二枚爪が気になる。うるおいを保つネイルケアについてネイリストの視点でお教えします

急に気温が下がり、お肌の乾燥を気にされる方も多いと思います。
実は今の時季はネイルケアも大切なのです。
今回は、ネイリストの寺木智子さまにお話を伺いました。

この時季は、爪も乾燥してトラブルが増えがちに

秋から冬にかけて、空気が乾燥してくると、お肌の乾燥が気になりますよね。
でも実は、爪も同じように乾燥していることをご存知ですか?
爪は「角質(ケラチン)」でできています。お肌や髪と同じように、水分と油分のバランスがとても大切になってきます。
気温や湿度が下がるこの季節は、空気中の水分量が減り、暖房による乾燥も加わって、爪からも水分が奪われやすくなります。
さらに、手洗いやアルコール消毒の回数が増えることで、爪表面の油分も失われやすくなり乾燥した爪は、柔軟性を失い、少しの衝撃でも欠けたり割れたりしやすくなります。
また「二枚爪」「白っぽくなる」「縦筋が目立つ」などのトラブルも起きやすくなるのです。
また、爪の根元にある「爪母(そうぼ)」にまで血流や栄養が届きにくくなり、健康な新しい爪が生えにくくなることも。
つまり、爪の乾燥は、爪の成長を止めてしまう原因にもなりやすいのです。

爪にうるおいを保つケア方法とは?

爪のうるおいを保つために、ケアする際のポイントを3つお話しいたします。
1.保湿は「爪の根元」までしっかりと
お顔と同じで、爪も毎日の保湿ケアが基本です。
ネイルオイルやハンドクリームを、爪の根元(甘皮部分)にやさしくなじませましょう。
「寝る前」「手を洗った後」に習慣化するのがポイントです。
2.栄養バランスの整った食事を
爪は食べたもので作られます。
タンパク質、鉄、亜鉛、ビタミンB群など、爪を育てる栄養素をしっかり摂りましょう。
身体の中からも整えていくこともとても大事です。
3.血流を良くして、爪の根元に栄養を届ける
冷えやストレスは血流を滞らせ、爪の成長を妨げます。
お風呂でしっかり温まり、リラックスして自律神経を整えることも、爪には大切なケアです。

まとめ

秋冬は、お肌と同じように爪も乾燥してきます。
見た目の美しさだけでなく、「健康的に潤う爪」を保つためには、
外側からの保湿と、内側からの栄養ケア、そして血流改善の3つのバランスが大切です。
乾燥する季節こそ、爪をいたわるチャンス。
日々の小さなケアが、あなたの自爪を美しく育ててくれます。

執筆者

寺木智子

ネイルサロンローズローズ、ネイルスクールを自由が丘で開業中。
NPO法人日本ネイリスト協会本部認定講師
JAPAN地爪ソムリエネイリスト協会代表理事
爪本来の美しさと健康を引き出す「地爪育成」に特化したケアを提供。
プロ育成を目的としたケアスクールも主宰(現在約1500人のケアネイリストを育成、輩出)。

株式会社ローズローズ
https://saikyou-nailcaremethod.com/

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