【後編】笑顔が老けたと思ったらオーラルケアとアンチエイジング?歯医者さんに理由を聞きました!

今回は、オーラルケアとアンチエイジングそして、最新の治療について、千葉センシティ矯正歯科の院長である石川宗理先生にお話を伺いました。

笑顔が老けたと思ったらオーラルケアとアンチエイジング

鏡に映った自分の笑顔や写真を見て、「老けたなぁ」と思ったことはありませんか?
なぜ笑顔の時に口元が年を取った感じがしたり、少し老けて見えたりするのでしょうか?

歯の加齢感は大きく分けて、歯自体と歯茎に現れます。
まずは歯に関してですが、歯の加齢感を感じる理由は、歯の状態と色にあると考えられます。
歯の状態とはすなわち虫歯や虫歯の修復歴によります。
基本的には虫歯になるとなった部分は黒くなります。歯が欠けたりしていなくても内部が虫歯になっていて前歯の一部が黒っぽくなるとどうしてもダメージ感が出て、加齢感につながります。
また昔に詰めた詰め物が変色しまだらになっていたり、被せ物だけが異様に白くほかの歯が悪目立ちして加齢感につながることもあります。
色に関しては、お茶やコーヒー、たばこ、赤ワインなどステインが付きやすいものを定期的に摂取していると、歯が着色します。これらはホワイトニングをしなくても歯医者さんで行うクリーニングを行うと一気に、素敵な色になることもあります。
笑って見える前歯に着目して、まだらになっていないか、黄色~茶色くないか、一部の歯だけが悪目立ちしてないかを見て見る事が大事となります。

続いて歯茎についてです。
歯茎の色は意識したことがありますか?
歯茎の色が変わる理由として
(1)元々色素が強い
(2)前歯の被せ物の金属が歯茎にタトゥーのように侵食し黒くなる
(3)歯茎の中、歯の根っこに黒い歯石が付いていてそれが透けている
などの理由があります。

一般的には歯茎が黒いと、若々しさが減る感じを口元の印象としてあたえることがあります。
実はこの歯茎が黒くなっているのも歯医者さんで対応できることが多いのです。

徹底的なクリーニングに加え、レーザーや薬剤を用いたガムピーリングという方法や、歯茎の移植、被せ物をセラミックにするなどといった方法で改善できることがあります。
笑顔の写真を見るときには歯茎にも注目することで、印象を変えることができます。
これら歯や歯茎の状態は常にご自身で管理するのはとても難しいため、定期的には歯医者に通っていただくことがポイントとなります。

歯科診療の進化が、あなたの悩み解決の助けとなるかも?


歯は小指の先ほどの大きさのものであり、歯医者さんはそれを細かく削るという、実にアーティスティックな側面があります。
昔は肉眼でそれを行っていましたが、科学技術の進歩により今は顕微鏡(マイクロスコープ)を使いながら細部のディティールまで細かく治療をすることが可能になっています。
マイクロスコープを用いると、小さい虫歯の確認や最小限に歯の切削を抑えること、削った歯の形態の細部に渡る確認、歯の根っこの精細な治療など、さまざまな処置が高いグレードで行えます。もちろん歯医者さんの腕も相当のものを要するため使いこなすためには相当の時間を必要としますが、完全に使いこなすと、患者さんの歯の将来に直結するような治療が可能になります。

歯科には自由診療となる物が多く存在しますが、実は材料の費用だけではなく、時間をかけて細かく治療するための技術料も含まれます。特にキレイなセラミックを入れて早く美しくなりたい方は、安さや治療の完成までの早さだけではなく、治療技術や治療設備、さらにはむしろ削る選択肢以外の治療プランを提示してくれるような、将来性を考えてくれる先生などに目を向けると、目先の美しさだけでなく、長期的に維持できる美しさを獲得できるかもしれません。

歯科矯正の分野ではマウスピース型矯正装置がホットトピックとなっております。取り外せて目立たない、ワイヤーのように歯が磨きづらいこともないという特徴があるため、非常に患者さんにはキャッチーに聞こえる治療となります。
口の中をデジタルスキャンする航空内スキャナーを用いて、パソコンのソフトで治療の最終状況を設定し、それに向かって少しずつ形を変えたマウスピースを交換するというのが基本の流れになります。
とても歯科の中でもデジタル化が進んだ分野にはなりますが、注意が必要なのはそれらを用いたところで早く安く、さらに機能まで整えるということは実質的には難しいことに注意しましょう!

矯正治療の時間は何を使うかではなく、どこにゴール設定を置くかで決まります。歯が動く平均値は諸説ありますが、平均的には1ヶ月で1mm程度と考えられています。すなわち、ゴール設定を高い水準に置くとそれだけ複雑な動きをさせるため移動量が多くなり時間がかかるということになります。逆を返すと、ゴールの水準を低く設定する、もしくは、最初から歯並びの水準が高いと早く終わるということになります。
旅行に例えるなら、東京からカルフォルニアに2時間でいくことは、誰の目から見ても無理なことが明確ですが、日本にある千葉フォルニア(千葉県袖ケ浦市にある海に臨む景観の通称)には2時間で行くことは可能です。

また千葉フォルニアなら車や電車などさまざまな移動手段がありますが、カリフォルニアには車や電車単体での移動は厳しいですよね?
マウスピース治療を用いて歯を並べるのは実はワイヤーよりも難しく、場合によってはワイヤーを使ってリカバリーをしたり、顎の骨にネジを打って治療の一助にしたりする必要があります。
矯正専門として、多くの患者さんをさまざまな治療法で治したことのある、知識を持った先生に一度相談をして、自分の歯並びの機能的なベストと美しさのベスト、さらにはなりたい自分の歯並びを相談してみましょう!

[執筆者]

石川宗理先生
千葉センシティ矯正歯科 院長
2020.2021年度 invisalign プラチナエリートプロバイダー
2021.2022年度 invisalign ダイヤモンドプロバイダー
北原学院千葉歯科衛生士専門学校非常勤講師

[プロフィール]
歯学部卒業後、矯正専門のドクターとして、多数の歯科医院、医療法人でさまざまな患者と向き合ってきました。
今年の6月には千葉で自身の医院である千葉センシティ矯正歯科を開業。
歯並びは口元の美しさに直結します。矯正治療を通じて皆様の素敵な笑顔と、健康にご協力できることを心より願っております。

千葉センシティ矯正歯科ホームページ
https://chiba-kyousei.jp/

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