「きゅうりは栄養がない」は間違い!きゅうりは熱い夏を「キレイ」に乗り切るための優秀食材でした!
今の時期だからこそ食べたい、きゅうりの真実に迫ります。
栄養が無い・・・なんてことはない! きゅうりのポテンシャル
実際に栄養価が低いのかどうか。
緑黄色野菜ではない野菜と、比較してみたいと思います(出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂))。
まずはカロリーから。
野菜なのでいずれも低カロリーですが、きゅうりはレタスに次いで低い結果に。
やはり、ギネスブックに掲載されただけのことはありますね!
続いてカリウム。
カリウムは、体内のナトリウムバランスを調整する働きがあり、塩分を多く摂取した時やむくみが気になるときには摂っておきたい栄養素です。
また、夏はたくさん汗をかきます。
このとき、汗とともにカリウムが失われることにより、体内のカリウムが不足すると、疲労を感じたり食欲が落ちたりすることがあります。
カリウムをしっかりとることは、夏の体にはとても重要です。
きゅうりにはきちんとカリウムが含まれており、ついつい冷たいものを飲んでしまってむくみが気になったり、夏バテが気になるこの季節にぴったりの野菜なのです。
そして、きゅうりの栄養価を語る上で外せないのがβカロテン。
皮の鮮やかな緑からもうかがえますが、きゅうりには淡色野菜の中ではトップクラスのβカロテンが含まれています。
参考までに、ピーマンに含まれるβカロテンは400μg/100g。
きゅうりに含まれるβカロテンは、緑黄色野菜のピーマンに匹敵する含有量なのです!
きゅうりには他にも、ビタミンCやビタミンKなどの栄養素が含まれています。
もう、これできゅうりを『世界一栄養がない野菜』なんて侮ることはできなくなりましたね!
きゅうりで痩せるってホント?
きゅうりに含まれる成分で最近注目を集めているのが、ホスホリパーゼという酵素です。
このホスホリパーゼに脂肪を分解する効果があるとの報告があり、「きゅうりダイエット」も流行しているそう。
残念ながらホスホリパーゼを経口摂取することに体脂肪を分解する効果があるとは考えにくく、食事から摂取した脂肪の分解をサポートする働きがあると考えた方がよさそうです。
ただし、前述の通りキュウリはカロリーが低く、ビタミンやミネラル、食物繊維も豊富に含まれるので、食前に食べたり、間食がわりに食べたりすることによるダイエット効果は大きく期待ができるのではないでしょうか?
きゅうりはサッと洗って、そのままかじりつくこともできるので、調理いらずで食べられるのもお手軽でいいですよね。
マヨネーズをつけるのも美味しいですが、ダイエット目的できゅうりを食べるなら、塩や味噌など、シンプルな味付けでいただきましょう。
他にも、きゅうりにはスーパーアミノ酸と呼ばれるシトルリンが含まれており、血流を促進させる効果が期待できるので冷えやむくみに悩む方にもおすすめ。
低カロリーでヘルシーなきゅうりを上手に食事に摂り入れましょう。
きゅうりにはアスコルビナーゼというビタミンCの吸収を阻害する成分が含まれています。
アスコルビナーゼは酸に弱いので、きゅうりを食べるときはお酢やレモン汁などと一緒に摂ることが大切です。
栄養価がないと思われがちなきゅうり。
ですが、実はビタミンもミネラルも含み、さらに低カロリーの優秀な食材なのですね。
まだまだ暑い日が続きます。
さっぱり美味しいきゅうりのレシピで、夏を乗り越えましょう!
[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]