「フェムケア」正しいできている?意識したことが無い方やしっかりできているか不安な方も。おさらいしてみましょう!

メディアなどで目にしたり耳にする機会が増えてきた「フェムケア」。
デリケートゾーンに関わるケアだというイメージはあっても、一体どういうことなのか、何をすればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか?
今回は株式会社moN 代表取締役で一般社団法人futurebeauty協会代表理事でもある西田美華さまに、話題の「フェムケア」についてお話を伺いました。

意外と知らない?!フェムケアの第一歩は日々のトイレから

フェムテック、フェムケアがテレビや雑誌でも取り上げられることが多くなり、女性のデリケートゾーンケアについて、興味を持っている方が増えてきています。
しかし興味はあっても、
「誰に、何を聞けばいいの?」
「こんなことで悩んでいるのは私だけ?」
「相談するのは恥ずかしい・・・」
と、実際に行動に移すとなると、ためらってしまう方がほとんどです。
まず第一歩として、毎日の習慣であるデリケートゾーンの洗い方・拭き方についてお話しします。
実はほとんどの方が正しい洗い方や拭き方を習っておらず、適当に済ませてしまっている方が多いのが現状です。
しかしこの習慣を正しくする、継続することで美肌や健康、身体の変化、妊活、更年期ケアに繋がります。
トイレでの注意事項はなんといっても拭き方です!
ゴシゴシ拭いて黒ずみや弛みの原因をつくっていませんか?
軽くていねいに拭くことが女性らしさも身につく大切なポイントです。

あなたはきちんと洗えていますか?入浴時のポイント

続いて、洗い方についてお話しします。
お風呂での洗い方は、毎日簡単に続けられるか、ということが大切です。
ボディーソープやせっけんで、そのまま洗ってしまうことは、洗浄力が強すぎることがありますのであまりおすすめしません。
お湯でやさしく洗うか、専用のケアアイテムの使用をおすすめします。
最近は、デリケートゾーン用のソープなど、専用のプロダクトをよく見かけるようになりました。
そこで注意したいのは成分や使用方法、粘膜と外陰部の使い分けは考えないといけないということです。
粘膜まできちんと洗うなら、美容液タイプの泡立ちが弱いものがおすすめです。
洗浄力が強すぎるものは不向きです。
刺激の少ない、肌や粘膜にやさしいものを選びましょう。
弱酸性のものがよいでしょう。
弱酸性表記があって、且つデリケートゾーン専用のものが好ましいと思います。
デリケートゾーンのにおいを気にされている方もいるでしょう。
においが気になると、つい香りの強いせっけんなどでゴシゴシ洗いたくなってしまいますが、絶対にやめてください。
臭いの原因の多くは恥垢(尿やおりものなどの分泌物が溜まってしまったもの)ですが、洗うときは特に注意が必要です。
こすると腫れる場合もあるので、爪などで傷がつかないようやさしくていねいに洗い流してください。
外陰部の洗浄には弱酸性のソープなどで問題ないですが、特におすすめはムースタイプのクレンジングクリームです。
ポンと置いてパッと流す簡単ケアが可能なので、弊社が取り扱う製品の中でも人気です。
日々のケアになるので、手軽で続けやすいことは大切です。

他人と違う?!なかなか相談できないデリケートゾーンの悩み

デリケートゾーンの形や見た目については、悩みがあってもなかなかだれにも相談できないもの。
まずはお顔と同じく個性があるので、気にしすぎないことが最も重要です。
フェムケアを取り扱う中で、私が多く聞いた悩みに、
「びらびら(小陰唇)が大きいのでは」
「彼に変な形と思われないか」
など、見た目に関する悩みに関するもの。
これについては、前述しましたとおり、大きさ・形もまた個性。
心配する必要性があるものとしては、「ショーツに擦れて痛い」など、生活に影響があるような状態が続く場合は、かかりつけのクリニックなどに相談されたらいいかと思います。

骨盤底筋を鍛えよう!

また、フェムケアを考える上で重要なポイントに骨盤底筋群があります。
骨盤底筋群とは、名前のとおり、骨盤の下にある筋肉で、肛門挙筋や尿道括約筋などさまざまな筋肉の総称のことです。
骨盤底筋群を鍛えることで、体幹の安定や尿もれ改善など、幅広い効果が期待できます。
骨盤底筋群を鍛える方法としてはさまざまな手法があります。
最も手軽なのは、膣や肛門を締めたりゆるめたりを繰り返すというもの。
いつでもどこでもできますので、気が付いたときにおこなってみましょう。
また、専門のアイテムも販売されていますので、気になる方は挑戦してみてください。

現代の女性たちは日常的に鍛えにくい環境下にあります。
なので、いかにフェムケアを早い段階で取り組むかがのちの更年期や介護予防にも繋がると考えています。

[執筆者]

西田美華
株式会社moN 代表取締役
一般社団法人futurebeauty協会代表理事
農業高校卒業後、美容業界へ。
20年にわたり延べ2万人以上の女性と向き合ってきた経験と、自身の子宮頚がんの経験から、美容健康を語るなら”膣やバストは外せない”がモットーに。
性教育と自立する女性社会の経済を担うことを心から願い活動中。
“心と身体と経済”の土台を創る女性起業家。

一般社団法人 future beautiy 協会
https://miraibi.net/

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