肌と傷跡には、紫外線をカットする絆創膏で「目立たせない紫外線ケア」を意識して!

傷跡がシミのように茶色く残ってしまった・・・と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
「傷跡だから仕方ない」とあきらめているかもしれませんが、それ、傷のケアを正しくすることで緩和できるかもしれません。
どんなケアを意識すればよい?
おすすめの絆創膏があるって本当?
東洋化学株式会社の岡哲平さまにお話を伺いました。

傷跡にも紫外線対策を忘れずに!

春から夏にかけて、紫外線が一気に強くなるこの季節。
シミやそばかすに気をつけている方は多いと思いますが、実は「傷あと」にとっても紫外線は大敵です。
小さなすり傷や切り傷でも、しっかり紫外線対策をしておかないと、色素沈着を起こして跡が残りやすくなってしまいます。
特に気をつけたいのが、傷がふさがり始めたタイミング。
一見治ったように見えても、肌の内側ではまだ再生の途中。
表面のバリア機能は不十分で、通常の皮膚と比較すると、紫外線に敏感になっているといえます。
治ったように見えても、しばらくは紫外線にあてないようにすることが大切です。

傷が早くキレイに治る?!ハイドロコロイド素材の絆創膏とは

傷を早くきれいに治すために注目されているのが、ハイドロコロイド素材の絆創膏です。
「モイストヒーリング(湿潤療法)」という、傷口を乾燥させずに治す考え方に基づいて開発されたこの素材は、傷口に集まる体液の「傷を治す成分」を吸収してゲル状になって保持することにより、痛みを緩和し、皮膚本来の自然治癒力を高めて傷を早くきれいに治します。
傷ができたとき、いわゆる救急絆創膏と呼ばれるテープにガーゼがついたものを利用される方も多いでしょう。
ハイドロコロイドを使用する絆創膏は、従来の救急絆創膏とは異なり、家庭用創傷パッドと呼ばれる医療機器になります。
使用方法が救急絆創膏と違いますので、各製品の添付文書をよく読んでご使用ください。

紫外線カットするタイプの絆創膏も!シミ治療後の肌にもおすすめ

傷口に紫外線を当てないように、といわれても、服などで隠せる場所とは限りませんよね。
ですが、傷口に日焼け止めクリームを塗ることをためらわれる方もいるのではないでしょうか。
紫外線のリスクからも傷を守るために、ハイドロコロイド絆創膏に紫外線カット機能をプラスした製品が生まれ、注目を集めています。
特に肌トラブルの原因となるUVB(紫外線B波)を約99%カットするフィルムを採用しており、顔や指など、衣服で隠しにくい部分でも使える点が評価されているようです。
傷跡だけでなく、シミ取りのためにレーザーを照射した後の肌も、非常に敏感な状態となっているため、紫外線や摩擦から保護する必要があります。
治療後に刺激を受けると、色素沈着や炎症の可能性があり、治療後の使用もおすすめです。
ただし、傷の状態により使用できない場合もありますので、シミ取り治療後の使用に関しては、医師にご相談ください。
また、けがを知られることが恥ずかしいという方のために、フィルムの表面に特殊なエンボス(細かい凹凸)加工をつけて光を反射させ、肌と一体化して目立ちにくくするといった、女性にとってはうれしい工夫がされているものもあります。
目立ちにくい素材で、さらにその上からメイクをすることも出来れば、顔などの目立つ場所に貼る必要がある場合でも安心です。

ひとくちに絆創膏といっても、種類はいろいろ。
この季節の外出前に、肌と傷の「目立たせない紫外線ケア」をぜひ意識して、あなたに合った絆創膏を探してみてください。
ご使用に関しての疑問点は、医師や薬剤師にご相談くださいね。

[執筆者]

岡哲平
2020年6月 東洋化学株式会社入社
生産部を経て新規事業部(現企画開発部)に就任
2023年5月 取締役に就任
2024年度より、新設された生産管理部の部長に就任
新製品企画開発・マーケティング・広報・生産計画・資材調達・人事・経営企画を担当
「キズクイックfitマルチフィット」「家事がはかどる指保護テープ」「プロ仕様手荒れ保護フィルム フィットバンN 指先用Lサイズ」「かかとピース」「おやすみテープ香り付き」などの開発を担当。

東洋化学株式会社「キズクイックfit」
https://www.toyokagaku.biz/kizuquickfit.html

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