知っていた??暑さとともに口臭が強くなる!?夏に口臭が強くなる原因と予防法
梅雨が明け、熱中症に対する注意がテレビから聞こえない日はないくらい、暑い日が続きますね。
水分補給や、夏バテにならないよう、食事などに気を配られている方も多いのではないでしょうか?
実は、夏はお口の中にも異変が起こるのです。
夏になって暑さが増すと、口内の○○が減るのが口臭の原因??
暑いと人は、汗をかきますよね。
たくさんの汗をかくと、体の水分量が減少し、唾液の分泌も少なくなってしまうことがわかっています。
たくさん汗をかいた後、喉はもちろん、口内の渇きを感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
ツバを吐く、ツバをつけるなどの言葉もあり、あまり良いイメージのない唾液ですが、実はとっても働き者!
唾液は私たちの口内の健康を守るための、6つもの役割があるのです。
1.消化作用:唾液中の酵素(アミラーゼ)によりデンプンを分解、消化しやすくする
2.自浄作用:歯に付着したプラークや食べかす・細菌などを洗い流す
3.抗菌作用:唾液はさまざまな抗菌成分(リゾチーム・ペルオキダーゼ・ラクトフェリン)を含み、細菌の増殖を抑制
4.保湿・保護:唾液中のムチンが口内のうるおいを保ち、口内の粘膜を保護
5.歯の再石灰化:唾液中のハイドロキシアパタイトが歯に沈着して再石灰化し、歯の表面を修復
6.pHの調整:飲食物や菌の働きにより口内が酸性に傾いてもpH6.8~7.6のほぼ中性の状態へ戻す
※pHが5.5以下になると虫歯になりやすいといわれる
唾液の分泌が減ってしまうことが、口腔内の環境にどれだけ影響を与えるか、わかりますよね。
寝起きに口臭が強くなるのも、睡眠中に唾液の分泌が10%程度に減少してしまうことが大きな原因。
唾液は、口内の環境を保つ、とても大切な役割を担っているのです!
他にもある! 夏の口臭が強くなる原因について
夏は冷たい蕎麦や、そうめんなどを食べる機会が増えますよね。
のど越しの良い麺類は、つるりと入っていき、食欲が減退しているときの強い味方。
暑さでさらに食欲がなくなると、ゼリー飲料やスムージーなどを飲むだけ・・・なんてこともあるでしょう。
しかし、唾液は噛むことによって分泌されるので、噛まない食事はさらなる唾液不足を招き、口臭が強くなってしまう可能性が!
また、麺類には欠かせない薬味類も口臭の原因になりやすい食べ物です。
ネギにはニラやたまねぎ、にんにくにも含まれるアリシンという成分が含まれているのですが、これが口臭の原因となります。
夏バテ予防に、にんにくやニラなどがたっぷり入ったメニューを食べる、というのも体にはいいですが、その後の口臭ケアには注意が必要です。
さらに、冷たい食べ物や飲み物を一度にたくさん摂取することで、消化不良を招くと、胃や腸で停滞した食べ物が異常発酵し、これも口臭の原因に。
夏は、口臭が悪化する要因が、こんなにもたくさんあるのです!
口臭は、なかなか自分では気づかない厄介なもの。
夏の間もしっかり唾液を分泌させて、口臭の悪化を防ぎたいですよね。
唾液分泌量を増やすためには、食事をするときによく噛む、酸味のあるレモンや梅干しなどを食べることなどが有効だといわれています。
口の渇きを感じたら、ガムやするめなど、噛みごたえのあるものを食べるのもいいでしょう。
汗で失った水分をしっかり摂ることも大切です。
それでもオーラルケアにおいて最も重要なのはハミガキです。
大人でも、なかなかきちんと磨くのは難しいので、正しいハミガキの方法を一度しっかり復習しておいてもいいかもしれません。
夏祭りや花火大会、海水浴にバーベキューなど、楽しいイベントが豊富な夏!
口臭が気になっていたら、素敵な出会いを逃してしまうかも?
きちんとケアして、自信を持って夏をおもいっきりエンジョイしましょう!
[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]