ビジネスですぐに使える!教科書の言い回しとは違う日々変化する生きた英語を映画から学んでみませんか。

素敵なセリフを真似するために映画を字幕で観てみませんか?
吹き替え、字幕どちらも一長一短ありますが、素敵な英語表現を身に付けるには、字幕で見てみるのもおすすめです。
外資系企業での就業経験も豊富な、RGPでコンサルタントをされる松本雅利さまにお話を伺いました。

今日すぐに使いたい!ビジネスでも大活躍のフレーズ

Hold on a second.
英会話の教科書などで、電話をとって別の人に取り継ぐとき、
“Hold on please=少々お待ちください”
と教わることが多いと思います。
まわりにその人がいないときどう言うのが自然なのか?
それを教えてくれたのが1988年の映画「ワーキングガール」でした。メラニー・グリフィス演じる主人公テス・マクギルは、米国の投資会社のオフィスガール。
このフレーズは、出勤してすぐにデスクの電話が鳴っていたので、彼女が電話を取り、同僚の男性コンサルに取り次ぐシーンで使われています。
そこでまず、彼女は
『Hold on please』
と言います。
しかし、その男性を探してみても、近くには見えません。
別の男性に、どこに行ったかを聞くとトイレに行ってしまったことが分かります。
そこで,
『Hold on a second』
と言い直して、走ってその男性が入っているトイレまで行く。
そんなストーリーの中で、使われていたのがこの表現でした。
『Hold on a second(ちょっと待って)』は、最初のセリフである『Hold on please(少々お待ちください)』よりも少し砕けた表現になっています。
このシーンは、テスが電話対応などのオフィスの雑務をこなす姿をコミカルに描いていて、彼女の奮闘を印象付ける重要なシーンのひとつといえるでしょう。
それが妙に頭に残りました。
生の英語、という印象を持ったのです。

でも、こういった日常的に使う言葉は変化するものです。
お待ちくださいも、ネットで見ても様々な表現がヒットしました。
それよりなにより、スマホをそれぞれ社員が1台持てば、電話の取次自体なくなるかもしれません。
そういう視点で、映画や配信のドラマを見るのは、生の生きた英語の教材としては最高のものといえるかもしれませんね。

[執筆者]

松本雅利
RGP Japanコンサルタント
早稲田大学社会科学部卒業

米国ゲーム会社の日本法人でキャリアをスタート。
その後、米国などに長期滞在しながら、比較的外国人の揺さぶりに弱い小さな外資系企業から仏系自動車会社、ブルームバーグといったの比較的大きな外資系企業など、外資系企業への勤務歴は30年以上にもおよぶ。
今はRGP所属のコンサルタントとして日々の業務にあたるとともに、ビジネスパーソンのSNS、Linkedinクリエーター として情報発信も行っている。

RGP JAPAN
https://www.rgp-jp.com/

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