「イタっ!」夏季に感じることの多い歯の痛みについて、近藤歯科 院長の近藤幹雄先生にお話を伺いました。
冷たいものを食べたときに歯が痛い…これは虫歯?
夏季に感じることの多い歯の痛みについて、近藤歯科 院長の近藤幹雄先生にお話を伺いました。
歯に痛みを感じたとき・・・虫歯との違い
暑いこの季節、好んで冷たい物を口にする機会が知らずと増えてきます。
慌てて口にアイスやかき氷などを頬張り、頭がキーンとなったことのある人は多いと思います。
それと同時に、歯にもキーンとしみて痛みを感じるといった経験をされている方も多いでしょう。
この時に、「虫歯!?」と不安に感じられたことがあると思います。
実際に、虫歯ができて痛むこともありますが、虫歯なら冷たい物に反応する以外にも、食事の時に咀嚼して痛みを感じると思います。
虫歯以外に歯がしみる理由は?
虫歯でないにもかかわらず歯がしみる原因としては、神経のある歯に金属の詰め物をしていることや、知覚過敏があるなどがあります。
しみる痛みを気にせずに、歯に刺激を与え続けると神経が弱ってしまって、虫歯ではないのに痛みが取れずに、神経の治療が必要になることがあります。
これには、気をつけたいです。
知覚過敏に関しては、知覚過敏専用の歯磨き粉もある程度は有効であると思いますう。
しかし、歯磨き粉を変えても改善が見られず、しみる状態が続くなら歯科医を受診することを検討しましょう。
知覚過敏は、歯磨き時の歯ブラシの力の入れ過ぎのため、歯の根元が削れることが原因といわれていましたが、現在では、それよりも歯ぎしり食いしばりの方が影響すると考えられています。
これを防止する為には、マウスピースが有効です。
マウスピースは、歯科医にて保険診療でつくることが可能なので、歯ぎしりや食いしばりに心当たりのある方にはお勧めです。
これから、まだまだ暑い日が続きます。
冷たい物を口にするときには、刺激を感じるときは我慢して食べるのではなく、刺激が治まるのを待ってから口にすることをおすすめします。
数日たっても治まらないときは、かかりつけの歯科医院の受診を考えてみましょう。
[執筆者]
近藤幹雄先生
近藤歯科 院長
[プロフィール]
昭和63年 大阪歯科大学卒業
平成元年 日本審美歯科学会会員 米国ロマリンダ大学にて就学
平成3年 神戸大学医学部口腔外科にて矯正実習を受ける
平成4年 野口医学研究所歯科部会に所属 ナチュラルホワイト社のホワイトニングインストラクタードクターに認定
口元に自信を持って明るい笑顔になれるよう、一人ひとりの歯の状態に合わせ、分かりやすい説明を心がけた施術をおこなっている