「KYな人（空気読めない人）」という言葉が流行したように、場の雰囲気を察することなく自由にふるまう人は、付き合いにくいと思われていましたよね。
しかし「察してちゃん」と呼ばれるように、自分の意思をはっきり伝えず周囲の動きを過度に期待する人もトラブルを起こしがち。
こうなってくると、どうやって人間関係を構築すればいいのやら・・・！
今回は、撫子Plus株式会社代表鮎永麻琴さまにお話を伺いました。
「言わなくてもわかってほしい」は、もう通用しない？
パートナーに、職場の上司に、ママ友・・・
「察してくれたらいいのに」「なんでわかってくれないの？」
そう感じて、言葉にならないモヤモヤを抱えた経験はありませんか？
かつての日本社会は、『空気を読むこと』が美徳とされてきました。
でも、今は多様性の時代。
価値観も育ってきた背景もバラバラです。
「言わなくてもわかるでしょ？」は通じにくくなっています。
それどころか、『伝えないこと』がすれ違いを生む原因になってしまうことさえあるのです。
なぜ『察してコミュニケーション』ではうまくいかないのか？
『察して』だけでは難しいのは、人間関係が多様で複雑になっていることによると考えられます。
以前は「同じ文化」「同じルール」の中で生きていた人同士。
だから『阿吽の呼吸』も通じました。
でも現代は、職場も家庭も、価値観もキャリア観も多様。
たとえばー
・ワークライフバランス重視 vs 成果主義
・夫婦間の家事分担意識の違い
・子どもの教育方針の違い
言わなければ伝わらないのが前提。
『察する』より、『言語化する力』が求められる時代なのです。
「ちゃんと伝えて、ちゃんと通じる」心がつながる会話術
続いて、例を挙げてきちんと伝えるための会話術をご紹介します。
１.感情ではなく、「事実＋希望」で伝える
×「なんでやってくれないの？」
○「昨日〇〇をお願いしたんだけど、今日中にやってくれると助かるな。」
感情から入ると、相手は『責められている』と感じやすくなります。
一方で「事実＋自分の希望」をセットにすると、伝わりやすく、関係も崩れません。
２.「察してほしい」ではなく「お願いする」言葉を使う
×「普通これくらいやるよね」
○「私としては、こうしてくれるとありがたい！」
『普通』や『当たり前』は人によって違います。
お願いの言葉に変えるだけで、相手は受け取りやすくなります。
３.「相手を理解しようとする姿勢」も忘れない
伝えるだけでは、ただの『自己主張』になってしまうことも。
会話はキャッチボール。「わかってもらう前に、わかろうとする姿勢」も大切です。
「あなたはどう感じてる？」
「どこが負担だった？」
「私にできることある？」
こうした問いかけは、相手の本音を引き出し、関係の温度をあたためてくれます。
「話すこと」は、自分と相手を大切にすること
職場でも家庭でも、「ちゃんと伝えるのが苦手で・・・」という声をよく聞きます。
でも、自分の気持ちを丁寧に言葉にすることは、わがままでも自己中でもありません。
むしろそれは、相手との関係を育てる『投資』のようなもの。
伝える力を育てることで、心の距離はグッと縮まっていきます。
おわりに：察してほしいなら、まず話そう
あなたの大切な思いや考えを、ちゃんと届けること。
それが『心がつながる会話』のスタートです。
「察して」は魔法の言葉ではありません。
でも、伝え合うことで生まれる安心感や信頼感は、
きっとあなたの人間関係を、もっと心地よいものに変えてくれるはずです。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
［執筆者］
鮎永麻琴
大学時代にはプロスノーボーダーとしてW杯に出場し、世界ランキング20位を記録。卒業後は国際線CAとして13年間勤務。
現在は、コミュニケーションスキルと統計学を融合させた「コミュニケーション帝王学®」を体系化し、自分らしく生きるためのコミュニケーションの在り方や、他者との関わり方を伝えるオンラインアカデミーを開校。
また、2020年にはTEDxFukuokaで「自由への切符」というテーマで登壇。
2022年には書籍『Philosophy of Success 〜成功者の名言』において、成功者35人の一人として選出される。
撫子Plus株式会社
https://makotoayunaga.com/
