おせち料理はビューティ料理!?おせちにはキレイの元がいっぱい詰まってるんです!

もういくつ寝ると、お正月~♪
そんな声が聞こえてくる季節となりましたが、お正月といえば皆さんは何を思い浮かべますか?
お年玉、凧上げ、羽付き…いろいろありますが、忘れてはいけないのが「おせち料理」です。
美味しいおせちを年に一度の楽しみとして待ち望んでいるアナタ!
これを知ると、お正月太りから一歩遠のくことができるかも?

おせち料理について

まずは、代表的なおせちを紹介します。
おせち料理は、祝い肴(口取りとも呼ばれます)、お煮しめ、酢の物、焼き物で構成されています。
めでたさを重ねるという意味で、重箱が用いられ、その塗りの美しさも、おせち料理の豪華さを際立たせてくれますよね。
地域により、お重の数は3~5段といろいろあるようですが、最近は手軽な3段のものが多いそうです。

一の重:祝い肴
黒豆、数の子、ごまめ(田作り)、たたきごぼう(酢ごぼう)、くりきんとん、かまぼこ、伊達巻など。
二の重:酢の物・焼き物
紅白なます、酢蓮(酢れんこん)などの酢の物。
焼き物は、海老や鯛、鰤などを塩焼きや照り焼きにしたもの。
三の重:煮物
しいたけ、れんこん、こんにゃく、里芋(八つ頭)、にんじんなどが入った煮物。

こうやって並ぶと、ヘルシーな和食という感じがしますが、実際にはどうでしょうか?

まずは、ダイエットを心がける方にはほどほどにしていきたい高カロリーなおせちは、
・栗きんとん(170kcal/100g)
・伊達巻(196kcal/100g)
・黒豆(285kcal/100g)
の3つになります。
これら3つは、甘くておいしい人気のメニューだと思いますが、やはりカロリーは高め。
おかずというよりも、デザート感覚でいただくといいかもしれませんね!

では、逆におすすめのメニューはというと、二の重に入る酢の物や焼き物(塩焼きのもの)となります。
以前の記事でもお話ししたとおり、おせち料理をいただくときは、まずは酢蓮や紅白なますといった野菜の酢の物からいただくようにしましょう!
お煮しめにも野菜は豊富に使われているので、上手に取り入れてくださいね。
かまぼこや数の子、昆布巻きなどもヘルシーなメニューですが、注意すべきは塩分です。
基本的に、おせち料理は濃い目の味付けで日持ちがするようにできているため、カロリーだけではなく、塩分にも気をつけましょう。

豊富な美容成分たち!

では、美容におすすめなおせちを紹介いたします。
ここで最も注目なのは黒豆です。
黒豆のあのツヤツヤの黒はアントシアニンという天然色素によるもの。
アントシアニンは、抗酸化力が高く、眼精疲労やメタボ予防や美肌に効果があるといわれています。
また、黒豆は大豆の仲間なので、豊富な良質のタンパク質が含まれているところもポイントで、食物繊維も豊富。
大豆イソフラボンも含まれているので、特に女性におすすめの食材です。
ただ、やはりカロリーが高めになってしまうので、黒豆をご自分で煮ている方は、甘さ控えめを心がけるといいかもしれません。
続いて、最近はお茶などにしても大人気のごぼうを使ったたたきごぼうです。
ごぼうは食物繊維が豊富なのはいうまでもなく、ビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖も含まれていることから、お腹の調子を整えるのにはおすすめな食材です。
更に、ごぼうに含まれるイヌリンという水溶性食物繊維には、血糖値の上昇を抑える働きがあり、便秘気味の方や血糖値が気になる方は積極的にいただきましょう。
他にも、栗きんとんに使われる栗や、お煮しめの中のこんにゃく、いろいろなメニューに使われるごまも、美容効果の高い食材ですね。
また、この時期風邪などが気になる方は、免疫力を高めるβグルカンを含むしいたけ(お煮しめ)や、ビタミンCやポリフェノールが豊富なれんこん(お煮しめや酢蓮)が一押しです!

寝正月を楽しみにしている方もいらっしゃるかと思いますが、やはりお正月太りは避けたいもの。
カロリーや栄養を気にしつつ、おせちをかしこく食べて、素敵なお正月を迎えましょう!

[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

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