頭皮を制する者は美髪を制する!!「正しい髪の洗い方」見直してみませんか??
秋になって、気温や湿度が下がると、お肌や髪の乾燥が気になりますね。
厳しい暑さや日差しを受け、疲れきったお肌と髪に襲いかかる乾燥…秋冬は、スキンケア・ヘアケア共に精を出す方も多いと思いますが、頭皮ケアはどうでしょうか?
普段あまり意識はしないかもしれませんが、頭皮も厳しい夏を乗り越え、秋の乾いた風にさらされているのは同じ。
今日は、疎かにしがちな頭皮ケアの基本についてお話ししたいと思います。
美髪の要! 実は重要な頭皮ケア
ヘアケアをしようと思うと、髪に何を付けようか、トリートメントがいいのかオイルがいいのか…など、いろいろ考えますよね。
でも、ヘアケアを考えるうえで、「頭皮ケア」というのは非常に重要なのです。
キレイな髪のためのケアというと、髪そのものに付けるもののみに着目しがちですが、コンディショナーやトリートメントなどのヘアケアと同時に、髪を育んでいる頭皮のケアにも目を向けてみましょう。
頭皮ケアなんていうと、頭頂が寂しくなってきたお父さんたちのもの、というイメージがあるかもしれませんが、美しい髪でいたいすべての人に必須なケアといえます。
髪が成長するときには、さまざまな細胞の働きが関与していますが、働くために必要な条件は、なんでしょうか?
実は、髪が栄養を受け取っているのは毛根にある毛乳頭で、毛乳頭までは頭皮の毛細血管が栄養を運んでいます。
また、頭皮は毛根を守るはたらきも担っており、頭皮が炎症を起こすなどしてバリア機能が損なわれると、紫外線や熱、薬剤などの外部ダメージが皮膚内部へとおよび、この刺激が毛髪の成長に影響を与えることがわかっています。
つまり、頭皮の血流や状態を改善し、栄養を与え、外部ダメージから守ること、毛髪が育む環境を整えてあげることが、美しい髪へとつながるのです。
頭皮ケアというと、何か特別なことをしなくてはと思われるかもしれませんが、最も身近で大切なことは、誰もがおこなう毎日のシャンプーです。
あなたは頭を正しく洗えていますか?
実は間違いだらけ?! 頭の洗い方を見直そう!
お風呂で頭を洗うとき…あなたは最初に何をしますか?
髪を濡らして、シャンプーを手に取って…と思った方。
残念ながら間違いです!
(1)まずはブラッシング!
ブラシなどで髪をとかし、ほこりなどの汚れを落として髪のもつれをやさしく梳かしましょう。
髪がもつれたままでは洗い残しやすすぎ残しの原因になるうえ、予め汚れを落としておくことで、シャンプーの泡立ちもよくなります。
ただし、スプレーやジェルでカッチリ固めたときは無理なブラッシングはせずに、髪を濡らしながら梳かしましょう。
(2)ぬるま湯で「予洗い」!
そして、髪を濡らす…だけではなく、頭皮全体にお湯が行き渡るよう1~2分かけ、ていねいに洗い流します。
汚れの8割はこの予洗いで落ちるといわれているので、しっかりとおこないましょう。
このとき、いくら気持ちいいからといって熱いお湯を使ってはNG。
特に朝頭を洗う方は、すっきりするから…といって熱いお湯を使いがちですが、38℃ぐらいがベストです。
(3)シャンプーは軽く泡立てる!
予洗いが終わったら、髪の水を軽く切ってシャンプーを手に取ります。
シャンプーは、多く使えば使うほど汚れが落ちるわけではありませんので、適量を守りましょう。
洗顔フォームや洗顔せっけんを顔に直接こすり付ける人はいませんよね?
シャンプーもそれは同じ。手のひらで軽く泡立ててから頭に乗せていきます。
泡立ちが悪いと思い、洗いながらどんどんシャンプーを追加してしまう方、いませんか?
予洗いをしっかりすることでシャンプーの泡立ちもよくなります。
シャンプーをいたずらに多く使用することは頭皮への刺激にもなってしまうので、予洗いで汚れを落とし、シャンプーの使用量は適量を守るようにしましょう。
(4)髪ではなく頭皮を洗う!
シャンプーは洗髪ともいうように髪を洗うものと思いがちですが、実は頭皮をしっかり洗うことが重要。
泡がきちんと頭皮まで届くように意識して、指の腹を使って頭皮をやさしくマッサージするように洗いましょう。
円を描く、ジグザクに指を動かすなど、さまざまな動きを組み合わせると、マッサージ効果もアップしますし、洗い残しを防ぐことができます。
襟足や耳の後ろなどは特に忘れがちなのでていねいに洗います。
かゆみやフケが出ているときなども、ついつい爪を立てたり、ゴシゴシ力を入れたりして洗ってしまいそうになりますが、トラブルが起きているときほどやさしさを心がけて。
ネイルアートをしているなど、指の腹で洗うのが難しい方はシャンプーブラシなどを使ってもいいでしょう。
髪は特に意識をしなくても、頭皮を洗う動作のなかで洗えています。
髪同士をこすり合わせるように洗うのは絶対にやめてください!
(5)しっかりすすぐ!
続いて洗い流しですが、このときもお湯の温度は同じように気を付けましょう。
頭皮にお湯を直接かけるように、分け目を変えながら、ぬるつきがなくなるまでしっかりすすぎます。
普段何気なくおこなっているシャンプーですが、意外と正しく洗えている方は少ないのではないでしょうか?
髪を乾かす際も、頭皮に熱風を当てすぎないようにしてくださいね。
頭皮もお顔とケアの基本は同じです。
刺激を与え過ぎないよう、やさしいケアを心がけましょう!
[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]