチュラルで品質の確かな製品を選ぶことが大切です。
まとめ
疲労感やだるさは、現代を生きる私たちにとって身近な悩みかもしれません。
しかし、ローズが持つ多岐にわたる魅力は、身体的な不調だけでなく、心の負担までも優しく癒し、日々の生活をサポートします。
日々の生活にローズケアという習慣を取り入れてみてはいかがですか?
参考文献
(1)Boskabady MH, et al. Pharmacological Effects of Rosa Damascena. Iran J Basic Med Sci. 2011, 14(4): 295-307.
(2)Hongratanaworakit T. Relaxing effect of rose oil on humans. Natural Product Communications. 2009, 4(2): 291-296.
(3)Hur MH, et al. Effects of aromatherapy massage on blood pressure and lipid profile in Korean climacteric women. Int J Neurosci. 2007,117(9): 1281-1287.
(4)Mohebitabar S, et al. Therapeutic efficacy of rose oil: A comprehensive review of clinical evidence. Avicenna J Phytomed. 2017, 7(3): 206-213.
(5)Igarashi T. Physical and psychologic effects of aromatherapy inhalation on pregnant women. J Altern Complement Med. 2013, 19(10): 805-810.
執筆者
今井通子
ローズリンク株式会社 代表取締役
数ある植物のなかでも、心と体への幅広いアプローチ力をもつローズに着目。
ローズ一筋に20年以上に渡り学びと研究をおこなっており、オーガニックローズがもたらす効果を脳科学、解剖生理学に基づいて分析し実践を通してメディカルローズ®の普及につとめている。
現在ローズオイルの効果効能のエビデンス取得を本格的に進めるため長崎大学大学院医歯薬学総合研究科に研究協力員として在籍している。
こだわり抜いて自ら創り上げたアイテムを使用したメディカルローズ®メソッドを開発。
エステサロン、クリニック、など全国170店舗(2023年10月現在)のサロンにローズメソッドを導入し、高い実績を上げている。
メディカルローズカレッジ
https://medicalrose.com/