歯ぐきのツヤが悪いのはどうして?原因と改善方法についてヨコデンタルクリニック院長の横引先生にお伺いしました。

健康的な歯茎はピンク色で適度なツヤがあります。
しかし、加齢や生活習慣の影響で黒ずんだり赤く腫れたり、ハリやつやがなくなってしまったりすることもあります。
今回は、ヨコデンタルクリニック院長の横引良評先生に、歯茎の色ツヤの変化の原因や改善方法についてお話を伺いました。

歯茎の色ツヤが悪くなる原因は?

歯茎の色ツヤが悪くなる原因には、以下の場合が挙げられます。
・加齢
年齢を重ねると、血行の低下により歯茎が下がりやすくなり、歯ぐきの色が変化する場合があります。
年齢とともに歯茎の組織が減少してしまうため、歯ぐきの弾力が失われます。
・歯周病
歯周病が進行すると、歯茎が赤く腫れたり紫っぽく変色したりします。進行すると出血したり膿が出たりするため、早めの治療が大切になります。
歯周病により歯茎の炎症が続くことで歯茎の健康が損なわれ、ツヤやハリがなくなっていきます。
・金属の被せ物などの沈着
金属の被せ物、金属を含んだ被せ物や差し歯が入っていると、金属が歯肉に沈着して黒ずみができる場合があります。
・メラニン色素の沈着
タバコのヤニや紫外線の影響で、歯茎にメラニンが沈着すると黒ずむようになります。
・貧血
貧血の人は血流が悪くなるため、歯茎が白っぽく見えてしまう場合があります。
・血行不良
喫煙をしていたり、ストレスがあったりすると血流が悪くなり、歯茎に必要な栄養が届きにくくなるため、歯ぐきにも影響を与えます。
・乾燥
口呼吸や唾液の分泌低下により、歯茎の表面が乾燥しやすくなります。
乾燥は、ツヤなど見た目に影響を及ぼします。
・栄養不足
ビタミンCや鉄分が不足すると、歯茎のハリや弾力が失われやすくなります。

ピンク色でツヤのある歯茎に戻せる?

黒ずんでしまった歯茎でも、適切なケアを続けることで改善が期待できます。
例えば、メラニンの沈着が原因の場合、歯科医院のレーザー治療が有効です。
また、歯周病が原因であれば、歯科医院での治療と日々のケアを行うようにすると、健康な状態に近づきます。
歯ぐきの色ツヤが悪くなったと感じたら、是非歯科医師にご相談ください。

自宅でできるセルフケア

日常的なケアを見直すだけでも、血行が良くなり歯茎の色や弾力を取り戻せることがあります。
以下のようなセルフケアを行うと良いです。
・正しい歯磨きをする
歯磨きで落としきれない歯と歯の間の汚れをしっかり除去し、歯茎の健康を維持しましょう。
歯茎を傷つけないように、やさしくマッサージするように磨くのがポイントです。
・デンタルフロスや歯間ブラシを使う
歯と歯の間の汚れをしっかり取り除くことで、歯茎の炎症を防げます。
・禁煙する
タバコは歯茎の血流を悪くし、黒ずみの原因になるため、できるだけ控えましょう。
・バランスの取れた食事を心がける
ビタミンC(柑橘類やピーマンなどの野菜類)や鉄分(レバーやほうれん草など)を意識的に摂取すると、血行が良くなり、健康的な歯茎を保てます。
・口の中を乾燥させない
唾液には歯茎を守る働きがあるため、こまめに水分補給をしたり、キシリトールガムを噛んだりすると良いです。
・ストレス管理
ストレスを減らすことで血流が良くなり、歯茎の健康維持につながります。

健康的なピンク色でツヤと弾力ある歯茎に

歯茎の色やツヤの変化には、加齢や病気などさまざまな原因があります。
歯周病などの疾患が疑われる場合は、早めに歯科医院で診ていただきたいです。
日々のセルフケアを見直し、健康的なピンク色の歯茎を目指していきましょう。

[執筆者]

横引良評先生
ヨコデンタルクリニック院長
歯科医師・社会福祉士・介護支援専門員

1988年生まれ、広島県出身。
2023年に千葉県佐倉市ユーカリが丘・四街道地区にヨコデンタルクリニックを開院。
保険治療からホワイトニング・マウスピース矯正・ワイヤー矯正・審美歯科・インプラント・義歯(入れ歯)・摂食嚥下リハビリテーションなど幅広い治療を提供している。
趣味は、サッカー・フットサル・ラーメン屋めぐり・温泉めぐりなど。

ヨコデンタルクリニック
https://yoko-dental.jp/

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